最近はあまり情報のインプットができていないんですけど、それでいてF1はきっちり観てるし、スカパー加入したせいでモータースポーツの他のカテゴリーもちらちら観てたりしてて。そうなるとブログの内容もそっちの方に偏りがちになってくるワケですが、最近自分ブログのアクセス数見てみたらみるみる減ってるよーな気がします。
いかんですね。モータースポーツなんて一般的に人気の無いジャンルの話ばかり書いてちゃ。やっぱり、もっとライフハックとかAppleネタとかWEBの作法とか2chやTwitterのまとめとか書かないと。
そんなワケで、前回に続きル・マン24時間の話でもしましょうか。
いやね、案の定と言ってはアレなんですけど、アウディ強かったじゃないですか。トップ4独占はならなかったものの、表彰台を独占。しかも、ハイブリッドの「e-tron quattro」が1-2フィニッシュ。ル・マン史上初のハイブリッドカーによる勝利。
トヨタにしてみれば、市販車の世界ではハイブリッドを一番売っている自負があるワケじゃないですか。ぶっつけ本番のル・マンではありましたが、やっぱりハイブリッドカー初の勝利は是が非にも欲しかったんじゃないかと。
レース中の速さで言うと、トヨタは十分速かったんですよね。一度は7号車がアウディをオーバーテイクしてトップにも立っているワケだし。しかし、その直後にアンソニー・デビッドソンのドライブしていた8号車がGTアマクラスのフェラーリと接触して大クラッシュ。デビッドソンにしてみれば、完全なもらい事故なんですが。
去年のアウディの大クラッシュのときもフェラーリと絡んでいたよーな……。ドライバーの生命に関わるようなコトにはならず一安心ですが、アマチュアも含め、様々な技量のドライバーが参加しているル・マンのリスクであるとも言えますねコレ。
そして今度は7号車をドライブする中嶋一貴が、日産デルタウイング(通称デルたん)と接触し緊急ピットイン。デルタウイングはリタイヤ。ああああ。
クローズドボディのプロトタイプカーは視界が狭いと言いますし、一貴も不慣れだったのはあると思うんですが、あまりに残念な結果。挙げ句、7号車はその後エンジントラブルで結局リタイヤ。
これらのトラブルは仕方無いと言えば仕方無いんですが、トヨタがあっさり姿を消しちゃっただけに余計アウディの盤石ぶりが際立ってましたね。
まず4台のワークスマシンをエントリーしているというのがひとつ。これは単純に数の論理で、台数が多い方が、チームとして最終的に生き残れる可能性が高いというコト。アウディも去年はクラッシュで2台失って、ラスト1台が優勝しているワケで。そしてハイブリッド2台 + ディーゼルターボ2台という体制は、今まで継続してル・マンに参戦してきたアウディだからこそ敷けた体制。
それから、クラッシュするコトを前提としたマシン設計。由良拓也が「ターミネーター」と表現していましたが、足回りがひでえ壊れ方しても、10分そこそこで修理して復帰できてしまうのは驚異的。アームごとがちょーんと交換して。F1なら即刻リタイヤするレベルなのに……。
こんなマシンがあっという間に直るなんて思わないですよふつー。
耐久レースを走っていればトラブルに出くわすのは当たり前、それをいかに早く修復して立て直すか、ということろまで考え抜かれているんですねぇ。おまけに、メカニックの作業も速い速い。これも踏んでる場数の違いでしょうね。
トヨタも速さはアピールできたと思うんですが、アウディは速さに加えて、優れたマシンの設計思想、そして優秀なメカニックまでも存分にアピールしちゃっていたよーな気がします。メカニックは別にアウディの社員ってワケじゃないでしょうが、あれ見たらアウディ欲しくなりますわ。そんなカネないけど。
なんかこのトヨタの有様を見てると、歴代のF1日本人ドライバーとイメージと被るところがあるんですよね。速さはある。ただ、勝ち方を知らない。みたいな(ついでに運も無い)。こればっかりはホント実戦を重ねて磨いていくしかないんでしょうね。あとできれば参加台数も増やして。
今年は秋に富士でWEC(世界耐久選手権)もやるみたいなんで、そこで良いとこ見せてくれれば面白いんですが。どうでもいいけど、F1日本GPの翌週に富士のWEC、ってスケジュールもスゴイですね。
でもうかうかしてると、2014年からはポルシェもル・マンに復帰するみたいなんで、2013年には本気で勝ちに行かないとマズいんじゃないですかね。いやなんかポルシェって復帰早々優勝しそうなイメージが……。