大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

夏の聖地ハシゴツアー その4 特撮博物館編

※画像多めです。

この記事は、「夏の聖地ハシゴツアー その3 栃木~埼玉編」の続きです。

主目的である特撮博物館

埼玉の鷲宮神社に参拝したあとは、久喜ICから再び東北自動車道に乗り東京方面へ。首都高に入りちょろっと渋滞はありましたが概ね順調に走行。それにしても、首都高ってナビがないとまともに走れません。狭くてカーブが多くて分岐が多い、これで渋滞しない方がおかしい。でもスカイツリーがよく見えたので良しとします(?)。そして環状線から箱崎JCTで深川線に入り、木場ICで降りてすぐのところにあるのが東京都現代美術館。元々はここで開催されている特撮博物館を見るためにのこのこ関東まで出てきたのですよ。

私は特撮オタというワケではないんですが、子供の頃には昭和のウルトラマンシリーズや仮面ライダーシリーズ(の再放送)を見て育ったクチなので、「特撮」と聞くとちょっと心ときめくモノがありますし、エヴァ好きとしては「館長 庵野秀明」って時点で内容が気になります。

ちなみに東京都現代美術館は地下含めそこそこ駐車場のキャパがあったので、クルマはスムーズに駐めるコトができました(ただし、美術館のサイトによると「なるべく公共の交通機関でお越しください」とのこと)。ただ、チケット購入に10分+入場に30分の行列ができてはいたんですが……。お盆休みの最中だったし、これは仕方無いところでしょうね。ていうか、そんだけ話題になってるんですねコレ。客層は中年が多いのかと思いきや、結構20代くらいの人も来てました。

あと入場後に気づいたんですけど、入口で音声ガイドの貸し出しやってたみたいで。多くの人がガイドの機械持ってるの見て初めて気づきました。

密度の濃い展示内容

んで肝心の展示内容なんですけど、まず驚いたのはミニチュアモデルの迫力。そもそも特撮のミニチュアモデルの実物を見るコト自体が初めてだったんですけど、思いの外大きく緻密に作られているんですねコレ。『海底軍艦』の轟天号(あ~るの自転車ではない)なんてほぼ50年前の作品だというのに、そのドリルの精巧さときたら。ドリルはセンターがずれていると回転したときに雑な作りがバレてしまうので大変なんだとか。このドリルへのこだわりが日本の男の子達をドリル好きにさせ、『ゲッター2』や『グレンラガン』へと繋がっていくのですね(?)。

そして個人的にはなんといってもウルトラシリーズの展示。ウルトラホーク1号なんてそのままお持ち帰りしたいくらいの勢い。今見てもホント秀逸なデザインです。しかもこんだけスマートなデザインで分離・合体までするとかもうね。ウルトラマンウルトラセブンの飛行モデルも良いですね。「ああそう、こんなんだった!」という感じで。しかも思ってたより大きいですねコレ。大きいといえばウルトラマンタロウに登場したスカイホエールの大きさにも驚きましたよ。あんなでかいモノを吊って飛ばしてたんですねぇ。各作品で使用された銃器も金属製でガッシリした作りなんですね。タロウで使用していたZATガンなんてかなり複雑な造形してますけど、あれっていくらぐらいのコストが掛かるものなんだろう。ウルトラバッジなんかも展示されてて思わず腕に付けて「タロー!」とか叫んで変身ポーズ決めたくなりますよまったくもう。

……えーと、もう書き始めるとキリがないのでアレなんですけど、少なくともウルトラシリーズ見てた世代ならそれだけで見て損は無いと思います。もちろんゴジラ等の怪獣映画も豊富に展示されてますし。ウルトラシリーズの展示の後には平成ガメラの展示もあるんですけど、電信柱や街灯、信号機まで展示されててさすがだなぁと。この電信柱がまた実に緻密にできているのです。こういう細かい部分の作り込みが、特撮のリアリティを生んでいるんでしょうね。

巨神兵東京に現わる

特にCGの無い時代の特撮というのは、現実ではあり得ない光景をなんとかしてカメラの前で物理的に表現する必要があるワケで、その映像に込められたスタッフの創意工夫っていうのは本当にスゴイんだなぁと。そしてそれがよくわかるのが、場内で公開されている短編映画『巨神兵東京に現わる』です。タイトルは『宇宙人東京に現わる』から取ったものになっていますが、登場するのは宇宙人ではなく『風の谷のナウシカ』に登場する巨神兵。現代の東京に巨神兵が現れたら……という設定の映像を、CGを一切使用しないで撮影したというもの。ちなみに林原めぐみが声の出演してました。

これ、予備知識無しで観るとCG使ってるのかと思っちゃうレベル。この作品の上映スペースから出ると2カ所で映画のメイキングシーンが上映されてるんですが、これが是非観た方が。「あのシーンってこんな風に撮影したのか!」って驚きの連続です。あと、作中の巨神兵のビームは庵野秀明自身が作画したそうで……まぁ、『ナウシカ』でも描いていたワケなのでまさに適任ですよね。

まずガッツリと過去の特撮作品の歴史と共に使用されたミニチュアを見せ、そしてこの短編映画を見せ、その後映画の撮影手法を見せるという流れは見事ですね。ホントに特撮の世界に洗脳されますよ。

それにしても、この映画に出てくる巨神兵を見るとどうしてもエヴァ初号機を連想せざるを得ません。先に展示してあった万能戦艦マイティジャック号を見ると『ナディア』のノーチラス号を連想しちゃったりね。こうした過去の特撮作品、そしてヤマト・ガンダムナウシカ等のアニメ作品があって、その積み重ねの先に『ナディア』や『エヴァンゲリオン』があるんだろうなぁ。庵野秀明のオリジンを垣間見られるという点でも、この特撮博物館は興味深いですよ。

スタジオ再現

そして最後には特撮スタジオをまるっと再現したスペースがあり、しかも撮影可能となっています。樋口真嗣副館長の等身大POPまであります。

これはホント面白いというか、特撮の世界に入り込んだ気分になれますね。しかしビルの壁には貼り紙とかまでしてあって、その芸の細かさには驚かされます。

よく見ると、グッドスマイルカンパニーがある……。

しかしなんか、こうして見ると巨大人型宇宙人が東京を蹂躙しているようにも……。

ただ、この東京タワーのすぐ前を歩ける通路はすごい順番待ちとなっており、ちょっと時間が押し気味だったこともありパスしました。こんなに展示のボリュームがあるとわかっていれば、スケジュール再考してたんですけどね……失敗でした。お盆の混雑もあったしね。ちゃんと楽しむなら、アサイチで行った方が良さそう。ホントに、半日以上費やすつもりで行った方が良いです。

そんなこんなで

出口前には物販コーナーがあり、ついついなにか買い漁ってしまいたくなったんですが堪えてカタログだけ買いました。ちなみにコレ、『巨神兵東京に現わる』のパンフレットと2冊で1セットになってます。このカタログ相当分厚くて、これだけでも展示内容の充実ぶりがうかがえる一品となっております。

でもホント、この展示のためだけに東京来ても損は無いレベルでした。もう一回見に行きたいくらい。アニメと違って特撮は物理的に世界を構築するワケで、その特徴を活かした展示ですね。まさにフィクションの世界に飛び込む面白さを体験できる。そしてこの体験というのは、アニメの聖地巡礼とも通じるものがあるように思います。聖地巡礼も、作品のモデルとなった場所に行くことで作品世界そのものを体験する行為に他ならないワケですから。

……と、ちょっと強引に聖地巡礼と結びつけたところで、また思いの外長くなってしまったので続きます。