大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

修理中の姫路城を見に逝った話

※画像多めです。

なんか最近どこかに出掛けた話ばかりで恐縮ですが、また出掛けた話です。

いや今週は出掛ける予定は無かったんですが、ウチのかーちゃんが『「青春18きっぷ」買ったんだけど1回分余ってるからどっか出掛けて使ってこい』と宣うので、日帰り電車旅に行くコトになりました。

んでどこに出掛けようかと考えたんですけど、盆にクルマで東に行ってきたばかりなので、今回は西に向かうコトにしました。北に向かって高山ツアー、というのも一瞬考えたんですけど、18きっぷの乗り継ぎだと高山まで日帰りで往復するのは無理っぽかったので。やはり高山は、乗鞍スカイラインとセットでクルマ旅を検討したい。

西に向かってなにかぶらっと見て帰ってこようと思ったら、名古屋からだと姫路あたりが限界っぽいです。でも、米原で1回乗り継げば姫路まで行けちゃうんですね。片道4時間ですけど。それでも朝8時くらいに向かえば昼くらいに着いて、4~5時間ぶらぶらして帰ってくれば夜9時とかには帰宅できるワケで、悪くなさそう。そんなワケで、JRを乗り継いで姫路に行ってみたのでした。

京都・大阪・神戸の三都物語を完全にスルーして姫路ってのもどうなのよ、って気もしますが、姫路って通り過ぎたコトしか無かったし。そして姫路つったら世界遺産の姫路城ってコトで、炎天下の中駅からぶらぶら歩いて行ったら天守が斬新なコトになってました。

天守が……イラストになっている。平成の修理やってるとは聞いてましたけど、すっぽり覆われちゃってるんだコレ。天守が見えない姫路城ってチャーシュー抜きのチャーシューメンって感じもしますが、でもせっかくなので見物していきます。修理中というコトもあってか週末でも混雑しておらず、そういう意味では助かりましたけど。

修理中のみの特別展示なんかもあったんですが、なぜか甲冑が下からライトアップされており怖い。

城内には「お菊井」なんて井戸も。井戸に放り込まれたお菊さんの幽霊が夜な夜なお皿の枚数をカウントアップしていき、「Wow!一枚足りないYo!」とか叫んじゃうって話の元ネタなんだと思うんですが。

お菊さんの怪談って江戸が舞台の「番町皿屋敷」しか知らなかったんですけど、姫路を舞台にしたバージョンもあるんですね。むしろ姫路の方がオリジナルという説も。

皿屋敷 - Wikipedia

そして現在修理中の天守ですが、入場料400円+200円余分に払えば修理中の天守を間近で見られるっていうんで行ってみました。天守をすっぽり囲んでいる建屋の中をエレベーターで上っていき、屋根と壁と補修作業を見物できます。ガラス越しですけどね。

これはこれで今しか見られない光景なので、見といて損はないよーな気がします。修理中の様子を一般公開するという、マイナス要素を逆にコンテンツにしてしまうという発想はステキですね。

建屋の中では城の壁の構造や瓦の作りを説明する展示があったり、修理の様子をまとめたVTRが流れていたりも。あと、姫路の街が一望できます。正面の道を真っ直ぐいったとこが姫路駅。わかりやすい。下の空き地は三の丸向屋敷跡だそうな。三の丸は明治時代に取り壊されちゃったんですね。

それから印象的だったのが、中で展示されていた蝶の鬼瓦。なんですかこのモスラの出来損ないみたいな蝶は……?

そんなこんなで天守が修理中でもそれなりに楽しめたんですが、でもやはり外から見るとどうもサマにならないので、また修理が終わったら見に来たいですねぇ。

あと、西の丸の「百間廊下」にも行ってみました。その名の通り百間の長さのある渡櫓で、侍女達の部屋があるというところ。

ところどころに中に入れる部屋があるんですが、その中のひとつに「女の館」と書かれた看板があったりして。女の館……なんという魅惑的な響き……。でもそれ故か、廊下の両端にはやたら頑丈そうな扉があったりして、不心得者の侵入に対する用心もされていたようです。

西の丸の化粧櫓は本多忠刻に嫁いだ千姫徳川秀忠と江の娘)の化粧料で建てられたものだそうですが、その当時はどんな雰囲気だったんですかねぇ。

次回も姫路でのお話。