大須は萌えているか?

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私が大好きなアニメを批判してくれてもよくってよ

Twitterでなんか話題になってたコレ↓なんですけど、ちょっと思ったことを。

「私が大好きなアニメを見れなくなった理由」まとめ - Togetterまとめ

かいつまんで言うと、「好きなアニメが映画化されたから友達誘って観にいったらチョー神作品だったんだけど友達が批判的だったもんだから楽しめなくなったファッキンシットサノバビッチ」というお話。

コレ、大きく2つの観点があるように思うんですが、まず「アニメのような趣味的なコンテンツに対する批判は控えて欲しい」という話。最後に『一人でも多くの人に知って欲しい 批判は何は産まれない。それどころか、ファンにとって大切な思い出を、ぶち壊すということを。』と書かれてますし。

まー自分が好きな作品の批判を聞いてウンザリしてしまう心境はわからなくもありませんが、こういうコトは言わない方が良いと思います。ほぼ間違いなくブーメランになるでしょうから。自分の好きなものだけを語り続け、批判的な物言いを全然しない人というのを見たコトがありません。また、作品をきちんと観た上での批判はむしろ必要なものであって、食わず嫌いの悪口雑言罵詈讒謗とは分けて考える必要がある……というのは散々言われてる話なので割愛。

で、あともう一つ「ある作品が好きな友達の前でそれを批判するのはデリカシーに欠ける」という話。

コレについては少々デリケートな話なんですが、個人的にはプライベートで付き合う相手は「価値観が同じかどうか」ではなく、「価値観の違いを認め合えるかどうか」で選んだ方が良いよ、と思います。このお話の主人公が友達の批判をキッカケに作品そのものを好きでは無くなってしまったのは、その友達が「同じ価値観を持っている」と思っていたから、というのが少なからずあるように見受けられます。

「同じ価値観を持っている」と思っていた相手が批判的だから、自分自身の価値観が揺らいでしまうし、その差異が葛藤を招きコンテンツそのものへの興味を失ってしまう。しかし当然ながら、何から何まで自分と同じ価値観を持った人間なぞ居やしません。

それよりも、「コイツは自分とは違う価値観を持っているけど、面白い物の見方をする」と思える相手を見つけましょう。「俺はこう思うけど、お前はそう解釈するんだ、なるほどねー」とかざっくばらんに喋れる相手。「そんなふうに思える相手なんて居ない」という場合、他人とはちょっと距離置いて過ごした方が良いですよきっと。それが自分のためでもあり、他人のためでもあります。