9月の話になりますが、例によって『駅メモ!』の新駅目当てで北海道に行ってました(すっかりブログ書きそびれてた)。『駅メモ!』を始めて以降、北海道には一度足を運んでいるんですが、そのときは札幌、小樽、函館といった道央・道南エリアを巡っており、今回は道東エリアを巡ろうというコンセプトです。
ただ、飛行機のチケットの値段を見ていると土曜や日曜の早い時間帯は軒並み値段が高く、予算を浮かすため金曜に午後休を取って夕方千歳に着く便で北海道入り。時間に融通の効く職場はこういうとき有り難い。

今回は、「FDAひがし北海道フリーパス」という切符を購入しました。フリーエリア内の特急・普通列車が4日間乗り放題で2万円ちょい。特急の指定席は5回まで利用可能というコトですが、私の旅程では5回も使いませんでした。千歳空港駅でのみ購入可能というのがちょっと曲者ですが、ANAやJALを利用してても普通に買えるので、その点は便利。ただし、大型連休の期間は使えないみたいですね。
千歳空港から帯広まで移動して一泊したんですが、途中対向列車が鹿と衝突したとかで、初日から列車が遅れるというハプニングがありました。いや、北海道ではこの程度のことはハプニングですらないのかもしれない。
帯広に到着したときには20時過ぎになっており、帯広名物豚丼を食べようと思ったもののめぼしい店はすでに閉まっており、なんとかホテルの近くで一軒開いてる店があったので、そこで豚丼いただきました。

2日目
帯広で一泊したあとは、特急に乗って釧路へ向かいます。ホームにある階段もドアで締め切られているのを見ると、「北海道だなあ」って感じしますね(?)。

この日は釧路で花咲線(根室本線の釧路~根室間に付けられている愛称)に乗り換えて最東端の根室まで行き、そのまますぐ折り返して戻って来るというプランだったんですが、乗っている間にお昼時になってしまうため、昼飯をどこで調達するか、という問題がありました。ちょっと調べてみると、事前に連絡しておくと、駅のホームまで弁当を届けてくれるサービスをやっているお店がけっこうあるみたいですね。
ただ、いずれも列車乗車日の前日~3日前くらいに予約しておかないとダメみたい。根室駅でも駅弁の販売があるみたいですが、自分の乗っている列車の根室到着予定が13:26だったので、もうちょっと早めに食べたい気も。
もうちょっと調べてみると、厚岸駅の「かきめし」であれば、駅到着の2時間前までに連絡すれば大丈夫な模様。
というワケで、特急列車のデッキから電話をかけてみたところ、注文を受けてもらえました。最初、「土曜日は忙しいんだけどね~」みたいなコトを言われた(この日は土曜でした)ので、今日はNGなのかな?と思ったら「でも電話受けちゃったからには持って行くわ」みたいなノリで受けてもらえました。少ない人数で回しているみたいなので、場合によっては電話かけても誰も出ない、なんてこともあるようで。そういう意味では注文できてラッキー……なんだけど、なんか申し訳ない気も?
釧路で乗り換えた花咲線の普通列車。かなりローカルな区間を走る列車なので、空いてるかと思ったらかなりの乗車率でした。

釧路から40分少々で厚岸に到着、無事かきめしも受け取れました。厚岸駅の停車時間は1分なので、こちらもお釣りが無いようピッタリのお金を用意して、素早く受け取らねばなりません。
根室に着く前に適当に食べるかな、と思っていたら、厚岸の次の茶内駅に向かう途中の山間部、列車が警笛をしばらく鳴らしたと思ったら急ブレーキ、そしてなにかが当たったような衝撃。あれ、これってまさか……と思ったら、やっぱり鹿と衝突してました。昨日は対向列車が鹿と衝突して遅れ、そして今日は自分が乗っている列車が鹿と衝突って、北海道どれだけ鹿と列車の衝突事故発生しているの……。
列車の後方を振り返ってみると、轢かれた鹿が線路上に横たわっていました。これはしばらく停車することになるのかな、と思い、とりあえず停車中に食事を済ませてしまいました(この状況でおもむろにメシを食うのもどうなんだ、って説もありますが)。ちなみに購入したのは牡蠣とホタテが両方入っている「ほたてかきめし」。煮汁で炊かれた米もめちゃ美味い。

しかし驚いたことに、停車してから15分足らずくらいの時間で運行再開。なんかもう鹿との接触が日常茶飯事なのか、想像以上に速い。
事故により定刻よりやや遅れたものの、根室駅に到着。そのまま折り返すので車内に居座りたい気もしますが、根室からの乗車待ちの人もかなり居るため、全員車内から降りるよう促されます。
ちょっと前までは、根室駅の手前にあった東根室駅が日本最東端の駅だったハズですが、東根室が廃駅になってしまったため根室駅が最東端というコトに。まあこのほうがわかりやすいですけども。

根室から釧路まで引き返し、釧網本線に乗り換えて網走へ向かいます。なお、根室発の列車も鹿衝突事故の影響で遅れての発車でしたが、走行中に定時運行に戻ってました。

花咲線もなかなかの絶景路線ですが、釧網本線も釧路湿原の中を走っていくステキな路線……なんですが、自分が乗ったときにはすでにかなり日が傾いていたため、かろうじて湿原の景色が見られた程度でした。釧路湿原の先にある屈斜路湖や摩周湖もまた行きたいスポットなんですが、今回はスルーせざるを得ません。
網走に着いたころにはすっかり夜、そして雨も降っていました。

天気予報を見ると、この日の夜から翌日にかけて、北海道を強い低気圧が通ることになっており、大雨のおそれがあるとされていました。この日は網走で一泊する形なんですが、果たして翌朝ちゃんと列車は動いているのか……。
3日目
翌朝。写真では分かりづらいかもしれませんが、網走も朝からかなり強い雨が降っていました。

この日、私は網走から石北本線に乗って旭川方面に向かう予定だったんですが、さてJR北海道の運行状況は……。

あっぶねえええええええ!!!これから自分が乗る路線は影響無いけど、昨日乗ってきた路線は軒並み遅延発生となってる!!!
後からニュース見ていたら、この日は北海道で観測史上初めて線状降水帯の発生が確認されたとのこと。まあ「線状降水帯」という言葉自体が比較的新しいものなので、過去に北海道で線状降水帯が発生していなかったというワケでは無いと思いますが、しかしかなり珍しいくらいの大雨だったというコトは想像できます。
この雨によって根室本線なんかは路盤流出などの損害を受け、帯広~釧路間でしばらくの間代行バス輸送をすることになったというコトなので、かなり甚大な被害だったんですね。
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20250922_KO_Nemuro.pdf
いやこれ、もしも金曜午後に休み取らずに普通に土曜日出発で来ていたら、モロにこの低気圧の影響を受けていたでしょうし、そうしたら旅程は完全に崩壊していたと思われます。そういう意味ではなかなかの紙一重っぷり……。
ちょっと前に広島行ったときにも危うく大雨に巻き込まれそうなところでしたが、なんとか回避できているのはホント運が良いんだか悪いんだか……。
ともあれ、網走から特急「オホーツク」に乗り込んで旭川へと向かったんですが、

地元の商業高校の生徒さんたちが授業の一環として自分たちでセレクトした商品を車内販売で売り歩いており、これは買ってあげないとアカンやつやと思いお菓子と飲むヨーグルトを購入。美味しかったです。

列車は無事に定時運行され、時間にも余裕があったので旭川から富良野線に乗り換え。

このまま富良野まで行き、根室本線で滝川まで行くルート。ただ、やっぱり程よく列車の本数が少ないので、富良野で2時間くらいの待ち時間が発生したため、当てもなく駅周辺をほっつき歩いてました。なんか良い風景ないかな、とも思ったんですが、駅から歩いていける範囲では特にこれといったものも無く……。

ただ、こういう「THE・北海道の無人駅」みたいなのはやっぱり良いですね(富良野の隣の学田駅)。

富良野からは根室本線で滝川まで行き、函館本線に乗り換えて札幌へ。この日の宿は苫小牧にしていたんですが、札幌で早めのメシを食べてしまおう……と駅ビルの飲食店街に行ってみたら、人気店はどこもすさまじい行列。回転寿司の「根室花まる」に行ってみたら80組以上が並んでてワロタ。17時半くらいだったので、多少は入りやすいのでは……なんて思っていたらそれどころでは無かった。
結局、「十勝豚丼いっぴん」でまた豚丼を食べてしまいました。いや、ここも少々並んだんですが。でもここの豚丼美味いですね。

なお、この旅行で利用した「FDAひがし北海道フリーパス」では南千歳から南の苫小牧方面はフリーエリアから外れるため、そこは別途切符を買う必要があります。
4日目
この日が旅行最終日なんですが、この日はほとんど鉄道乗りません。レンタカー借りて日高本線の駅にアクセスしにいきます。
日高本線は今現在、苫小牧~鵡川間を残すのみの路線となっていますが、『駅メモ!』には鵡川から様似までの廃線区間も収録されています。なので様似まで行かざるを得ないんですが、バスで行くのも大変そうなのでレンタカーに頼りました。
苫小牧から日高町までは日高自動車道という自動車専用道があるのでわりと快適なんですが、有料の高速道路ではないのでパーキングエリアなどは無く、『駅メモ!』目的で利用する場合注意が必要ですね。廃線区間はルートビューンが使えないので直接チェックインするかレーダーに頼るしかなく、日高自動車道を終点までかっ飛ばしてしまうと途中駅を取り漏らしてしまいます。なので、途中一回降りてレーダー飛ばすか、日高自動車道は敢えて使わないという選択肢もアリかなと。私は前者で。
せっかくなので、かつて終点だった様似駅に寄ってみたんですが、なにやら改装工事中でした。駅舎が観光案内所として再利用されているんですかね。

さらに、せっかくだからと襟裳岬まで足を伸ばしました。たぶん4回目。

なお、この日借りた車はトヨタのルーミーだったんですが、お店の人が「最近は鹿との衝突事故が増えてるんで気をつけてください」と言うもんだから思わず「もう(鉄道で)衝突済みです」と返しそうになりました。市街地にもふつうに鹿が出没するみたいなので、そりゃ衝突もするわな……。ヒグマに出会うよりはマシかもしれんけど。ていうかヒグマも市街地に出ることあるんだっけ……。

この日は夜の飛行機で愛知に戻る予定だったんですが、まだ時間的に余裕がありそうだったので、もうちょっと日高本線の廃駅に寄り道してみよう……というコトで、寄ってみたのが絵笛駅。なんか自然に帰る一歩手前みたいになってる。

なんかここ、ロケーションが面白くて、駅のまわりがぜんぶ牧場なんですよね。果たして利用客はどれくらいいたのか……。

牧場には馬も居たんですが、人がいると餌をくれると思われているのか、そばを歩くだけで近くに寄ってきます。

ついでにもう一箇所寄ってみたのが大狩部駅。目の前が海。

うん、このへんは高波が来たらひとたまりも無かったんだろうな……。ただなんか、不適切な言い方かもしれませんが、この廃駅と海の組み合わせってなんか良いな、と思ってしまいました。

このあとは苫小牧でレンタカーを返却し、千歳空港から愛知へと戻ったのでした。天候的に危ない感じもしたし、鹿との衝突事故もあったけど、とりあえず当初予定した通りに回れて良かった良かった。しかし北海道、特に自然の多い地域を巡るときは、なんらかのトラブルが起きる可能性を考慮に入れたおいたほうが良さそうですね。
これで北海道は道北エリアを残すのみとなりましたが、留萌本線の廃線区間が取れていないことを考えるとまたレンタカー借りるなりしないとダメかな……。ていうか留萌本線、来年4月には全部廃線になっちゃいますしね。その前に行きたい気もするけど、雪が多い季節に行くのもちょっと、という気もするし、悩ましいところです。