今更ではありますが、シルバーウィークに出掛けた話。
今年は盆にどこにも出掛けなかったし、5連休となるシルバーウィークにはどこかに出掛けたくなり、ふらっと1人で四国へ行ってみました。四国は以前にもクルマで4県まわってたりするんですが、今回は電車とレンタカーで。
丸亀城
そんなワケで、名古屋から朝イチの新幹線で岡山まで行き、そこから特急「南風」に乗り換えて瀬戸大橋を渡り、やってきたのはうどん県の丸亀。瀬戸大橋渡ってわりとすぐ。

なお、偶然ではありますが指定を取った列車がアンパンマン仕様でした。

なんで丸亀に来たかっていうと、お城を見るためです。丸亀城。

私は百名城巡りなんてのはやってませんが、現存12天守を一通り見て回りたいなとは思ってまして、今回は四国にある現存天守のある城を巡ってみようかと。何気に四国って、12ある現存天守のうち4つがあるんですよね。
丸亀城は駅から近く、徒歩10分くらい。高石垣が自慢らしく、電車からも良く見えます。「扇の勾配」と呼ばれるカーブが見栄え良いですね。丸亀城って小さい城だろうし大したコトないだろう(失礼)とタカをくくっていたので、この石垣にはビビりました。

見返り坂と呼ばれる急な坂道を上ったところが三の丸、そこからさらに上ると二の丸、その上が本丸というわかりやすい作り。


天守に上ってみましたが、とても眺めが良いです。

天守脇の展望スペースからのパノラマも見事。この写真だとよくわからんですが、右端の方角には瀬戸大橋も見えます。

あと、二の丸の片隅にぽつんと存在する井戸、深さが65メートルあり日本一深いとかなんとか。しかも、この城の石垣を築いた職人がこの井戸の底で殺されたという言い伝えまであるそうな。

城見物を終えたらちょうど昼時になっていたので、丸亀城と駅の間にある「つづみ」というお店でうどんを食いました。讃岐うどんというとセルフで安い、というイメージがありますが、このお店でセルフなのはお茶くらい。で、ついエビ天の大きさに惹かれて「バサラ天ぶっかけ」というのを注文。なんかゴージャス。

非常に食べ応えがあり、美味しゅうございました。エビ天もちゃんと中身詰まってるし、うどんも期待通りのコシの強さ。
その後、駅から少し離れた場所にあるトヨタレンタカーでクルマ(例によってヴィッツ)を借りたんですが、「どちらの方まで行かれる予定ですか?」と聞かれ「愛媛と高知をぐるっとしてきます」と答えたところ、「お遍路さんですか?」と聞かれたりして。
四国でおっさん一人でレンタカー借りに行くとお遍路さんだと思われるのか……。「違いますよ」と言ったら、「ああ、そうですよね、お遍路さんにしてはお若いなと」と慌ててフォローされましたが、逆にそのフォローが辛い……!
松山城
クルマを借りたあとは、有料道に乗り愛媛の松山へ。

ホントは松山に1泊したかったんですけど、ホテルがどこも満員で予約出来なかったという。四国でも一番人気ありますね、ここ。
目当ては当然松山城なんですが、ここもスゴイ混み方で。城に登るロープウェイのチケット売り場は大行列だし、天守に入るにもしばらく入場制限が掛かるという有様。

前回四国来たときも松山城には来ているので、パスするという手もあったんですが、松山自体良い街だったし、ぜひまた来たいなぁというのもあったので。
松山城は、賤ヶ岳の七本槍の1人・加藤嘉明が関ヶ原の合戦後に築城したもの。「松山」という地名も嘉明が名付けたものなんですね。ただ、大天守は一度焼失しており、幕末ギリギリで再建されたのが今残っているもの。
嘉明は1627年会津に転封となり、入れ替わりでやってきた蒲生忠知はその7年後に死去、跡継ぎが居なかったためお家断絶。で、そこに松平定行(家康の甥)が入り、その後は幕末までずっと松平家が居城したため、城では葵の紋をあちこちで見かけたりします。

ただ、小天守などは昭和に入ってからまた焼失したみたいで、その後昭和40年代に再建したと。大天守とそれに繋がる続櫓の色合いがずいぶん違っているのはその影響でしょうか。

しかし、ここも天守からの眺めは見事なもんです。街を一望できる見晴らしもそうですが、松山城は再建されたものも含め城内の建築物が多く、すごく要塞感あるんですよね。天守だけでなく、それを取り巻く櫓や門が多数存在し、今でも城郭全体がそのまま存在している、という点が松山城の人気のポイントなのかなぁ、と。

連休は混雑していますが、それでも行く価値はあるお城でした。
ホントは城見物のあと、道後温泉にも寄りたかったんですが、街の混雑具合や道路・路面電車の混み具合を見ると、どう考えてもすごい待ち時間が発生してそうなので断念。松山は人気がありすぎるみたいなので、あんまり大型連休のときには来ちゃダメかもですね……。
余談なんですが、本丸広場で地元の高校生と思しき女子のグループが、おそらく観光ボランティア的なものだと思うんですが「無料で写真撮影しまーす」と声を出してPRしており、一瞬新手のJKビジネスかと思ってしまいました(汚れた大人の目線)。
続く。