今年もル・マン24時間レースの季節がやってきましたね。
私は耐久レースとか疎いんですが、昨年はアウディとプジョーのサイトで動画中継をぼへーっと眺めてたりはしました。今年はF1目当てでスカパーe2に加入したついでにJ-Sportsとも契約しているので、せっかくだからスタートとゴールくらいは見たいと思ってます。
アウディとトヨタ
しかしなんですよ、今年はプジョーがなぜか居なくなってて、もうアウディ1強体制じゃないですか。いやトヨタも参戦しますけど、前哨戦として参加するはずだったスパとかの耐久レースに間に合わずぶっつけ本番なんでしょ?
おかげでアウディが先に「R18 e-tron quattro」として実戦にハイブリッドカーを先行投入しちゃって、なんかお株を奪われちゃったよーな感もありますが。ル・マンの予選ではアウディ勢の間に割って入ったというコトで話題になってますけど、問題は信頼性。
事前に新型車の実戦投入が済んでいる、しかもここ最近はル・マンの覇者として君臨し続けているアウディの方がそりゃ有利でしょうってコトで。トヨタにしてみれば、今年は勝てたらラッキーくらいの感じでしょうか。
ところで、アウディがハイブリッドカーの名前に「クアトロ」の名前を冠しているのを見て、このクルマって四駆なの??と疑問だったんですが、ディーゼルエンジンで後輪を駆動して、モーターで前輪を駆動する仕組みなんですねぇ。一方でトヨタのTS030 HYBRIDは、ガソリンエンジンとモーターで後輪を駆動する仕組み。
レギュレーション上、モーターで駆動できるのは前輪か後輪のどちらかのみ、かつ前輪を駆動する場合は車速が120km/h以上のときのみという制約付きなんだそうで。ただ、もともと低速トルクが太いディーゼル搭載のアウディにしてみれば、これでちょうど良いくらいなのかも。
あと、天気が荒れた場合クアトロは有利そうですよねぇ。後輪に駆動力が集中するTS030はどうしてもアウディに比べると安定性を欠きそうなイメージあるし。
過去のル・マンでもF1でも、トヨタの国際レース参戦はやたら中途半端な結果で終わるイメージが強いんですが、今回はどうなりますか。
アウディはハイブリッドを搭載しない、ディーゼルターボの「R18 Urtla」も2台走らせてるんで、ハイブリッド勢が軒並みトラブルで潰れてウルトラが勝つってのもありそうな話。
デルタウイング
ある意味ハイブリッドカーなんかより気になってるのが、日産デルタウィング。ポイント対象外の特別枠にて出場のマシンですが、その「怪鳥」とでも言うべきスタイリングが特徴的すぎてステキ。
元々はアメリカのデルタウイング・レーシングというところがインディカー用のプロトタイプとして考案したマシンらしいですが、その後ル・マンの特別枠用にリファインされ、日産も途中からエンジンサプライヤー兼スポンサーとして参画する形になったみたいで。
搭載されるエンジンはジュークのエンジンをベースにした1.6リッター直4ターボというコトですが、これで300馬力を発生するとのこと。それでもLMPクラスに比べると相当パワーが少ない感じですが、これでどこまで走れるんでしょうか。でも、軽量なコトもあって燃費はかなり良いのかも?
予選は56台中の29番手というコトなんで、半分よりちょっと下。LMP2クラスをどれだけ食えるか、って感じでしょうか。でも、このマシンが走ってる絵面だけでも相当面白そう。
そのほか
今年は久しぶりに童夢もペスカローロと組んで「S102.5」で参戦するというコトで、これも注目……なんですが、目指すのは「アウディ・トヨタを除いたトップ」になりますか。予選では大きなクラッシュもあったみたいですけど、ダメージは問題ないんですかね?
その童夢の前には、HPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)やトヨタエンジンを搭載したローラが居たりもして、なんやかんやで見所はあるのかなーという気はします。
LMP2のザイテック・日産には、マーティン・ブランドルが息子と一緒に乗るんですねぇ。そういや、LMP1のローラ・トヨタにはニコラ・プロストが乗ってるみたいですけど、アラン・プロストも息子と一緒に参戦すればF1ファン的には盛り上がるのに。