大須は萌えているか?

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EOS 90Dが届いた ~C-RAWは良さそうだけど、CR3とDNGの関係が悩ましい話

予約していたカメラ、EOS 90Dが無事に手元に届きました。

試しに軽く使ってみたレベルなので、詳細なレビューを書いたりするコトはできないんですが、60Dから乗り換えた身としては違和感無く使えそうです。大きさや手に持った感じもびっくりするほど60Dに近い(ほんのちょっと90Dのが軽いはず)。さて、どちらが90Dでしょうか?

とりあえず、BluetoothWiFi経由でスマホやPCに画像を転送できるのはめちゃ便利ですねえ。ただ、画素数が大きくなったぶん、画像ファイルのサイズも肥大化しているので、転送に結構時間が掛かる印象。数枚転送するレベルなら問題ないんですが、SDカードいっぱいに撮りためた写真を転送するならはやり有線でしょうね。

……しかし、60Dがmini USB端子だったのに対して、90DはMicro USB端子なんですね……ケーブル使い回せないやん。手持ちのケーブルにもMicro USBは無かったので、仕方無くAmazonでポチります(まあ500円だしな……)。

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自分の場合、60Dの頃から写真はRAW+JPEGでカメラに保存し、PCに取り込んでから必要に応じてPhotoshop(まだ永続ライセンスがあった時代に購入したCS5をしつこく使っている)で軽く修正したりしてます。そのほうが、露出とか適当に撮った写真もある程度誤魔化せるから……(ただし修正もわりと適当)。

んで、90Dで気になっていたのが、RAW画像のフォーマットが増えているコト。最近のキヤノンのカメラは、通常のRAWに加えて「C-RAW」というフォーマットも選べるようで、こいつだと画質をちょっと犠牲にする代わりに、ファイルサイズが40%くらい削減できるらしい。

軽くググって評判や作例を調べてみると、素人目には画質の劣化がぜんぜん分からないレベルっぽいですね。だとするならば、よほど何かコダワリのある撮影をするとき以外は、基本的にC-RAW固定で問題無さそう。実際、従来のRAWで撮影した場合はファイルサイズが35MB~40MBあるのに対し、C-RAWだと20~25MB程度に収まっている感じ。むしろ60DのRAWよりファイルサイズが小さくなっとるやん……いいですねコレ。

ファイルの拡張子は、RAWもC-RAWも同じ「CR3」……ってあれ、60Dのときは「CR2」だったけど、いつの間にか数字増えたのか。そして一番困ってしまったのが、この「CR3」だと自分のPCに入っているPhotoshop CS5が読み込めない、という事実です(読み込ませようとするとエラーになる)。

なんということでしょう……これもしかして、Adobeのソフトで現像したければサブスクリプション申し込まないとダメなやつ?まあ月額1000円だから良いっちゃ良いんだけど……。

ただ、調べてみたら対処法はありました。Adobeが「Adobe DNG Converter」というアプリを提供しており、これを使うとCR3ファイルも「DNG」というAdobeが開発したRAWフォーマット(Adobe曰く、オープンフォーマットで汎用性が高い)に変換でき、これならPhotoshop CS5でも読み込めます。メーカー独自形式のRAWから、DNGに変換することによる画質の劣化は無いとのこと。

変換のスピードは結構速く、フォルダ単位でまとめて変換できるので手間はそこまでかかりません。ただ、一度変換したDNGファイルを、再度CR3には戻せないようなので、オリジナルのCR3ファイルを保存しておくべきかどうか悩ましいところではあります。

面白い(?)のが、C-RAWで保存したCR3ファイルをDNGに変換すると、ふつうのRAWとあんまり変わらないサイズ(35MB~40MB)に戻ってしまうんですね。なんたる一長一短。

通常のRAWで保存したCR3ファイルの場合は、DNGに変換することで2~3MB程度サイズが軽くなるようです。

RAWファイルのバックアップにはAmazonのPrime Photoを利用しているんですけど(RAW画像含めて写真は無制限のアップロードが可能)、CR3は画像ファイルとして認識してもらえません(この記事を書いている、2019年9月21日現在)。……CR2は行けるし、DNGも行けるんだけど……CR3はフォーマットとして新しいぶん、対応が遅れているってコトなんでしょうか。いずれ対応するのかなあ……。

とりあえずDNGファイルをPrime Photoに上げておいてローカルからは削除、CR3ファイルはとりあえずNASに保管しておく……といった運用になりますかねえ……。

CR3とDNGの悩ましい関係はさておき、最大撮影枚数の向上・連写性能の向上・PCへの転送速度向上・ローカルの保管場所の容量削減などが見込める、という諸々のメリットを考えると、仮にビミョーに画質が落ちたとしても、C-RAWにしておくメリットは大きそうです。画素数がめちゃ大きくなってきた今のカメラだからこそ、この恩恵は嬉しいところ。

あとはAmazonさん、Prime PhotoをCR3にも対応させてください。