大須は萌えているか?

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F1日本GPの交通事情メモ 2024年版

昨年、「F1日本GPの交通事情メモ 2023年版」って記事を書いたんですが、わりと自分用の備忘録として有用だったので、今年も書いてみたいと思います。

今年は春開催になった日本GPですが、新年度が始まった直後ということもあって、バタバタしている人も多そうだし観客は少し減るのでは?なんて思ったりもしていたんですが……。

www.as-web.jp

増えましたね。

面白いのは、決勝日の人数はほぼ昨年と同等(+1000人)、土曜日はむしろ減った(-2000人)ものの、金曜日がかなり増えた(+8000人)という点でしょうか。これ、金曜日のみのチケットで来た人も結構多かったのかも知れませんね。金曜って一部の席を除いて東コースも自由席となり、好きな場所から観戦できるので写真撮るにも一番良い日だったりします。今年はFP2が雨になってしまい、あまりクルマが走らなかったのが残念でしたね。

今年も私は公共交通機関を利用したんですが、基本的には昨年と同じく、近鉄で白子まで行ってシャトルバスに乗り換える形。まず往路の白子駅到着時間と、駅でのシャトルバス待ち時間、白子駅からサーキットまでの所要時間をまとめてみると以下のような感じです。

日付 白子駅到着時間 シャトルバス待ち時間 サーキットまでの所要時間
4/5(金) 7:50 10分 25分
4/6(土) 8:30 20分 20分
4/7(日) 9:10 20分 20分

白子駅への到着時間は、昨年とあまり変わりありません。日曜日が少し早く着くようにしたくらいでしょうか。白子駅から鈴鹿サーキットまでの所要時間も20~25分程度と、昨年と変わりない感じだったんですが、大きく変わったのがバスの待ち時間。これがめちゃくちゃスムーズになりました。思わず『Smooth Operator』を歌いたくなるレベル。

金曜のバス待ち時間は「10分」としましたが、これ実質的にはほぼゼロといっても良いくらい。白子駅を出てから、ほぼ立ち止まることなく歩いてバスに乗れちゃった感じだったので。一番驚いたのが決勝日なんですが、昨年だったら9時半に白子に着いて、そこから60分くらい並んだハズなんですが、今年は9時10分に到着して、そこから20分程度で乗れてしまいました。今まで決勝日でこんなに早くバスに乗れたことが無かったので、これはホントにびっくり。昨年よりちょっと早く白子に着いたのが良かったのかなんなのか。おそらく白子への到着時間が遅くなればなるほど行列は長くなっていくハズなんですが、たとえば10時くらいに白子に到着していた場合、どれくらいの待ち時間になっていたのかちょっと気になりますね。

ここから言えるのは、やはり「朝は早めに行くのがいいぞ」というコトでしょうか。

そういや、土曜日の朝はGPスクエアに到着した時点でもんのすごい数の人がトークショーのステージ前に集まっていてビビりました。ちょうど、レッドブルフェラーリのドライバートークショーがあるタイミングだったんですよね。それにしても、こんなエントランスぎりぎりくらいまで人が溢れかえっているのはスゴイ。

そして復路のバス待ち時間などは以下の通り。

日付 バス乗り場到着時間 シャトルバス待ち時間 白子駅までの所要時間
4/5(金) 16:35 65分 25分
4/6(土) 16:25 25分 25分

今回、シャトルバス乗り場の待機列形成のレイアウトが変更されており、駐車場の一部を削ってパイロンとポールを使って待機列形成用のスペースを作っていましたね。金曜帰りの待ち時間が長いのは相変わらずでしたが。また、それに伴ってバス利用客の移動用通路も変更されており、特に決勝帰りの長蛇の列をさばくには効果を発揮しそうな感じでした。ただ、今年もまた決勝日の帰り道だけはシャトルバスを利用しなかったんですが……。

じゃあなにを利用したかというと、日本GPの週末に臨時で運行される「特急鈴鹿グランプリ」です。一度使ってみたかったんだコレ。

これ、決勝日の帰りだと、鈴鹿サーキット稲生駅を16時46分発と17時35分発の2本が運行されるんですが、自由席が無くすべて指定席となっています。そして鈴鹿サーキット稲生駅はサーキットから歩いていける距離なので(1コーナーゲートからだったら15~20分くらい)、指定席さえ取れればシャトルバスの行列を回避しつつ、さらに鈴鹿サーキット稲生駅の行列もすっ飛ばしつつ、渋滞に巻き込まれることもなく座って名古屋に帰れるというある意味最強の交通手段となっております。

それゆえ非常に人気が高く、指定席の確保は困難を極めるワケですが、指定席券の発売日(乗車日の一ヶ月前の10時から発売開始)に家族に「試しに10時前にみどりの窓口に行って、買えないか試してみてもらえん?」とお願いしてみたら、なんと買えてしまったという。ただし、17時35分発のものは瞬殺で売り切れてしまったみたいで、16時46分発が買えたと。17時35分発のが先に売り切れた理由は、単純にそのほうが余裕をもってサーキットを出られるからでしょうね。サーキットのどの席で観戦するかにもよりますが、まず1コーナーゲートにまでたどり着くのにある程度の時間が掛かりますし(グランドスタンドや1コーナー席で見ているならまだ良いけど)、そこから駅へ向かう道中もいつも以上に人で溢れかけることになるので、ちょっと余分に時間が掛かると想定したほうがいい。

そう考えると、16時46分発の場合チェッカー後表彰式の様子などをゆっくり見ている余裕は無いと思ったほうが良く、それなら17時35分発のほうが……となるのは自然な発想でしょう。私は今年逆バンクで見ていたので、チェッカー後に移動するとなると1コーナーゲートまで20分ちょっとくらい掛かると見るべきで、稲生駅自体の混雑も考えると16時半くらいには着いておきたい……等々考えると、15時50分くらいには席を立っているべきかな、と見積もりました。

ただまあ、荒れた展開のレースにならなければ、その時間にはフィニッシュしているでしょう……と思っていた矢先、オープニングラップからリカルドとアルボンがクラッシュ……。そしてセーフティカーでなく赤旗が出た時点で嫌な予感はしたんですが、案の定タイヤバリアが派手に損傷しており、その修復に時間が掛かってしまい。それでも鈴鹿のスタッフの皆さんは可能な限りの速さで修復を完了してくれましたが、この時点で「これはチェッカー前に席を立たないとアカンな」と腹をくくったのでした。

ただ、なんやかんやで角田が入賞圏内を走っていたため、ギリギリまで見ていたい……と思ったものの、残り3周ちょっとくらいのタイミングで席を立ちました。おかげでグランドスタンドまでの移動はスムーズで、グランドスタンド裏まで来たくらいでチェッカーのタイミングとなりました。そこから一気に人が移動を開始するワケで、1コーナーゲートにたどり着いたときにはもうかなりの人が居ましたね。稲生駅へ歩いていく人もかなり居たんですが、結構な人が車道に溢れ出して歩いていたのがなんとも。車線規制されているワケでもないのに……。

稲生駅についたのが16時25分くらいだったので、逆バンクの席を立ってから30分くらい、という感じですかね。チェッカー前に席を立ったので、まだ行列もそこまで強烈な感じではありません。

特急券を持っている人は専用の待機列に誘導され、列車到着時間の10分前くらいにはホームへの誘導が開始されました。稲生駅ってホームも狭いので、誘導するのも大変ですねコレ。なんにせよ、ギリギリに駅に到着するのは避けたほうが良さそう。

この鈴鹿グランプリ号、始発の稲生駅を出ると名古屋までノンストップというまさにF1専用列車なので、それだけ見るとめちゃくちゃ早く名古屋に到着しそうですが、関西本線って先行列車につっかえたりして停車駅じゃないんだけど駅に止まる、みたいな現象が多発するので、結局名古屋まで1時間くらい掛かります。とはいえ、日本GP決勝日の帰りで18時前に名古屋駅に着いてしまうというのは最速レベルの交通手段といっても良いでしょう。いやヘリコプターで移動するようなVIPな方々は別として。

可能なら毎年利用したいくらいですが、切符の入手難易度を考えると容易なことでは無いでしょう。来年はさらに他の手段を模索してみるのも面白いかも知れません。

そういや、週末を通して撮影していたブラピのF1映画は、結局いつごろ封切りになるんですかね……?

F1[24] 日本GP

ちょっと現地観戦の疲れもあったので予選については記事を書かなかったんですが、もろもろまとめてF1日本GPのお話。

今回なにが良かったかって、F1に合わせこんだように桜が満開になっていたコトですね。日程が決まったときには桜は散っているかな、と思っていたので、これは嬉しい誤算でした。F1観戦と花見が同時にできてしまうとは素晴らしい。

事前の天気予報だと決勝日なんかは雨が降りそうな感じだったものの、直前の予報では雨の心配がなくなり、3日間で一番いい天気になったという。逆に、一番天気が良いと思っていた金曜日が肌寒く、FP2では結構雨が降ってくるという有様。金曜日は写真を撮るには一番良い日なので、できれば雨は降らないで欲しかったんですが……。

春のF1観戦は初めてのコトなので、正直金曜日あたりはまだ「F1を見に行く」という感覚が希薄だったんですが、見終わってみると「春もアリだな」と思うまでになってました。鈴鹿でタイトルが決まるコトはもうないと思うとちょっと寂しいですが、春開催は春開催で、マシンとドライバーの総合力が問われる鈴鹿はこれからのシーズンを占う一戦になりますしね。

そんな鈴鹿でもレッドブルがレースを制圧する形になったので、まあ今年もフェルスタッペン・イヤーになるのは間違いないな……と思わざるをえないんですが、ペレスもかなり良いパフォーマンスを見せていたところを見るとレッドブルのクルマ自体相性がかなり良かったんでしょうね。

決勝レースは様々なタイヤ戦略が入り乱れるという意味でも興味深い展開になりましたが、現地で見ているとなかなか情報を整理しきれない部分もあり、状況を理解しきれない部分もありましたね。鈴鹿はタイヤに厳しいサーキットというコトで、タイヤ戦略に加えてマシン特性、ドライバーのタイヤマネジメント能力も高いレベルが要求されるワケですが、フェラーリサインツルクレールで異なる戦略を取りながら、レッドブルに次ぐポジションを確保してみせたのは印象的でした。予選がイマイチだったのがアレですが。

逆にマクラーレンが決勝でポジションを落としてしまったのが意外な感じではありましたね。昨年の鈴鹿が好調だっただけに、今年も表彰台いけるのかな、と思っていたので。金・土と日曜では路面温度がけっこう違ったと思うので、そのへんがパフォーマンスに影響しているっていうのもありそうですが、週末を通してきっちり速かったレッドブルに対して、フェラーリマクラーレンは条件次第で速かったり遅かったり、という感じなのが辛い。

……メルセデスに関しては何も言うまい。

そしてレッドブルに並ぶ主役だったのは角田ですよね。

予選Q3進出もお見事でしたし、決勝も完璧なタイヤマネージメントを見せての10位入賞は素晴らしいの一言。ストロールの追撃が気になるところでしたが、正直ストロールはタイヤマネジメントが下手なので助かりましたね。ストロールより、リスタートで大失敗したにも関わらず角田の後ろでフィニッシュしたヒュルケンベルグのほうがやっかいな存在だったのかもしれない。やはり今年のハースは侮れない。

なお、今回はチケット代をケチって逆バンク付近で観戦していたんですが、逆バンクで角田が2回もオーバーテイクを決めてくれたので、むしろ逆バンクで大正解っていう感じでした。ただ、逆バンクの常設席ってカメラマンエリアか最上段くらいじゃないと、金網が邪魔になってきて写真撮るには向いてないんですけど。

アロンソはかなりタイヤマネジメントを上手くやって6位フィニッシュしたコトを考えると、アロンソとストロールの実力差がかなり浮き彫りになってしまったレースとも言えそうですね。ローレンスさんはそろそろランスに見切りをつけて、角田を雇うコトを考えたほうが良いんじゃないでしょうか(?)。

あとはスタート早々にクラッシュしてしまったリカルド、予選は角田に肉薄しただけに残念な結果になっちゃいましたね。ていうか、あのクラッシュによる赤旗中断が個人的にはかなり痛かったんですが、その話はまた記事を改めたいと思います。

三重県を制覇すべく名松線と伊賀鉄道に乗ってきた話

3/17の日曜日に、日帰りで乗り鉄してきた話。

駅メモ!』を始めて以降、愛知県や大阪・奈良・和歌山、東京・神奈川といったあたりの駅はすべてアクセスできたんですが、実のところ愛知県に接している県である三重・岐阜・静岡といったあたりがまだコンプできておりませんでした。いずれも、もうちょっとでコンプできる状態ではあったんですが。

なので、そろそろ三重県をコンプしようかと思い立ち、以前もお世話になったJR東海青空フリーパスを購入、名古屋駅から快速みえに乗り込んで三重県方面へ向かったのでした。

そして到着したのは松阪駅三重県でコンプできていない路線が名松線伊賀鉄道だったので、まずは名松線に乗ろうというワケです。降車ホームのとなりにちょうど名松線の車両が停まっていたんですが、なんか2両連結していた編成の切り離し作業をしており、切り離された2つの車両のどちらが次発の列車なのかよくわからん状態に。

しばらくすると、片方の車両の方向幕が「回送」となったため、もう片方の車両に乗れば良いんだなと理解できたんですが、ドアが開けられるようになるまではもうちょい待つ必要がありました。

いかにもなローカル線なので空いているのかな、と思いきや、松阪駅ですべてのボックスシートが埋まるくらいのお客さんは乗ってましたね。

名松線は松阪からウネウネと西に向かい、奈良県境に近い伊勢奥津までを結ぶ路線。「名松線」の「松」は松阪から取ったとして、名古屋方面に向かうのでもないのになんで「名」って付いとるねん、と疑問に感じたんですが、もともと名張まで結ぶことを考えていたんですね。

名松線は改正鉄道敷設法別表第81号にある、「奈良縣櫻井ヨリ榛原、三重縣名張ヲ經テ松阪ニ至ル鐵道名張ヨリ分岐シテ伊賀上野附近ニ至ル鐵道並榛原ヨリ分岐シ松山ヲ經テ吉野ニ至ル鐵道」の一部として敷設された。

このうち、伊賀鉄道(現在の伊賀鉄道伊賀線を開通させた会社だが、現在の伊賀鉄道とは別会社)が名張駅(後の西名張駅。近鉄に合併された後の1964年に廃止) - 伊賀神戸駅 - 伊賀上野駅間を改正鉄道敷設法成立と同じ1922年に開業させていたため、桜松線(おうしょうせん、桜井と松阪から各一文字を取った)の一部として、松阪駅から名張駅(後の西名張駅)を目指して工事が進められることになった。

しかし、1930年に参宮急行電鉄が現在の近鉄大阪線・山田線にあたる桜井駅 - 名張駅 - 参急中川駅(現在の伊勢中川駅) - 松阪駅 - 山田駅(現在の伊勢市駅)間を開通させたため、松阪 - 名張間の旅客輸送目的で名松線は建設意義を失った格好になり、1935年までに松阪駅 - 伊勢奥津駅間を開通させたにとどまった。

via: 名松線 - Wikipedia

初っ端から企画倒れというか、中途半端な形での開通を余儀なくされた路線というコトのようですが、現在も終点となっている伊勢奥津って山の中の小さな集落といった風情で、ここから松阪を結ぶだけの路線ってちょっとマニアックすぎんか、という気がしないでもありません。実際問題として過去廃線の危機もあったようですが、地元の反対運動などもあり現在まで存続している模様。

松阪から伊勢奥津までの道中は主に川沿いを蛇行しながらゆっくりと進み、1時間半近い時間が掛かります。ほんと昔ながらのローカル線。

途中、家城駅で13分くらいの停車時間があったんですが、なんかホームで写真撮ってる人が何人かいるなあ、と思ったら、名松線て松阪から家城が票券閉塞、家城から伊勢奥津までの間がスタフ閉塞で運行されているようで、家城駅ではその交換作業が見られるというコトなんですね。JRでスタフ閉塞が残っているのはこの名松線越美北線のみとのコトなので、なるほど鉄道マニア的には見逃せないシーンというワケか……。

終点の伊勢奥津で降りてみると、出口で地元の方がパンフレットと名松線の写真をまとめた冊子を配布してました。この名松線愛が過去の廃線危機を救ったのでしょうか。

伊勢奥津自体はこじんまりとした駅ですが、観光案内所のような施設が隣接しており、そこでちょっとお弁当も売られてました(いつも売っているのかは不明)。あと、SL時代の給水筒が残っているのもいいですね。

伊勢奥津は当然ほかの路線とは接続していない駅なので、このまま引き返すしかない……と思いきや、バスを乗り継いで名張まで行くルートが存在します。伊勢奥津の駅前から運行されている津市のコミュニティバスに乗って敷津というところまで行き、そこから三重交通のバスに乗り換えることで名張駅まで行けるんですよね。

ただし、調べてみるとこの敷津まで行くコミュニティバスは乗るのがなかなか難しい。

www.info.city.tsu.mie.jp

定時運行されているバスで敷津まで行く便はあるにはあるんですが、月・水・金のみ、朝6時56分に伊勢奥津駅前発車という形になっています。それ以降の時間は無し。なのでこれは使えない。

しかし、年に数回、桜の開花などで観光客が増える時期限定で敷津まで行くバスが運行されるパターンがあります。特に3月中旬から4月上旬の土日祝はミツマタと桜のシーズンというコトでほぼ毎週のようにこの期間限定バスが運行されており、伊勢奥津から名張までバスで行くことができる絶好のチャンス。

名松線伊賀鉄道をまとめて乗りたかった私としては、このタイミングを伺っていたんですよね。伊勢奥津から敷津までは15分くらい、敷津で5分くらい待って三重交通バスに乗り換え、そこから名張駅までは55分くらいという感じでした。なお、敷津へ行くコミュニティバスがすべて三重交通に連絡しているワケではないようなので、くれぐれも事前にバスの時刻表の確認を。

この三重交通のバスもなかなか面白くて、そもそも敷津のバス停が道路の片側にしか無く、名張方面に向かう車線にはバス停がありません。じゃあ反対車線のバス停の前で待つのが正解なのかというとそうではなく、この何も無い場所で待っているのが正解。こんなん完全な初見殺しですが、一応反対車線にあるバス停の標識にも、名張方面は反対側で待つよう注意書きが書かれています。

そして名張までの道中も、「こんなとこ路線バスが走るの……?」というような狭い道を走りまくり、挙げ句道路上をなんか横切っているなと思ったらサルだった、なんてコトまでありました。

なお、三重交通の運賃は1000円弱だったと思いますが、交通系ICカードは使えたので良かった良かった(津市コミュニティバスは200円で現金のみ)。

名張からは近鉄に乗って伊賀神戸まで行き、そこから伊賀鉄道に乗り換えます。バスの所要時間を考えると、実は伊勢奥津から名松線で折り返して松阪で近鉄に乗り換える形でもあまり時間的には変わらない説があるんですが、来た道をそのまま引き返すのが個人的にあまり好きでは無いので、これでいいのだ。それに、ある特定の時期だけ通れるルートってちょっとテンション上がりません?

伊賀鉄道はなんかむかーし乗ったような記憶はあるんですが、もはやほとんど覚えていません。よく見ると交通系ICカードにも対応しているので感心したんですが、利用可能になったのが2024年3月9日からとのことなので、まさに対応したての状況だったようです。

www.city.iga.lg.jp

なので私はApple WatchモバイルSuicaで乗車。車内で検札があったので一瞬キョトンとしてしまったんですが、「モバイルSuicaで乗車しました」と言えばOKでした。

伊賀鉄道は東急のお下がりの車両を使っているのかと思いますが、車内は一部をクロスシートにしたりして、かなりキレイに改装されているのが印象的ですね。かなり新しい感じがして驚きました。しかし、クロスシートが固定されてるのはちょっと謎でしたが。

伊賀鉄道伊賀上野まで行ければ、そこで関西本線に乗り換えて名古屋方面に戻れるんですが、伊賀鉄道の難点として伊賀上野まで直通してくれる列車が意外と少ないです。半分くらいの列車は伊賀上野の3駅手前の上野市止まりで、自分が乗ったのもそれ。

事前に調べてみたとき、名張から伊賀上野まで一本でいく三重交通のバスがあるコトが判明したんですが、しかしせっかくだから伊賀鉄道にも乗りたいよなあ……というコトでこれはボツにしたんですよね。ただ、実は自分が乗った列車が上野市駅に到着する時間とまったく同時刻に、このバスが上野市駅のバス停を発車するというダイヤになっていました。

これ、ワンチャン鉄道降りてからこのバスに乗れんかな?と思ったんですが、このバスは鉄道と連絡するという概念はまったく無いらしく、改札を出た私の目の前をさっそうと走り去っていきました。……どうでもいいけど、なんでこの駅は本来の駅名より大きく「忍者市駅」と書かれているんだろう。

で、ここからどうするかと言えば、伊賀上野駅まで歩きます。Googleマップで調べたら徒歩40分程度と出たので、それくらいならウォーキングがてら歩いたるわと。ただ、歩き始めて早々に結構な雨が降ってまいりまして、やっぱりタクシー使えば良かったと思わなくもなかったです。あるいは、上野市駅で45分くらい待つと、伊賀上野行きの列車もあったんですが。

上野市の駅前はなかなか賑やかな感じだったんですが、一方の伊賀上野駅は閑散としておりました。伊賀鉄道とJRの接続駅なのに、この差はなんなんだろうか。まあ、JR関西本線もこの辺は超ローカル区間なので、昼間は1時間に1本しか無いような感じだけど……。

ともあれ、これで三重県の駅は一通りアクセスできて良かった良かった。このあと、別の日に静岡県も制覇しに出かけたりしたんですが、それはまた記事を改めます。

あと、ダイヤ改正のせいか、中央本線に投入されていた新型通勤車両(315系)が亀山からの関西本線にも投入されており、全席ロングシートにだったのがちょっと悲しかったです。

F1[24] オーストラリアGP 決勝

久しぶりにフェルスタッペンが早々に戦線離脱してしまったレースになりましたね。やはり彼がいないとレースが盛り上がるなあ……。というワケで、F1オーストラリアGP決勝のお話。

フェラーリが1-2、マクラーレンが3-4という近年ではなかなか見られなかった順位となったレースでしたが、中でも病み上がりのレースとなったサインツが非常に力強いレースを展開しましたね。もしフェルスタッペンがトラブルを抱えていなければ優勝は難しかったかもしれませんが、しかし結構いい戦いができたかもしれません。

一方でマクラーレンもかなり良いレースペースを持っていたのが印象的でしたね。ノリスはルクレール相手にかなり肉薄できてましたし。開幕の2戦を見ていた感じだと、マクラーレンフェラーリには及ばない感じかなと思っていたので、今回のレースペースは結構びっくりでした。

ペレスはなんか冴えないレースになっちゃいましたね。もともとグリッドダウンペナルティでハンデを負っている状態ではありましたが、マシンの挙動に一貫性が無かったようで、レースペースも安定しなかった感じ。クリスチャン・ホーナーいわくフロアにダメージもあったようですが、なんにしても本来の調子が発揮できなかった、というコトのようで。

そして何より角田はよくやってくれましたね。スタートでひとつポジションを落としたものの、その後はミス無く堅実なレース運びで上手くポジションを守ってレースを進めていた感じ。レースペースを見ているとRBのマシンそのものはやっぱりそこまで良いようには見えないんですが、そこは角田が上手くマネジメントしていたのかなと。ヒュルケンベルグに対しても、接近されたらそのあと突き放すというコントロールができてましたしね。

フェルスタッペンとハミルトンの脱落によって9位入賞だな、と思っていたら、最後の最後でアロンソとバトルしていたラッセルがクラッシュして8位に。さらにレース後、アロンソが不必要な減速をしたとして20秒加算ペナルティを食らったため、7位入賞という結果になりました。もちろん棚ぼた的な要素も大きいんですが、「トップ5以外のチーム」の先頭をガッチリ走っていたからこその結果ですし、こういうチャンスをどれだけモノにできるかっていうのが中団チームにとっては重要ですからね。

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そのぶん、メルセデスにとっては散々なレースになってしまいましたが。アロンソに対して20秒ペナルティが課せられたということは、テレメトリーでもはっきりと「通常とは異なるドライビング」が記録されていたというコトなんでしょうね。確かに、ラッセルのオンボードを見てもやけに早くアロンソが減速しているのは見て取れます。

www.formula1.com

これ、アロンソが意図的にブレーキテスト的なものを仕掛けたのかっていうのは断言できないところではありますが、ただやっぱりなんらか意図的なものではあるように見えちゃいますね。アロンソ自身、このような大きなクラッシュに発展するとは思いもしなかったでしょうけど。

今回ハースがダブル入賞したというのも印象的で、今年のハースは明らかにレースペース良くなりましたよねえ。去年が予選一発屋過ぎたというのもあるんですが。前戦に続いてきっちりチャンスをモノにしているし、チーム内の規律というのも良くなっている感じ。マグヌッセンもちゃんとチームオーダーに従ってるし(?)。それはそれとして、レース後のインタビュアーとしてさっそくギュンター・シュタイナーが登場していたのもちょっと笑ってしまいました。

にしても、これで2週間後には鈴鹿というのがいまだにピンと来ていないんですけど……。今年も現地観戦する予定ですが、春開催の鈴鹿はどんなコンディションになるでしょうか。天気に恵まれると良いんですが。

F1[24] オーストラリアGP 予選

時差を気にしなくて良いレースは素晴らしい。というワケで、F1オーストラリアGP予選のお話。

今回はフェラーリが調子良さそうに見えたので、もしかしたらフェラーリのフロントロウ独占とか見られるのでは?と期待していたんですが、結果的にはフェルスタッペンがポール。なんでこの人最後にはきっちりタイム出してくるんだろうな……。あと、ルクレールがちょっと元気無さそうなのが気になりますね。FP3の時点からどうもマシンのフィーリングが合わなかったようなんですが。

それはそれとして、3番手タイムだったペレスがヒュルケンベルグの予選アタックを妨害したとして3グリッドダウンペナルティを食らってしまったので、フェルスタッペンとしては一人での戦いを余儀なくされます……が、まあ一人でも全然問題無さそうなので困ったもんです。

決勝レースでひとつ見どころになるかもしれないのは、タイヤアロケーションが昨年より柔らかくなっているので、ピット戦略に違いが生じてくるかもしれないっていうところでしょうか。フリー走行のロングランでもグレイニングの発生が云々、という話も出てましたし。

今回の予選で一番の見どころだったのは8番手に食い込んだ角田でしょう。2戦連続のQ3進出というのもお見事ですが、ハミルトンを蹴落としてのQ3進出、そしてアストンマーティンの2台を上回っての8番手というのはお見事としか言いようがありません。この予選に関しては完璧な仕事をしたといっても良いんじゃないでしょうか。

一方で地元のリカルドはQ2進出可能なタイムを出したものの、トラックリミット違反を取られてタイム抹消、Q1ノックアウトという形に。オーストラリアGPでリカルドがQ1ノックアウトを喫するのはこれが初。ただ、抹消されたタイム自体も角田のタイムには及んでいなかったので、その点でも角田はよくやりましたね。

リカルド自身は抹消されたラップについて、トラックリミット違反を別にすれば本人も満足のいくラップだったようで、それでもそのタイムが角田に及ばなかったことについて腑に落ちていない様子。

"The lap itself I was happy with," Ricciardo said. "From my side, I felt like I got everything out of it. And then when I saw it still wasn't good enough, let's say, compared to Yuki.

"I'm still a bit puzzled because I know what those laps normally mean. So, I crossed the line, being like 'Yeah, that was a good one'.

via: Ricciardo puzzled as "best" lap of F1 2024 not enough to match Tsunoda

レッドブル陣営に戻ったことで精神的にも落ち着いてきたように見えるリカルドですが、またちょっと迷路にはまりこんでしまいつつあるのかも知れません……が、この予選については角田の走りが素晴らしかった、というのが正しいような気もします。

ヘルムート・マルコは開幕戦と2戦目の結果を受けて、角田に対しては「予選はOKだが決勝が遅い」と評していたようですが、今回の予選パフォーマンスについては改めて称賛している模様。

jp.motorsport.com

あとはこれをなんとかポイントに結びつけたいところですよね。前回はマグヌッセンに抑え込まれるという不幸もありましたが、しかしRBのレースペース自体がかなり悪かったのも事実なので、そこが改善できているかどうかが気になるところ。

にしても、もしリカルドが角田に遅れを取る状況が続いた場合、どこかでリカルドを降ろしてローソンを乗せる、というコトもあり得るのかも知れないですね。

耳をふさがず高音質なイヤホン、Bose Ultra Open Earbudsを買ってみた話

わりと最近発売になったばかりのイヤホンである、BoseのUltra Open Earbudsを購入してみました。

www.bose.co.jp

これ、最近じわじわと種類が増えつつある耳をふさがないタイプのイヤホンであり、その中でもイヤホンを耳に挟み込んで固定する「イヤーカフ型」と呼ばれるタイプのイヤホンですね。

耳をふさがないタイプのイヤホンは以前から興味があり、骨伝導型のイヤホンであるShokzのイヤホンはすでに2つ持っていたりします(自分が買ったときにはまだ「AfterShokz」ってブランド名だった)。ただ、骨伝導型の難点として「音楽を聴くには不向き」というのがあります。通話をしたり、オーディオブックを聴いたりするには十分なんですけどね。

なので、耳をふさがないタイプで、かつカナル型に匹敵するような音質のイヤホンがあればなあ、なんてコトはずっと思ってました。音質にこだわるなら素直にカナル型のイヤホンを使えば良いじゃん、という説もあるんですが、私の場合以前外耳炎を患ってしまい、耳鼻科の先生からは「あまりイヤホン使わないようにしてね」と言われてしまったんですよね。

その後、症状が収まってしばらくしたあとに、「もう大丈夫やろ」とまたイヤホンを使ってみたら、また外耳炎の症状が再発してしまうというコトもあったため、それ以来カナル型イヤホンの使用は避けています。ヘッドホンなら特に問題は無いんですが、それでも長時間の連続使用は避けるようにはしています。

しかし、外出時にヘッドホンを持ち出すのはめんどくさいところもありますし、それに暖かい季節になってくるとそもそもヘッドホンを装着したくなくなります。なので、耳をふさがないタイプのイヤホンで音の良いやつが欲しかったワケです。

そこでこのUltra Open Earbudsが気になったというワケなんですが、その一番の理由としてレビューの記事や動画を見てみると耳をふさがないタイプとしては今までで一番音が良いという評価があちこちで見られたことと、個人的にBoseサウンドは好きだったからというのもあります。値段が39,600円というかなりの高額なんですが、「耳をふさがないタイプで音の良いヤツ」を求めていた自分にとってはどストライクな商品だったため、思わずポチってしまった次第。

ちなみに、自分が見たレビュー動画の中では以下のものが一番わかりみが深かったですかね。

上の動画の中でも触れられていますが、これまた最近発売になったHuaweiのFreeClipという、これまたイヤーカフ型のイヤホンも気になるところではありますね。こちらも音質は十分に良さそうだし、しかし値段はBoseよりも1万円以上安いという。

ただ、音の傾向的にBoseが一番自分好みだろうというのがあり、また音漏れもBoseが一番少なそう(ノイキャンの技術を外向きに使うことで、音漏れを打ち消す仕組みがあるらしい)ということで、Ultra Open Earbudsに決めた感じです。

実際にしばらく使ってみた感想として、音質は期待通りでした。下手なカナル型より良い音。特に低音の量感はさすがBoseといった感じで、この手のオープン型のイヤホンでここまで沈み込むような低音が出るというのはかなりの驚き。

イマーシブオーディオ(空間オーディオ的なもの)も少し試してみましたが、これは音楽というよりも映像を楽しむ時用かなあ、と感じました。結構ちゃんと空間を感じられる聞こえ方になるので面白いですが、人によって好みが分かれるかな、とも。上の動画でも言われていますが、イマーシブオーディオをONにすると近場の音が聞こえやすくなるという意外なメリットもあります。

あと個人的にヒットなのが自動音量調節機能。これデフォルトではオフになっていて、アプリから有効にすることができる機能なんですが、周囲の雑音の大きさを検知して、周りがうるさいときには音量レベルを上げてくれる機能。電車の中などで使ってみるとわかりやすいんですが、停車していて周囲も静かなときには自分が設定した音量のままで、走り始めて車内のアナウンスが始まったりするとボリュームレベルが上がってきます。

難点としては、レビュー動画でも言われているんですが、かなり露骨にボリュームが上がるところ。どれくらい上がるかというと、もともとのボリュームを25%くらいに抑えておいた状態でも、発車後全開で加速する快速みえの車内でもくっきり音が聞こえるくらいです(東海地方民にしかわからないかもしれない例え)。

もちろん周囲の騒音レベルに合わせて音量を上げるので、まわりの人に音がダダ漏れってことは無いハズですが、ラッシュ時の電車で使用するにはためらわれる機能かも。まあ、そもそもすし詰めの車内ではオープン型のイヤホン自体使わないほうが無難ですが。周囲に人が密着していないくらいの車内であれば問題ないかと思います。ただし、ボリュームレベルは20〜30%程度に抑えておくのが良いかな。これくらいなら、ほぼ音漏れは気にならないはず。

あと、レビュー動画内でホワイトノイズが大きい、と指摘されているんですが、これ自分で聴いている限りではあんまし気にならないですね。もちろんホワイトノイズが無いワケではないんですが、そこまで気にならないという感じ。もしかしたら、ファームアップデートでちょっと改善されたのかも。

Bluetoothの接続が不安定、という指摘もあるんですが、これも今のところそこまで気になってないかな。基本的にずっとiPhone 15 Pro Maxと接続して使っているんですが、接続が切れてしまったのは名古屋駅で一回あったくらい。あとは、たまに一瞬音が右か左に寄っちゃうときがあるんですが、これも「たまに」レベルではあります。これもファームアップデートで多少改善されているのかも。

ただ、AirPodsだったらそもそも接続が不安定になるようなことは皆無と言っていいレベルなので、そういう意味では完璧とは言えません。とりあえず購入したらまずすぐにファームアップデートをすることをオススメします。ちなみに、私がこの記事を書いている時点でのバージョンは1.9.8。

バッテリーもちという点で言うと、スペック的には最長7.5時間の連続再生時間(イマーシブオーディオを使っている場合は4.5時間)とされているんですが、自分が使ってみている感じだと連続使用は5時間くらいが限界と考えたほうが良いかな、という感じです。もしかしたら、自動音量調整を使っている影響もあるかもしれないですね。

しかしまー最大の問題は値段ですよね。私の場合カナル型が使えないという事情もあって飛びついてしまいましたが、カナル型を普通に使っている人がサブとして買うには高すぎる。しばらく待って、値下げがあったら買うとかでも良い気はします。ただ、カナル型のように耳の穴を完全にふさぐイヤホンを長時間使うのはホント耳への負担が大きいので、耳を保護するという観点からもこうした耳をふさがないイヤホンは良いんじゃないでしょうか。

神奈川・東京らへんを二泊三日で乗り鉄した話

2月に2回あった三連休のうち、最初の三連休で大阪方面の乗り鉄をしてきた話を以前ブログに書いたんですが、

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2回目の三連休で東京方面に乗り鉄しに出かけていたので、今回はその話を書こうかと思います。ただ、大阪方面に出かけたときは多少は観光要素も織り交ぜることができたと思うんですが、今回については結果的にほぼ鉄道に乗っているだけで3日間が過ぎ去っていきました。もはや関東方面で観光したい場所なんて無いから、というワケではなく、結果的にひたすら鉄道に乗ることになってしまったという感じです。

例によって『駅メモ!』での駅取得を目的としているものでもありますので、今後神奈川・東京方面に遠征に出かける予定のある『駅メモ!』ユーザーの方にとってはもしかしたら参考になる部分もあるかもしれませんが、それ以外の方にとっては何の役にも立たない記事になっているかもしれないことを予めお詫び申し上げます。

伊豆半島を往復する

そもそも関東地方については『駅メモ!』を始めて以降今までまったく行っていないワケではなく、東京近郊区間大回り乗車をしたりするなどしてある程度は駅を取得している状態ではありました。

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それでも関東圏は日本で最も鉄道が集積しているエリアでもありますし、取得できていない駅が山程あったので、大阪方面に続いて三連休を利用して回れるだけ回ろう、というコトで出かけたのでした。まず最初に名古屋から新幹線に乗り込み、熱海で下車。なんで熱海かというと、ついでに伊豆半島の南端、伊豆急下田まで行っておこうと思ったから。

この日は終日あいにくの天気だったんですが、それでも伊豆急線には結構お客さん乗ってましたね。河津桜で有名な河津でちょうど桜まつりをやっていたみたいで、大勢の人が降りていったりして。熱海から伊豆急下田まで直通の普通列車に乗ったんですが、元東急の古い車両でも海側はクロスシート、山側はロングシートという形に改造されているのはさすがだなと思いました。

下田には長居せずすぐに折り返したんですが、伊豆半島は一度クルマで来てみたいかなあ。ドライブにも良さそうな道がある感じがしますし。帰りはせっかくなので踊り子号に乗りました。一度サフィール踊り子にも乗ってみたいものですが……。

踊り子の指定席でも海側の席に偏った混み方をしていたのが特徴的でしたが、天気が天気なので車窓としてはまあ微妙。

これで静岡県の駅であと取れていないのは大井川鉄道だけになったんですが、大井川鉄道って路線が全通できないままになっているんだよなあ。

小田急で新宿へ

踊り子でそのまま東京へ行くわけではなく、途中の小田原で下車して小田急に乗り換えます。なんでかと言えば『駅メモ!』で小田急の駅をまだほとんど取れてなかったからなんですが。ネットで特急の指定席券が買えるみたいだったので調べてみたら、ちょうど良いタイミングでGSEロマンスカーの特急列車があり、しかも展望席の3列目に空きがあるみたいだったので予約してみました。

……まあ最後尾車両ではあるんですが。

この道中で箱根登山鉄道伊豆箱根鉄道大雄山線などもレーダーで取ってしまいつつ(強羅などは以前御殿場線に乗ったときにレーダーで取っていた)、終点の新宿まで乗り通しました。小田急で小田原〜新宿を乗り通したのは初めてな気がする。

新宿についた時点で時刻は15時前くらい、この日の宿は神奈川県の厚木の方で取っていたので、横浜方面に向かわねばなりません。しかし、横浜方面に向かうJRの路線はすでにアクセス済みなので、またちょっとヒネクレたルートを取ることに。

新宿から三浦半島へ(羽田空港経由)

まずは新宿から都営地下鉄大江戸線に乗り、大門で下車。隣接する浜松町から東京モノレールに乗り換えて羽田空港まで行き、そこから京急空港線に乗り換えて京急蒲田へ、京急本線に乗り換えて横浜を通り過ぎた挙げ句三浦半島を南下して久里浜線に乗り換え、三浦半島の一番南にある駅・三崎口までやってきたのでした。

……なんでこんなとこまで来ているのか、と言えば、「まだ三浦半島の駅にぜんぜんアクセスしてなかったから」というコトになるんですが、そもそも三崎口まで来たのも人生初だったりします。せいぜい横須賀まで来たことがあったくらい。この辺に観光するような場所があるのかどうかというのも全然知らないんですが(「みさきまぐろきっぷ」なるものがあるので、マグロ推しなのは理解しました)、どのみちもう日が暮れてしまっているのですぐに引き返します。

ここから厚木の方へ向かうルートはいくつかありそうですが、久里浜まで引き返して横須賀線に乗り換え、大船から根岸線に乗り換えて横浜へ、そこから相模鉄道本線で海老名、小田急に乗り換えて厚木(正確には宿の最寄り駅は本厚木)という感じで向かいました。明らかに大回りではあるんですが、アクセスしてない駅の回収も兼ねてという感じで。

相鉄も初めて乗ったんですが、ダイヤの遅れが生じていてめっちゃ混んでました。

なお、この日は人生で初めてカプセルホテルに泊まったんですが、意外とちゃんと寝られましたね。最近はふつうのビジネスホテルの料金も高くなりがちなのでカプセルホテルを試してみたんですが、わりとアリだなと思いました。難点を上げるとすると、宿泊人数に対して浴場のキャパがちょっと小さく感じた(風呂入りに行ったらロッカーがぜんぶ埋まっててしばらく待つ必要があった)のと、鍵付きのロッカーがちょっと離れていたのが面倒に感じたくらいでしょうか。

神奈川と東京の境目

今回の旅行でのとりあえずの目標として、最優先は神奈川県の駅全部アクセスする、あと余裕があれば東京の駅をできる範囲でアクセスする、という感じで考えていたので、とりあえず神奈川県内を走る路線を優先的に乗るコトに。

そんなワケで本厚木で一泊した翌日は、まず隣の厚木駅からJR相模線に乗り換えて北上。海老名で乗り換えても良かったんですが、ちょうど小田急普通列車が来たので厚木で良いか……というだけの理由です。首都圏の私鉄にあれこれ乗るのも相当久しぶりなんですが、そのせいで鉄道の知識がアップデートされておらず、小田急っていうと白地に青のラインというイメージが残ってしまっているので、シルバーの車両ばかりが走っているのがなんとも違和感。

相模線で橋本まで行き、京王に乗り換えて多摩センターへ。相模線って、単線だし西の方には丹沢山系の山々が見えたりして、思いの外ローカル線の風情がありますね。多摩センターというのも初めて来たんですが、駅前からしてこんなハローキティ推しになっているのか……。

ここから多摩モノレールに乗り換えて高幡不動へ、そこからまた京王に乗り換えて分倍河原でJR南武線に乗り換えという、少々ややこしいルートを辿ります。まだアクセスしてない駅を拾うルートを考えていたらこうなってしまったのですが。たぶん多摩モノレールも初めて乗ったかな。

神奈川県内を優先、と言いつつ多摩センターとかおもくそ東京やんけ、という説もあるんですが、でもまあ正直このへんて東京なのか神奈川なのかよくわからん土地じゃないですか……とか言うと怒られそうなのでこれ以上の発言は控えさせていただきます。南武線というのも、東京と神奈川の県境らへんを走る路線ですよね。

南武線で川崎まで行き、そこから京浜東北線に乗り換えて蒲田へ。蒲田からは東急池上線へ乗り換えて五反田へ向かいます。この辺の東急の路線に乗るのもずいぶん久しぶり(子供の頃は東急や京王のスタンプラリーに参加したりして全線乗車していた)な気がしますが、なんか俺の知っている車両じゃない……。

ついでに道中で多摩川線や目黒線などをレーダーで取得……っていうかあれ、この路線って「目蒲線」っていう一本の路線じゃなかったっけ、と思ってググってみたら2000年に路線が分割されて「目蒲線」という名前は消滅しておりました。……自分の東急の知識が四半世紀くらいアップデートされていないコトが露見してしまいました。

五反田から山手線に乗り換えて渋谷へ。また神奈川を離れてどんどん東京の中心部に近づいている気がしますが、渋谷から東急の田園都市線に乗り換えてまた神奈川方面へ。これで終点の中央林間まで行き、小田急江ノ島線に乗り換えます。首都圏って東京都心部から放射線状に隣接する県へ路線が伸びているから、路線を乗り潰そうと思うと東京から隣の県へ移動→また東京に戻って隣の県に移動、みたいな感じになりがち。

江ノ島を散策したかったが

江ノ島線で久しぶりに白地に青ラインの小田急を見て安心しました(?)。白というよりクリーム色?

江ノ島線で藤沢まで行き、ここからは江ノ電に乗り換え……なんですが、ホームにたどり着いたらちょうど列車が居たものの、すさまじい混みっぷりだったのでこれは見送りました。まだ冬なので江ノ電そこまで混雑してないのでは……なんて考えていたんですが、季節関係なく混むんだな、この辺は……。

江ノ電は14分に1本のペースで発車しているんですが、首都圏の次から次へと列車がやってくる感覚に慣れてきてしまっていたので、この14分ですら妙に長く感じてしまったりして。そうこうしている間にまたどんどんホームにお客さんが増えていき、次の列車もかなりのすし詰め状態になったのでした。

私は座れたので良かったんですが、しかし立ち席のお客さんが壁になってしまい湘南の海辺の景色は人の隙間からちらっと見える程度でした。今回の旅行では一番景色の良いポイントだったと思うんですが、まあこれは致し方ない……。

鎌倉到着後は、JRに乗り換えて大船へ。そこから湘南モノレールに乗り換えてもう一回江ノ島へ行きます。

駅メモ!』的には、なんなら湘南モノレールの駅はJRや江ノ電からレーダー使って取れちゃうと思うんですが、このモノレールは直接乗ってみたかったんですよね。なにせ貴重な懸垂式モノレール(レールが上にあって、そこから車両を吊り下げる形式。他に国内にあるのは千葉都市モノレールくらい?)なので、せっかくなので乗っておこうと。

乗ってみるとなかなか鋭い加速をするのと、カーブでもあまり速度を落とすこと無く曲がっていくので、慣れていないとビックリするかも。面白いのは、隣の車両との連結部が乗務員以外立ち入り禁止となっていて、車両間の移動ができないっていう。カーブでかなり車両が傾く関係で、転倒の恐れがあるからですかね?

モノレールを堪能したあとは、ここまで観光らしいことをなんにもしてなかったので、江ノ島をちょっと散策してみるか……と江の島大橋の方へ歩いていってみたんですが、そもそも駅の周辺からしてかなり大勢の人で賑わっていて、そして橋の方を見てみるとクルマもかなりの渋滞となっており、この時点で散策するのを諦めました。人多すぎ。

冬でこんなんだと、夏の江ノ島ってどうなってしまうんだろうか。

仕方ないのでそのまま小田急片瀬江ノ島駅へ。ここまで特徴的な駅舎もなかなか無いですね。

神奈川県の取れてない駅をさらう

小田急で藤沢まで行き、そこからJRで横浜へ。ここで東急東横線に乗り換え、日吉で下車。日吉から横浜市営地下鉄グリーンライン乗り換えてセンター北駅ブルーラインに乗り換えて横浜に戻りました。これはこの辺の駅をまだ取っていかったからなんですが、東横線の日吉から渋谷や、横浜市営地下鉄の他の部分はレーダーなどで取得しちゃってる感じですね。

横浜の地下鉄はブルーライングリーンラインの2路線のみというシンプルさなのでわかりやすいですが、グリーンラインが全部で10駅という短めの路線であるのに対し、ブルーライン湘南台からあざみ野までを結ぶ32駅もあるという長い路線(大江戸線に続く日本で2番めに長い地下鉄路線だそうな)。地下鉄なんだけど快速列車が設定されているというのもなんだか納得。ただ、横浜から南のエリアは京急やJRからレーダーで取れてしまうので、無理に乗ることはないかなっていう……(地下鉄はなかなかチェックインできずにやきもきすることも多いし)。

横浜まで戻ったあとは、JR横浜線に乗り換えて町田へ、そこから小田急小田原線に乗り換えて新百合ヶ丘へ、ここから多摩線に乗り換えて小田急永山へ。なんでまたこうして多摩センターの隣駅まで来たかというと、この多摩線京王相模原線京王線の一部が取れていなかったからだったりします。

なので京王永山から相模原線に乗り換えて、そのまま京王線に入り明大前まで。道中、若葉台駅を取った時点で神奈川県の駅はコンプとなりました。明大前から新宿までの京王線の駅はレーダーで取っていたので、ここから井の頭線に乗り換えて吉祥寺へ向かいます。明大前から渋谷までの井の頭線の駅もレーダーで取得していたので、これで京王の駅も一通り取得したことに。

2日目の宿は八王子に取っていたので、吉祥寺から中央線で八王子方面……には向かわず、東京方面に乗って荻窪まで行きます。まだちょっと時間がありそうだったので、ついでだから地下鉄丸ノ内線に乗っておこうと思ってしまったので。この赤地に白帯+サインウェーブのカラーリングはパッと見ただけで丸ノ内線とわかるのでステキ。

丸ノ内線で東京駅まで乗り、ついでに晩飯を食べつつ中央特快で八王子まで。

最終日で東京制覇を狙う

目標としていた神奈川県の全駅制覇は2日目で達成できた(かなりレーダー使いまくってるけど)し、東京都についてもある程度取れていたので、これ頑張ればあと1日で東京都も全部取れるんじゃね?という欲が出てきました。もちろん、レーダーをフル活用する前提なんですが。

そんなワケで、旅行最終日も観光要素は省いてひたすら鉄道に乗る方向性になりました。まずは八王子から八高線で拝島、そして青梅線に乗り換えて奥多摩を目指します。この奥多摩の往復が結構時間掛かるので、短期間で東京全駅取得を狙おうとするとやっかいな存在になりますね。青梅から先は東京都内とは思えぬ風景が続くので、車窓を眺めている分には楽しいんですけども。ただ、3日目も天気は雨模様だったので、ひたすら鉄道に乗ることにしたのは正解だったかもしれません。

奥多摩駅でまたすぐに折り返して、拝島まで戻ったら西武拝島線に乗り換え。西武といえば黄色の電車……と思ったらなんかライオンズカラーだった。

拝島線で小平まで行って新宿線に乗り換え所沢へ、そこから池袋線に乗り換えて池袋まで行くというルートを取ったんですが、この道中で東京と埼玉のキワにある多摩湖や西武園といった駅はレーダーで取得してしまいます。あと、新宿線の駅も池袋線に乗りながらレーダーで。新宿線から池袋線を取る、というのも考えたんですが、新宿線からだと秋津駅あたりがどうしても届か無さそうだったので池袋線ルートとしました。

ついでにこの特急ラビューに乗ってみたかった、というのもあります。

予めWEBで指定席を予約しておいたんですが、所沢で乗り換え時間が3分しかなかったのでちょっとヒヤヒヤ。車内はほぼ満席という感じだったんですが、人気があるのも頷けるような快適な列車でした。なにより、窓のデカさが印象的ですね。自分の膝よりも下まで窓がある車両って初めて見た。

池袋についたあとは、東武東上線朝霞台まで。道中、北と南に並走している都営三田線東京メトロ有楽町線の駅をレーダーで取得。JR武蔵野線に乗り換えて、東川口で埼玉高速鉄道に乗り換え。埼玉高速鉄道って今まで全然知らなかったんですが、2001年開業となっているのでそれなりに歴史のある路線だった。東京メトロ南北線を延長するような位置づけの路線なんですね。

これでそのまま南北線に入り、飯田橋東西線に乗り換え。正直東京の地下鉄網はぜんぜん把握しきれてないので、道中レーダーで取れそうな新駅はバシバシ取っちゃう感じで。茅場町日比谷線に乗り換えて人形町で都営浅草線に乗り換え、そのまま京成押上線に入り、京成高砂京成本線に乗り換え。京成八幡で下車し、隣接する本八幡から都営新宿線へ。このときは東京都内の全駅制覇を優先する形だったので、路線としては中途半端な乗り方になっちゃってますね。

にしても、本八幡って千葉県ですけど、都営地下鉄が来ているのってちょっと面白いですね。

京成本線新宿線から総武線の駅をレーダーで取りつつ、新宿線を森下まで乗って大江戸線に乗り換え。築地市場のあたりの駅をいくつか取れていなかったのでそれらを取得しつつ、汐留で降りて新橋まで歩き、山手線で秋葉原へ。秋葉原からはつくばエクスプレスに乗って南流山まで乗り、再びJR武蔵野線へ。南越谷で東武伊勢崎線に乗り換え、そこから西新井まで行って大師線に乗り換え。いきなりワンマンの渋い列車になった。

大師線は西新井から大師前までの1駅だけの路線ですが、それゆえ運賃は西新井で先払いして、大師前ではそのまま出る形になるんですね。駅のすぐ隣が西新井大師だったのでせっかくなので参拝し、

そのまま歩いて日暮里舎人ライナーの「西新井大師西」というちょっとややこしい名前の駅へ。駅までのルートをGoogleマップに案内してもらったら、環七じゃなくてひたすら裏路地みたいなところを歩かされましたが。日暮里舎人ライナーの駅もその気になれば全部レーダーで取れる気もするんですが、一部ビミョーに狙いづらそうなところがあるので乗っちゃうことにしたのでした。ホームドア越しに列車を撮ってみたらなんだかよくわからない写真になった。

この日暮里舎人ライナーを乗り通すことで東京都の駅も全部制覇……と思って『駅メモ!』のステータスを確認したら、なんかまだ取れてない駅が残っている。

あれ、どこを取り逃がした!?と慌てたんですが、よくよく見たら漏れていたのは御徒町秋葉原の間くらいにある、東京メトロ銀座線の末広町駅だとわかり一安心。これなら東京駅に戻る途中で取れるし。もし遠い駅を取り漏らしていたら悲劇だったんですが、なんとかこれで東京都の駅もコンプできました。この時点で時間は18時くらい、帰りは20時前の新幹線を予約していたので、時間的にはちょうどいいタイミングに収まった感じですね。観光する余力はまったく無かったですが。

都心部は駅が多いのでレーダーを使わずにコンプするには相当な時間がかかりそうですが、レーダーを使うにしても効率よく取るルートを考えるのはちょっとしたパズルゲームですね。あと、地下鉄に乗っているとGPSが迷子になったりすして、自分が今乗っていない路線の駅にチェックインできてしまうこともあるので、だんだんどの駅が取れてて、どの駅が取れてないのかわからなくなるし。それでもなんとか致命的な取り漏らしをせずにコンプできたのはラッキーでした。

これで東京・神奈川・愛知・滋賀・大阪・奈良・和歌山はコンプ……と思いきや、愛知と大阪に新駅が追加されたのでコンプじゃなくなりました(でも都道府県を制覇するともらえるゲーム内の称号「マスターオブ✕✕」は剥奪されないらしい)。まあこれはいずれ取りに行くとして、累積で取った駅の数も4200を超えたので、年初に立てた目標「『駅メモ!』で駅データ収集数を4000まで伸ばす」をもう達成しちゃいましたね。なので、今年中に5000駅達成という形で目標を上方修正しようかなと思いますが、しかし東京・神奈川・愛知・大阪という駅の集積地域をだいたい取っちゃったので、ここからはさらに難易度上がっていくんだよなあ……。

都道府県別の駅数でいうと、実は北海道が東京より多いんですが、北海道の場合駅の密度が高いワケでは無く、単純に面積が桁違いに広いというコトなので難易度がまったく別次元といっても良いでしょう。しかも列車の本数は少ないわ、廃駅もチェックインの対象になっていたりするわで、どう考えてもレンタカーの調達も必要になってしまいます。おそらく、北海道は3回くらいに分けて足を運ばないとダメなんじゃないかな……。

あと、以下に今回のルートをまとめておきます。赤線が初日、青線が2日目、緑線が3日目という形です。