大須は萌えているか?

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F1[21] メキシコGP 予選

アメリカではメルセデス有利かと思われていたのにレッドブルが取り、そして今回はその逆パターンになるのか……?F1メキシコGP予選。

まさかのメルセデス

FP3の流れを見ているとレッドブルが頭抜けたペースを発揮しており、こりゃ予選はレッドブルで決まりだな……と思っていたら、まさかのメルセデスがフロントロウ独占。普通あの状態からこうなるか?っていうくらい意外な結果なんですが、意外だったのはメルセデス陣営自身もだったみたいですね。予選に対しての隠し玉でもあったのかと思うレベルでしたが……。

With Red Bull’s pace in second and third practice putting them significantly head of the Mercedes pair, why, according to Hamilton, did the tables turn so drastically on Saturday afternoon – and where do his chances of winning lie? “I don’t really have an answer for it, but I’ll take it, for sure, and really grateful to be up there with Valtteri for the team to get a one-two,” he said.

via: ‘It’s a real surprise’ – Hamilton stunned as Mercedes outpace Red Bull to lock out front row in Mexico | Formula 1®

クリスチャン・ホーナーは角田を非難するようなコメントを出していますが、これは完全に濡れ衣でしょう。

‘We got Tsunoda’d!’ – Horner on the incident that hit Red Bull’s pole attempts in Mexico | Formula 1®

角田は自分の仕事を終えてスローダウンラップに入っていたところで、無線でレッドブルに道を譲るように指示され、確実に道を空けるためにわざとコースから外れたんですよね。そして角田の後ろに接近していたペレスが角田に引きずられるようにコースアウトしてしまったわけですが、これは角田が邪魔だったワケではなく、接近しすぎてダウンフォースを失ったためだとペレス自身がコメントしてます。

He wasn’t a distraction it was that I was too close to him and it forced me to brake. Once I did that I lost my downforce and I think I got a lot of dirty air, lost the car unfortunately and lost my lap.

via: Sergio Perez : What the teams said – Qualifying at the 2021 Mexico City Grand Prix | Formula 1®

角田としては出来得る限りの譲り方をしていたワケで、そこに接近してきたペレスがダウンフォースを失ってしまったのはもう運が悪かったとしか言いようがなく、まあそれはそれで仕方ないよね、としか言いようがない。「なんでお前そんなところに居るんだよ!」と言われても、たまたまそこに居たとしか言いようがないワケです。しかもペレスを妨害しようなんて意図はまるでなく、目一杯譲ろうとしていた。正直言って、これはクリスチャン・ホーナーの八つ当たりとしか言いようがないですね。

フランツ・トストは角田に非はないとするコメントをしており、この辺はしっかりアルファタウリからレッドブルに対して遺憾の意を表明していただきたいところであります(?)。

Tost insisted his driver had done nothing wrong and moved out of the way as soon as he was warned that Perez was closing on him.

“We said to him on the radio that the Red Bulls are coming and he just go[es] off the track [so] that they could pass easily,” Tost explained. “And Perez followed him. It’s not Yuki’s fault.”

“He didn’t make a mistake,” Tost stressed. “He did it deliberately. We said to him, the Red Bulls are coming, Perez is coming, and he deliberately went to the side not to disturb them or not to be in front of them.”

via: "It’s not Yuki’s fault": AlphaTauri boss defends Tsunoda after Red Bull criticism · RaceFans

根本的なところを言えば、予選に入ってからメルセデスのペースが向上していった一方でレッドブルのペースが下がっていった、それだけのことでしょう。FP3のときに比べてマシンバランスがイマイチだったことはフェルスタッペンやペレスも感じていたようですし。リヤウイングをいじっていたコトによる影響は無かったというコトらしいですが、コンディションの変化による影響を受けた感じなんですかねえ。路面のインプルーブメントも大きかったようですし。それがポジティブな方向に作用したのがメルセデスだったのかな。

とはいえ、ハミルトンがダーティサイドからのスタートであるのに対し、フェルスタッペンは奇数グリッドからのスタートなので、うまく行けばスタートでハミルトンを出し抜けるチャンスはありそうです。ストレートが長いので、1コーナーでの順位変動は結構ありそうですしね。あとはぶつけなければいいですが。両チームの力は拮抗している感じなので、決勝もどちらが有利か読みきれない状況……さてどうなりますか。

グリッドダウン勢はどこまで追い上げられるか

今回はPU交換したドライバーが多く、予選結果とスターティンググリッドが結構異なるのでややこしいですね。PU交換でのペナルティが確定しているのがオコン・ストロール・ノリス・角田で、あとはラッセルがギヤボックス交換で5グリッドダウン。ストロールはグリッドダウン確定のうえで予選で派手なクラッシュをしてしまうという踏んだり蹴ったり状態でしたが……。

この中でノリスと角田はQ3まで進出する速さを持っているので、決勝でどこまで追い上げてくるのかは気になるところ。特に角田はソフトタイヤを履いていたとはいえ、Q2を3番手でパスするなど好調な雰囲気だったのでポイント圏内までの追い上げを期待したいところ。ガスリーは5番手スタートなので、コンストラクターズポイントを稼ぐにも絶好の機会ですね。アルピーヌは低迷しているし。

フェラーリ vs マクラーレンの対決も気になるところですが、マクラーレンにとってはノリスの追い上げが鍵でしょうね。リカルドはフェラーリの2台にサンドイッチされる形になってるので、なんとかフェラーリの前に出たいところでしょうが……。