大須は萌えているか?

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京都丹後鉄道・若桜鉄道などに乗りつつ、鉄印集めも始めてしまった話

今回も少し前の話になるんですが、一泊二日で京都とか兵庫らへんをぐるっと乗り鉄してきたお話。

前回の記事では大井川鐵道に乗って静岡県の全駅制覇を達成(駅メモ的な意味で)できたんですが、京都や兵庫あたりももう一息くらいで制覇できそうな感じになっていたので、このあたりを乗りつぶしに行った感じです。

京都に関しては残っているのが日本海側がほとんどだったので、まずは特急「しらさぎ」に乗って敦賀まで行きます。

実のところ「しらさぎ」に乗るのはこれが初めてでして、北陸新幹線延伸によりすっかり運行距離が短くなってからようやく乗ったっていう。なお、このときは春季の青春18きっぷの利用可能期間でもあったんですが、JR以外の路線もけっこう使うし、普通列車の乗り継ぎだと一泊二日に収められないという時間的な都合もあって、普通に切符を買っております。

敦賀に到着後、北陸新幹線がやってきて巨大になった駅舎を横目に見つつ、自分が乗るのは小浜線。この路線の大半は福井県ですが、終点手前くらいからギリギリ京都府ですね。

いかにもなローカル線だし、空いているのでは……と思ったら、車内はかなり混んでいてビックリ。当分の間立ち席でした。

このまま西舞鶴まで行きたいんですが、小浜線は東舞鶴まで。そこから先は舞鶴線という別路線になるんですが、時刻表を見るとこれがまたかなり本数が少なく、しかも自分が到着する時刻にはちょうど乗り継げる列車もない。

んで、調べてみると西舞鶴へ行く路線バスがあるようで、東舞鶴の到着予定時刻の5分後くらいに出発する形になってました。じゃあバスを使えばいいや、と思ったんですが、小浜線ってローカル線によくあるワンマン車両で、無人駅では先頭車両の一番前のドアで降りるときに精算するスタイル。

ここでわりとありがちなのが、切符を持っておらず下車時にやたら精算に手間取る人がいること。精算が終わらないと運転士さんも列車を出発させることができないので、これにより数分単位の遅れが出るのはわりとよくある話。

つまり何が言いたいのかというと、東舞鶴駅のバス停へ向かったら、目の前でバスが発車していってしまったのでした。

仕方ないので改めてバスの時刻表を見てみると、5分後にも西舞鶴まで行くバスがある模様。ただ、こちらのほうが大回りするルートのようで、ちょっと余分に時間が掛かるようです。ただ、駅で待っているよりはマシかと思い乗ってみたんですが、結果的に海沿いの非常に眺めの良いところを走っていく感じだったので、思いの外満足。

以前に訪れたこともある、赤レンガ倉庫や海上自衛隊基地の前も通るので、もはやこれで舞鶴観光も完璧(?)。

西舞鶴の駅は以前にも訪れたことがあるんですが、たぶん『けいおん!』のラッピング車両に乗るために来て以来だから、もう何年ぶりになるんだか……。

ここからは当然のように京都丹後鉄道に乗る……っていうか、以前は「北近畿タンゴ鉄道」って言ってた気がするんだけど、2015年に上下分離方式を導入し、名称も変更されたんですね。

車両は昔ながらの外観ですが、車内は思いの外キレイ。これに乗って天橋立駅で下車したんですが、なんで天橋立で降りたかというと鉄印をもらうためです。いや、なんかふとした思いつきで「鉄印も集めてみるか……」なんて考えてしまったもので……。

www.yomiuri.co.jp

この鉄印に参加しているのは北から南まで全国40社の第三セクターで、京都丹後鉄道のそのなかのひとつ。鉄印がもらえる駅はそれぞれの会社で定めているんですが、京都丹後鉄道は天橋立駅のみ。なのでここで降りざるを得ない。

鉄印をもらったあと、次の列車までの待ち時間があったので昼食にしようと思ったんですが、土曜日ということもあってか周辺の飲食店は大混雑。まあそうだよね、天気も良いしここ日本三景のひとつだもんね……。駅の近くにあったヤマザキのお店でわずかにおにぎりなどが残っていたのでそれを買い、天橋立公園内のベンチで食べたりしてました。

展望台のほうは大混雑の様相でしたが、天橋立自体はボチボチくらいの混み具合で済んでいるっていう。すこし公園内を歩いていたら、軍艦春日に搭載されていたというアームストロング砲が置かれていたのが面白かったです。昔の軍国教育の一環だったんだろうか。

しばらく時間を潰したあと駅にもどり、再び豊岡方面に向かいます。乗るのは特急「はしだて」。

実は、西舞鶴で「京都丹後鉄道ワンデーパス」というのを購入しており、これ特急列車も含めて京都丹後鉄道全線が1日乗り放題になるという代物なんですよね。

trains.willer.co.jp

もちろん、指定席の確保はできないので、空いている席に座って、もし指定券を持っているお客さんが来たら席を譲ってね、という形になるんですが、この列車についてはかなり空いていたのでその心配は無用でした。あと、車両の先頭部はちょっとしたラウンジスペースみたいになっており、ここは指定席ではないようなので、ここを利用するのも手ですね。

終点の豊岡まで乗り通したんですが、なんかJRの留置線にトワイライトエクスプレス瑞風が停まっている……。

なんでこんなとこに止まってるの?と疑問を感じるところですが、どうも城崎温泉で乗客を降ろして、その観光タイムの間はこの豊岡で待機している模様。城崎温泉駅ではこうして止めておける場所が無いってコトなんですね。この手のクルーズトレインというのも一度乗ってみたい気もしますが、貧乏旅に馴染んでしまっている身としてはどうも場違い感が拭えません。

豊岡からはJRの特急「こうのとり」に乗り換えて京都方面へ。なんで京都方面へ戻るかといえば、京都丹後鉄道を全線乗るため。京都丹後鉄道は宮津を中心として西舞鶴までを結ぶ宮舞線、豊岡までを結ぶ宮豊線、そして福知山までを結ぶ宮福線の3路線で構成されており(以前は宮舞線宮豊線は「宮津線」という一本の路線だった)、西舞鶴から豊岡まで乗り通したことで宮舞線宮豊線はコンプできた状態。あと残るは宮福線ということで、JRで福知山まで行って再び京都丹後鉄道に乗ろうというワケです。

そんなワケで福知山駅で京都丹後鉄道のホームに行ってみたら、停まっていたのはJR西日本の車両でした。

京都丹後鉄道っていうとディーゼル車、というイメージがありますが、JR西日本の車両は電車。この宮福線と、宮津から天橋立まではJRの電車が乗り入れるために電化されているんですね。京都丹後鉄道が保有している車両はすべてディーゼルみたいですが。途中、かつて「ワイドビューひだ」としてJR東海で活躍していたKTR8500形とすれ違いましたが、これもディーゼル車ですもんね。

ちなみに、『駅メモ!』的には宮福線の周辺に、廃線となっている北丹鉄道の駅も収録されているのでこれも併せてアクセス。これで京都府制覇となりました(西舞鶴~綾部の間の舞鶴線の駅はレーダーでアクセスしちゃいました)。

宮福線を乗り通したあとは、宮津で再び豊岡行きに乗車。この日の宿、豊岡で取っていたので。豊岡駅って駅前に結構立派な商店街がありましたが、自分が到着したときにはほとんどの店が閉まっちゃってましたね。駅前で営業している飲食店もあまり見当たりませんでした。駅前より、駅からすこし離れた幹線道路沿いの大型商業施設のが賑わっているという、地方あるあるな感じの街。私のように電車旅をしている身としては、食事の選択肢がかなり狭まってしまうのでしんどいんですが……。

すぐ近くの城崎温泉に泊まればもうちょっと充実していたのかもしれませんが、なぜ豊岡にしたかっていうと宿泊費をケチるためという極めてシンプルな理由であります。

豊岡で一泊した翌日、今度は山陰本線に乗って鳥取へ向かいます。山陰本線といえばやはりこの車両。鳥取まで一本では行ってくれないので、途中の浜坂で乗り換えです。

ていうかなんか『駅メモ!』のキャラが車両にラッピングされているんじゃが……(ちょうどこのへんの区間も対象に含んだゲーム連動イベントを開催中だった)。

鳥取まで行く途中には有名な余部橋梁がありますが、今は風よけのフェンスも設けられているんですね(昔、突風にあおられた列車が橋の下に転落するという事故が起きた)。

展望施設なんかも設置されているので、改めて来てみたいかも。できれば天気のいいときに。

余部鉄橋「空の駅」展望施設|香美町

山陰本線を乗り継いで鳥取に着いた後は、若桜(「わかさ」と読む)行きの列車に乗り換えます。若桜というのは郡家駅(「こおげ」と読む)から分岐する第三セクター若桜鉄道の駅で、一日に何本か若桜鉄道の車両が鳥取まで乗り入れて直通運行しているんですね。

この列車がなかなか凝っていて、ボックスシートには大きめのテーブルが設置されており、シートや壁に木目がふんだんに使われていてちょっと特別な雰囲気を醸し出していますね。

郡家~若桜間の運賃は往復分の切符を買うより一日乗車券を買うほうが安くなっており、その一日乗車券は若桜鉄道区間内で車掌さんから買うことができます(ワンマンじゃ無かったのが驚きですが)。車掌さんに声をかけて買っても良いんですが、どのみち終点の若桜駅手前で検札に来るので、そのとき買ってもOKでした。

この若桜鉄道も鉄印を出しており、終点の若桜駅でのみ購入可能だったので終点まで乗らざるを得ませんでした。

あと、若桜駅にはSLが動態保存されており、給水塔や転車台などもあります。駅で別途300円を払って「入構券」を買うと近くで見学が可能とのことで、思わず入構券を買ってしまいました。

しかしなんだ、私が訪れたのが3月の末で、まだこのときは桜が咲いていない状態だったんですが、「若桜」なんていう名前の通り構内には多くの桜の木があり、これ桜が満開のときに来ればめちゃくちゃ「映える」風景になるのでは……?

ちょっと来るタイミングを間違えたかな、とも思いましたが、これ桜が満開のタイミングだと大混雑してそうな気もするので、そういう意味では正解だった気もします。沿線の駅でも、「桜まつり」みたいなイベントの準備もしていたしなあ。

あと、駅の入り口でグッズ販売までしていたので、思わずレール(の一部を切り出した文鎮らしい)を購入してしまいました。

若桜鉄道、思いの外楽しい……。

ちなみに郡家駅では結構桜が咲いていたんですけどね。

で、郡家駅に戻った後は智頭急行線に直通する特急「スーパーはくと」に乗ります。

これに乗れば一本で大阪まで行けてしまうというグレートな特急……なんですが、私は山陽本線と合流する上郡駅で下車。なんでかというと、智頭急行にも鉄印があり、それをもらうため。鉄印集めも兼ねると、なかなかこの「鉄印を買える駅で必ず降りなければならない」という縛りが地味にスケジュールに響くなあ……。

ちなみに智頭急行の場合、上郡以外にも智頭駅、大原駅でも鉄印は買えますが、自分の場合乗り継ぎのスケジュール的に一番影響が少なかったのが上郡でした。ただ、スーパーはくとで上郡に下車するとJRのホームとなり、鉄印はどこでもらえるんだろうか……とJRの駅員さんに尋ねてみると、改札出て左手に進んだところが智頭急行の駅になります、とのこと。行ってみると、それらしいのがありました。

しかし、駅の窓口に行ってみると誰もおらず、呼び出すためのインターホン的なものも見当たらなかったので困っていたら、どこからともなく駅員さんが現れて無事鉄印を購入できました。これも地方路線ならでは(?)。

なお、『駅メモ!』的にはこの時点で兵庫県でアクセスできていないのは赤穂線の一部駅のみとなっていたので、上郡からレーダーでアクセスしてしまいました。そのうち山陽新幹線に乗る機会があればアクセスできそうな感じだったんですが、とりあえず兵庫県制覇しておきたかったので。

これであとはJRを乗り継いで愛知県へ戻……るワケではなく、加古川で降りて加古川線に乗り換え、粟生で北条鉄道に乗り換えます。北条鉄道は以前加古川線に乗ったときにレーダーでアクセス済みではあったんですが、ここも鉄印をやっているため結局またやってきたというワケです。しかも、鉄印は終点の北条町でしか買えないという……。

北条鉄道は少し前に五能線を走っていたキハ40形を購入して鉄道ファンの間で話題になっていた……そうですが、いやなんかマニアック過ぎんか。

www.nhk.or.jp

そして私が乗ったのもそのキハでした。

ていうか、鉄印にもキハ40形バージョンがあったので思わずそれを買っちゃいましたが。なお、北条鉄道は自分が行ったときには7分くらいで折り返しの列車が発車するダイヤになっており、かつ運賃は下車時の現金精算という形になるので、あらかじめ小銭を用意しておき、素早く下車して鉄印をもらうのが吉です。一本逃すと、次が一時間後とかになっちゃうので……。

あとは加古川まで引き返し、愛知県に戻……る前に、大阪で御堂筋線に乗り換えて、北大阪急行直通の箕面萱野行きに乗車。この千里中央から箕面萱野の区間、私が大阪府の駅をコンプしたあとに開業してくれちゃったもんだから、まだアクセスできてなかったんですよね。なのでせっかくだから寄っていこうと。

できたばかりの駅なので、さすが設備が真新しかったですが、もうすっかり夜だったので駅のまわりをちょろっと見ただけで引き返しました。さすがにこのあとは、新大阪から新幹線で大人しく名古屋に帰りました。

鉄印集めも兼ねるようになったことで、なかなかに忙しない旅程になってしまった気はしますが、若桜鉄道とか余部橋梁とか、また機会を改めてゆっくり再訪してみたい気がしますね。当面は『駅メモ!』の全県制覇と、鉄印集めのコンプを優先させたいとは思いますが、どうも移動しまくる旅行が当たり前になりすぎてしまっているので、もうちょっとゆっくりとした旅行というのもそのうち考えたいところではあります。『駅メモ!』をやりながらだと、移動することそのものがゲームの一環となるので、どうしても効率を追求してしまうというか……。そこが面白いところでもあり、難点でもありますね。

大井川鐵道 井川線に乗ってきた話

少し前のことになるんですが、静岡県まで行って大井川鐵道(「鉄道」ではないらしい)に乗ってきたお話。ちょうど最近アニメの『ゆるキャン△』でもやってたところですね。

例によって『駅メモ!』がらみの話になるんですが、以前関東のほうへ乗り鉄しにいったついでに伊豆半島に寄ったりもしていて、静岡県であと取れていない路線が大井川鐵道のみという形になっていたんですね。

なので、そのうち乗りに行きたいなあ……と思っていたんですが、ひとつネックになっていたのは大井川鐵道を乗り通すのがなかなか大変そうだということ。大井川鐵道って大井川本線井川線というふたつの路線で構成されているワケですが、2022年に台風による土砂崩れが発生し、今なお大井川本線川根温泉笹間渡駅千頭駅の間が不通になっているんですよね。

んで、この記事を書いている現在だと川根温泉笹間渡駅の2つ手前の家山駅から千頭駅の間で川根本町のコミュニティーバスが運行されているんですが、時刻表を見てみるとすべての列車に連絡しているわけではない(大井川本線を走っているSLなどには連絡していないっぽい)ようで、またバスが千頭に着いた後の井川線の待ち時間もある程度発生したりするので、自分の住んでいる愛知県から出かけて行って、日帰りで乗り通そうと思うと結構厳しい。

大井川鐵道って観光路線としての性格が強く、奥大井湖上駅のような有名なビュースポットもあるので、観光がてら一泊しながら出かけるのもアリっちゃアリなんですが、さてどうしようか……と悩みつつ出かけるのを保留していた感じでした。

そんな折、相変わらず城巡りにハマっているウチの母親が「静岡の犬居城と犬間城に連れていけ」と宣うので、そんな聞いたこともないような城どこにあるんだ、と調べてみたら、犬居城が浜松市の北(秋葉神社の近く)、犬間城がそこから東に向かっていって、大井川を越えたあたりにあることが判明。

この位置関係だったら、とりあえずクルマで犬居城に行き、そこからウネウネとした県道を突っ走り大井川に出たらいったん北上して千頭駅まで行き、そこから井川線だけ乗って戻ってきて、そのあとはクルマで南下しながら大井川本線の駅にチェックインしつつ犬間城にも寄れば良いのではないか、という考えが閃いてしまいました。クルマで鉄道駅巡りをするのは邪道かとは思いますが、大井川本線はまた機会を窺って乗りに行く、というコトで……。

なお、犬居城も犬間城も山城であり、縄張りの中まで見学しに行こうと思うとちょっとした登山というコトになりますが、「近くまで行ってくれればそれでいい」とのこと。どうやら、城巡りをするブラウザゲームにハマっているようで、そのゲーム内で城にアクセスできればそれで良いらしい。……はて、なんか同じようなゲームをプレイしてしまっているような……。

そんなワケで、朝っぱらからクルマを走らせて新東名の浜松北ICで降り、国道362号線を辿って犬居城近くを通過。無事アクセスできたようだったので、そこから県道263号線に入り東へ。地図を見るからにウネウネした道なんですが、しばらくは走りやすい道だったものの後半になるにつれ道幅が狭くなり、なかなかにハンドル操作が慌ただしい道でした。

大井川の近くまで出たら、再び国道を北上し千頭駅を目指します。千頭駅自体には駐車場が無いんですが、隣に道の駅があったのでそこに駐めさせてもらいました。千頭駅ってかなり山の中の駅なので、小さな駅なんだろう……と思っていたら、なんかかなりの留置線……というか車両基地?がある駅で驚き。

さすがに今ここが列車で埋まることは無いんじゃないかとは思うんですが、こんなに規模の大きい駅だとは。自動改札は無く、切符は今や珍しい硬券となっていますが、これはあえてそうしている感じもしますね。駅構内に入ってみると、なんか機関車トーマス的な車両も止まってました。イベントで使用されるのかな?

ちょうどホームに井川線の列車が停まっていたので乗り込んだんですが、一般的な車両に比べて明らかに小さい。三重県で乗ったナローゲージの車両より小さい気がする。車内も相当年季が入っており、鉄道に詳しくなくてもこの列車が只者ではないことがよくわかります。

この列車に乗って、井川線の終点の井川駅まで行く……つもりだったんですが、「鉄道施設点検」のため、井川駅の3つ手前の接岨峡温泉駅までの運行となっている模様。この記事を書いている現在も同じ状況のようなんですが、これもいつまで掛かるんでしょうか。

井川線は途中のアプトいちしろ駅から長島ダム駅までの間に、国内の鉄道路線では最大となる90パーミル(1000メートル走る間に90メートル上昇する)の勾配が存在し、これを登り降りするためにこの区間だけ専用の電気機関車を接続し、アプト式と呼ばれる特殊なレールを用いて走行するんですよね。この電気機関車を接続するシーンはそれ自体が名物となっており、皆が写真を撮りまくっておりました。

この「日本一の急勾配」「国内唯一のアプト式(昔は信越本線でも採用されていた)」というのが観光資源にもなっており、この路線に乗ることそのものがひとつの観光体験になっているのが面白いですね。

時間があれば奥大井湖上駅で下車して、すこし離れた場所にある展望所まで行ってみたかったところではありますが、ちょっと時間的に厳しそうだったのでパス。しかし、ホームには妙に多くの人が居ましたね。

車窓から湖自体は楽しめますし、『ゆるキャン△』でも紹介されていた長島ダムなんかも列車からよく見えるので、景色もかなり楽しめますね。ただ、写真映えしそうな景色が他にもいろいろありそうなので、そのうちまた改めて来てみたい気もします。

他にも、なんか謎の待避線(?)みたいなものがあったり、

使われているんだか使われていないんだかよくわからない貨車のようなものがあったりと、

明らかに普通の鉄道路線とは違う光景があれこれ見られたのが面白かったです。『駅メモ!』的には、接岨峡温泉から先の駅はレーダーで取ることにはなりましたが……。

千頭から接岨峡温泉までは70分程度、折り返して千頭まで戻ってくるのに3時間弱といったところ。千頭まで戻ったあとに昼食にしたんですが、千頭駅前に食堂があって助かった。そこから今度は南にクルマを走らせて、ところどころでクルマを止めつつ大井川本線の駅にアクセスし、大井川鐵道の全駅にアクセス完了。これで静岡県制覇となりました。

できれば今度は大井川本線のSLに乗りに行きたいものですが、その前になんとか寸断されている区間の復旧が実現できないものですかねえ……。

帰り道、静岡のパーキングエリアに寄ったら身延饅頭が売られていたので思わず買ってしまった。

静岡県も完全に『ゆるキャン△』の勢力下に置かれているのだろうか(?)。

F1[24] 中国GP 決勝

レッドブルが楽勝……と思いきや、ノリスが想像以上の善戦でしたね。ただ、DRIVER OF THE DAYはアロンソに一票入れさせていただきました。そんなF1中国GP決勝のお話。

レースペースの面ではマクラーレンはちょっと苦しいのかな、と思ったんですが、ノリスはペレスを抑えての2位。ちょっとびっくりでした。もちろん、展開がノリスに味方した面もあったとは思うんですが、終盤ノリスとペレスのペースがほとんど変わらなかったりもしましたもんね。

ペレスにしてみればルクレールを攻略するのにタイヤを使ってしまったという面もあるのかもしれませんが、ノリスはレース後半コンスタントに39秒台後半から40秒台前半くらいのタイムを出していたので、これフェラーリ勢なんかよりも良いぐらいのペースでしたし。ここのコースはマシンに合ってない、という話はなんだったのか。

逆にフェラーリにしてみたら思いの外ペースが伸びなかった、という感じなのかも知れませんが、ルクレールは特にハードタイヤに履き替えてからのペースの悪さを指摘していますね。正直、セーフティカーが無ければもうちょっと違う戦略のバリエーションが見られたと思いますし、それを思うとセーフティカーの出動でレースの面白さがちょっと削がれてしまった感じはします。

そのセーフティカー出動で唯一盛り上がった(?)のはストロールが前方の車列に突っ込み、リカルドが大損害を被ったシーンでしょうか。エキサイトしたストロールは思わず無線でリカルドに対してキレ散らかしていましたが、レース後それを聞いたリカルドがストロールに対して怒りを露わにするというところまで行ってしまったようで。

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追突されたリカルドは玉突き事故の形でピアストリに接触しており、その後ピアストリもペースが上がらず残念な形に。そのピアストリも、ストロールに対して冷ややかなコメントをしているのは草。

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結局その後、ストロールはリカルドに謝罪したんでしょうか。

挙げ句にリカルド、次戦で3グリッド降格ペナルティまで食らったというんだから、もう踏んだり蹴ったりとしか言いようがないですね。

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リカルドが追突されているときに前に出たヒュルケンベルグ、まだ追い越し禁止のタイミングではあったものの、これはやむを得ない事象としてペナルティ対象にはならず。しかしリカルドが、2度めのセーフティカーラン中にヒュルケンベルグを抜き返しても良いと思って抜き返したら、これがペナルティ対象になってしまったという。

こういうときって、ドライバーがピットに対して抜いても大丈夫か確認しそうな気もしますが、これピットがOKと判断してのことなのか、ドライバーの独断なのかが気になりますね。せめてリタイヤする前にペナルティ消化できれば良かったのに……。

踏んだり蹴ったりなのは角田も同様で、最初のセーフティカー明けのタイミングでマグヌッセンに当てられて終了。なんかハースと角田は良く絡むな……。角田もなんやかんやでハミルトンと同じようなペースで走れていたので、レースペースについては予選ほど絶望的な感じじゃ無かったのが救いでしょうか。

あとはセーフティカーのタイミングでアロンソだけなぜかソフトタイヤを履いていたのが不思議だったんですが、アロンソは新品ミディアムでスタートして12周目に残り1セットだった新品ハードに履き替えており、この時点で新品タイヤはソフト1セットとミディアム1セットしか残っていなかった、というオチだったようで。ミディアムで走りきれるくらいの残り周回数だったら良かったんでしょうけど、そうも行かなかったのでソフトで繋いだ、という形だったんですね。

しかしまあ、それでもあの元気の良い走りは四十代とは思えん……。

F1[24] 中国GP スプリント・予選

5年ぶりの中国GPとのことですが、こうしてF1サーカスが中国に戻ってきたところを見ると、「パンデミックが終わったんだな」と感じます。新型コロナウイルス自体はすっかり社会に馴染んでしまっている感もありますが。そんなワケで、F1中国GPのスプリントと予選のお話。

5年ぶりのレースということで、マシンも大きく変わっており過去のデータは実質参考にならないんじゃないかと思うんですが、そんな中でもスプリントフォーマットでやっちゃうというのはなかなか無謀なんじゃないか、という気もします。

しかし、今年はまたスプリントのやり方が変更されており、金曜日にFP1をやったあとにスプリント予選(シュートアウトという言い方はやめたらしい)を行い、土曜日にまずスプリントレースをやったあと、本番のレースに向けた予選を開催するという流れに。この場合、スプリントレースをやったあと、予選までにセットアップの変更ができるようになっているため、そこが一番大きな変化ですね。

以前だとFP1を走ったらパルクフェルメルールが適用されてしまい、実質一回のフリー走行セッションだけでセッティングを決めきらないとダメだったところが、今年からはスプリントレースのデータを含めて再セッティングが可能になったというワケですね。

スプリントは金曜の予選が雨混じりのセッションとなり、そのせいもあってかノリスがポールで2番手にハミルトン、3番手にアロンソという面白い並びに。フェルスタッペンは4番手だったのでどうなるか、と思ったものの、レースとなればあっさり勝っちゃうのがフェルスタッペンの恐ろしいところ。スタート直後にはデプロイに問題があったようでもたついてましたが、それが解消できたところから怒涛のペースでした。まあ決勝も彼の勝ちでしょう。

フェルスタッペンには勝てなかったものの、スプリンtのレースでハミルトンが2位に食い込んだためこれは面白くなるかな、と期待したんですが、そのハミルトン土曜の予選ではなんとQ1ノックアウト。ちょっと浮き沈みが激しすぎんか。予選ではターン14のミスが響いた格好ですが、やっぱりなんかハミルトン自身以前のような強さを感じないんだよなあ……。

今回面白い存在になっているのがアロンソで、スプリントレースでは3番手スタートから巧妙なマネージメントを見せて妖怪通せんぼジジイと化し、最終的にはタイヤのパンクで戦線離脱したものの見せ場を作ってくれました。そしてそのあとの予選でも3番手タイムを叩き出し、これまた決勝レースではどこまで状況を引っ掻き回してくれるのか楽しみな存在になっています。

まあ、アロンソが後ろを抑えてくれればくれるほど、レッドブルにとっては嬉しい展開になるんでしょうけど。

マクラーレンの2台も、上海のコースはあまり合っていないかもとか良いながら一発の速さは出てますよね。レースペースがそこまで良くない気もしますが、フェラーリ相手にどこまで粘れるか、という感じでしょうか。逆にフェラーリにしてみたらアロンソマクラーレンの2台に前に出られてしまったのは誤算だったでしょうね。

そういや、サインツはセッション中にスピンして赤旗の原因を作ってしまいましたが、その後自力でピットに戻って再出走してましたね。これについてアストンマーティンから抗議がなされていたみたいですが、却下されたようで。

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レギュレーション上は、予選セッション中にトラック上でマシンを停止したドライバーはそれ以降そのセッションに参加できない、と定められているのに再出走しているのはおかしいじゃろ、というワケですが、FIA側の認識としては外部からの手助け無く、妥当な時間内で復帰できたのなら走行は認められる、今回のサインツのケースもそれに該当するというワケですが、まあ「何秒停止していたらアウト」みたいな基準が無いのでなんとも言えないところですよね。

今後、そこらへんがもうちょっと明確化されることはあるんでしょうか。

あと不思議だったのは角田の不調ですが、シャシーを交換したリカルドがまずまずのパフォーマンスを見せた一方、リカルドの不調が角田に移ってしまったような感すらありました。特に土曜の予選では、角田本人の感触は悪くなかったのに、それがタイムに反映されていないという、まさに前戦までのリカルドのような状態に。チーム側でも把握できていない、特定の条件下でなんらかの問題が発生しているんでしょうか。

今回、トラックエボリューションが非常に大きい感じになっており、Q1の最後のアタックで角田はセッション終了ギリギリのタイミングでアタックに入っていったため、このアタックでQ1は突破できるだろうな、と思ったら全然タイム伸びませんでしたからね。しかもアタックした本人の感触は悪くなかったというんだから、なんとも不可解な話。

あとは決勝レースの最中に芝が燃えないことを祈りますが、これも一体なんで燃えたんだか……。

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電動エアダスターはいいぞ

先日、Amazonの欲しいものリストに突っ込んでおいたまま放置していた電動エアダスターを購入してみました。

PCやらなんやらを部屋に置いている人は結構な確率でエアダスターを使用していると思うんですが、知らない方向けに簡単に説明すると、高圧の空気を吹き出してホコリなどを吹っ飛ばしてくれるアイテムのコトです。キーボードやPC本体内部のホコリを払うのに重宝するので、なるべく常備しておきたいモノでもあります。

一般的にはスプレー缶タイプのものが多く、私も今までこれを利用していたんですが、頻繁に使っているとわりとすぐに噴出される空気の勢いが弱くなってくるし、使い切ったあとの缶を処分する手間もあります。なので電動エアダスターには以前から興味はあったんですが、ただ中途半端に値段が高いので「そのうち買おう」と思って放置していたのでした。

んで、たまたま欲しいものリストを見ていたらその電動エアダスターがセール対象になっていたので購入してしまった次第。

電動エアダスターってバッテリー駆動するタイプと、AC電源に繋いで使用するタイプがあるかと思いますが、私が買ったのは後者。バッテリー駆動のものより、こっちのが風力が強そうな気がしたので。

メーカーもAmazonで検索するといろいろ出てくるんですが、聞いたこと無いメーカーが多すぎなのでPC関連商品のメーカーとして馴染みのあるサンワサプライのものにしました。聞いたこと無いメーカーのよりも値段はお高めですが、安物買いの銭失いになるよりは良いでしょう。

んで実際に使ってみたんですが、風力に関しては期待以上でした。風力は強・弱の2段階で調整できるんですが、弱でもスプレー缶タイプのものよりも強力かもしれん。強にするとマジヤバレベルの風力になり、どれくらいヤバいかというと、ケンジントンの大玉トラックボールマウスに吹き付けたときに、トラックボールが浮いて転がっていくレベルです(トラックボーラーにしかわからない例え)。

電源コードの長さが3メートルあるのでわりと取り回しには不自由せず、部屋の掃除にかなり使えます。本棚の奥のホコリなんかも一発で吹き飛ばせるので便利。ただし、盛大にホコリを撒き散らすことになるので、部屋の換気を十分によくした状態で使用し、ホコリを払ったあと掃除機をかけるなりしたほうが良いですね。

難点は音がうるさいこと。強力なぶん、ドライヤーみたいな音がします。あと、風量が弱でもなかなかのパワーなので、小さいモノなどを吹き飛ばしてしまう可能性があること。これは使用する前に小さなモノをどけておくなどする必要がありますね。フィギュアなどのホコリを飛ばすにも良いんですが、ねんどろいどぷち程度のものだと余裕でなぎ倒すので注意が必要。

あと、本体の大きさもドライヤー並なので、収納を考える必要があります。私はそのまんまドライヤー用のホルダーを購入し、これに引っ掛けています。

ただ、このホルダーって吸盤で壁にくっつけるタイプなんですが、盲点だったのが洗面所などならまだしも、自分の部屋だと吸盤がしっかり張り付いてくれそうな場所が無かったという。なので、あとから吸盤の補助板も買い足したりしました。

値段はそこそこ掛かっちゃいましたが、トータルのコストで見たらスプレー缶タイプを買い足していくより安く済むでしょうし、PC周り以外にもあちこちに使えそうなので良かったかなと。

F1日本GPの交通事情メモ 2024年版

昨年、「F1日本GPの交通事情メモ 2023年版」って記事を書いたんですが、わりと自分用の備忘録として有用だったので、今年も書いてみたいと思います。

今年は春開催になった日本GPですが、新年度が始まった直後ということもあって、バタバタしている人も多そうだし観客は少し減るのでは?なんて思ったりもしていたんですが……。

www.as-web.jp

増えましたね。

面白いのは、決勝日の人数はほぼ昨年と同等(+1000人)、土曜日はむしろ減った(-2000人)ものの、金曜日がかなり増えた(+8000人)という点でしょうか。これ、金曜日のみのチケットで来た人も結構多かったのかも知れませんね。金曜って一部の席を除いて東コースも自由席となり、好きな場所から観戦できるので写真撮るにも一番良い日だったりします。今年はFP2が雨になってしまい、あまりクルマが走らなかったのが残念でしたね。

今年も私は公共交通機関を利用したんですが、基本的には昨年と同じく、近鉄で白子まで行ってシャトルバスに乗り換える形。まず往路の白子駅到着時間と、駅でのシャトルバス待ち時間、白子駅からサーキットまでの所要時間をまとめてみると以下のような感じです。

日付 白子駅到着時間 シャトルバス待ち時間 サーキットまでの所要時間
4/5(金) 7:50 10分 25分
4/6(土) 8:30 20分 20分
4/7(日) 9:10 20分 20分

白子駅への到着時間は、昨年とあまり変わりありません。日曜日が少し早く着くようにしたくらいでしょうか。白子駅から鈴鹿サーキットまでの所要時間も20~25分程度と、昨年と変わりない感じだったんですが、大きく変わったのがバスの待ち時間。これがめちゃくちゃスムーズになりました。思わず『Smooth Operator』を歌いたくなるレベル。

金曜のバス待ち時間は「10分」としましたが、これ実質的にはほぼゼロといっても良いくらい。白子駅を出てから、ほぼ立ち止まることなく歩いてバスに乗れちゃった感じだったので。一番驚いたのが決勝日なんですが、昨年だったら9時半に白子に着いて、そこから60分くらい並んだハズなんですが、今年は9時10分に到着して、そこから20分程度で乗れてしまいました。今まで決勝日でこんなに早くバスに乗れたことが無かったので、これはホントにびっくり。昨年よりちょっと早く白子に着いたのが良かったのかなんなのか。おそらく白子への到着時間が遅くなればなるほど行列は長くなっていくハズなんですが、たとえば10時くらいに白子に到着していた場合、どれくらいの待ち時間になっていたのかちょっと気になりますね。

ここから言えるのは、やはり「朝は早めに行くのがいいぞ」というコトでしょうか。

そういや、土曜日の朝はGPスクエアに到着した時点でもんのすごい数の人がトークショーのステージ前に集まっていてビビりました。ちょうど、レッドブルフェラーリのドライバートークショーがあるタイミングだったんですよね。それにしても、こんなエントランスぎりぎりくらいまで人が溢れかえっているのはスゴイ。

そして復路のバス待ち時間などは以下の通り。

日付 バス乗り場到着時間 シャトルバス待ち時間 白子駅までの所要時間
4/5(金) 16:35 65分 25分
4/6(土) 16:25 25分 25分

今回、シャトルバス乗り場の待機列形成のレイアウトが変更されており、駐車場の一部を削ってパイロンとポールを使って待機列形成用のスペースを作っていましたね。金曜帰りの待ち時間が長いのは相変わらずでしたが。また、それに伴ってバス利用客の移動用通路も変更されており、特に決勝帰りの長蛇の列をさばくには効果を発揮しそうな感じでした。ただ、今年もまた決勝日の帰り道だけはシャトルバスを利用しなかったんですが……。

じゃあなにを利用したかというと、日本GPの週末に臨時で運行される「特急鈴鹿グランプリ」です。一度使ってみたかったんだコレ。

これ、決勝日の帰りだと、鈴鹿サーキット稲生駅を16時46分発と17時35分発の2本が運行されるんですが、自由席が無くすべて指定席となっています。そして鈴鹿サーキット稲生駅はサーキットから歩いていける距離なので(1コーナーゲートからだったら15~20分くらい)、指定席さえ取れればシャトルバスの行列を回避しつつ、さらに鈴鹿サーキット稲生駅の行列もすっ飛ばしつつ、渋滞に巻き込まれることもなく座って名古屋に帰れるというある意味最強の交通手段となっております。

それゆえ非常に人気が高く、指定席の確保は困難を極めるワケですが、指定席券の発売日(乗車日の一ヶ月前の10時から発売開始)に家族に「試しに10時前にみどりの窓口に行って、買えないか試してみてもらえん?」とお願いしてみたら、なんと買えてしまったという。ただし、17時35分発のものは瞬殺で売り切れてしまったみたいで、16時46分発が買えたと。17時35分発のが先に売り切れた理由は、単純にそのほうが余裕をもってサーキットを出られるからでしょうね。サーキットのどの席で観戦するかにもよりますが、まず1コーナーゲートにまでたどり着くのにある程度の時間が掛かりますし(グランドスタンドや1コーナー席で見ているならまだ良いけど)、そこから駅へ向かう道中もいつも以上に人で溢れかけることになるので、ちょっと余分に時間が掛かると想定したほうがいい。

そう考えると、16時46分発の場合チェッカー後表彰式の様子などをゆっくり見ている余裕は無いと思ったほうが良く、それなら17時35分発のほうが……となるのは自然な発想でしょう。私は今年逆バンクで見ていたので、チェッカー後に移動するとなると1コーナーゲートまで20分ちょっとくらい掛かると見るべきで、稲生駅自体の混雑も考えると16時半くらいには着いておきたい……等々考えると、15時50分くらいには席を立っているべきかな、と見積もりました。

ただまあ、荒れた展開のレースにならなければ、その時間にはフィニッシュしているでしょう……と思っていた矢先、オープニングラップからリカルドとアルボンがクラッシュ……。そしてセーフティカーでなく赤旗が出た時点で嫌な予感はしたんですが、案の定タイヤバリアが派手に損傷しており、その修復に時間が掛かってしまい。それでも鈴鹿のスタッフの皆さんは可能な限りの速さで修復を完了してくれましたが、この時点で「これはチェッカー前に席を立たないとアカンな」と腹をくくったのでした。

ただ、なんやかんやで角田が入賞圏内を走っていたため、ギリギリまで見ていたい……と思ったものの、残り3周ちょっとくらいのタイミングで席を立ちました。おかげでグランドスタンドまでの移動はスムーズで、グランドスタンド裏まで来たくらいでチェッカーのタイミングとなりました。そこから一気に人が移動を開始するワケで、1コーナーゲートにたどり着いたときにはもうかなりの人が居ましたね。稲生駅へ歩いていく人もかなり居たんですが、結構な人が車道に溢れ出して歩いていたのがなんとも。車線規制されているワケでもないのに……。

稲生駅についたのが16時25分くらいだったので、逆バンクの席を立ってから30分くらい、という感じですかね。チェッカー前に席を立ったので、まだ行列もそこまで強烈な感じではありません。

特急券を持っている人は専用の待機列に誘導され、列車到着時間の10分前くらいにはホームへの誘導が開始されました。稲生駅ってホームも狭いので、誘導するのも大変ですねコレ。なんにせよ、ギリギリに駅に到着するのは避けたほうが良さそう。

この鈴鹿グランプリ号、始発の稲生駅を出ると名古屋までノンストップというまさにF1専用列車なので、それだけ見るとめちゃくちゃ早く名古屋に到着しそうですが、関西本線って先行列車につっかえたりして停車駅じゃないんだけど駅に止まる、みたいな現象が多発するので、結局名古屋まで1時間くらい掛かります。とはいえ、日本GP決勝日の帰りで18時前に名古屋駅に着いてしまうというのは最速レベルの交通手段といっても良いでしょう。いやヘリコプターで移動するようなVIPな方々は別として。

可能なら毎年利用したいくらいですが、切符の入手難易度を考えると容易なことでは無いでしょう。来年はさらに他の手段を模索してみるのも面白いかも知れません。

そういや、週末を通して撮影していたブラピのF1映画は、結局いつごろ封切りになるんですかね……?

F1[24] 日本GP

ちょっと現地観戦の疲れもあったので予選については記事を書かなかったんですが、もろもろまとめてF1日本GPのお話。

今回なにが良かったかって、F1に合わせこんだように桜が満開になっていたコトですね。日程が決まったときには桜は散っているかな、と思っていたので、これは嬉しい誤算でした。F1観戦と花見が同時にできてしまうとは素晴らしい。

事前の天気予報だと決勝日なんかは雨が降りそうな感じだったものの、直前の予報では雨の心配がなくなり、3日間で一番いい天気になったという。逆に、一番天気が良いと思っていた金曜日が肌寒く、FP2では結構雨が降ってくるという有様。金曜日は写真を撮るには一番良い日なので、できれば雨は降らないで欲しかったんですが……。

春のF1観戦は初めてのコトなので、正直金曜日あたりはまだ「F1を見に行く」という感覚が希薄だったんですが、見終わってみると「春もアリだな」と思うまでになってました。鈴鹿でタイトルが決まるコトはもうないと思うとちょっと寂しいですが、春開催は春開催で、マシンとドライバーの総合力が問われる鈴鹿はこれからのシーズンを占う一戦になりますしね。

そんな鈴鹿でもレッドブルがレースを制圧する形になったので、まあ今年もフェルスタッペン・イヤーになるのは間違いないな……と思わざるをえないんですが、ペレスもかなり良いパフォーマンスを見せていたところを見るとレッドブルのクルマ自体相性がかなり良かったんでしょうね。

決勝レースは様々なタイヤ戦略が入り乱れるという意味でも興味深い展開になりましたが、現地で見ているとなかなか情報を整理しきれない部分もあり、状況を理解しきれない部分もありましたね。鈴鹿はタイヤに厳しいサーキットというコトで、タイヤ戦略に加えてマシン特性、ドライバーのタイヤマネジメント能力も高いレベルが要求されるワケですが、フェラーリサインツルクレールで異なる戦略を取りながら、レッドブルに次ぐポジションを確保してみせたのは印象的でした。予選がイマイチだったのがアレですが。

逆にマクラーレンが決勝でポジションを落としてしまったのが意外な感じではありましたね。昨年の鈴鹿が好調だっただけに、今年も表彰台いけるのかな、と思っていたので。金・土と日曜では路面温度がけっこう違ったと思うので、そのへんがパフォーマンスに影響しているっていうのもありそうですが、週末を通してきっちり速かったレッドブルに対して、フェラーリマクラーレンは条件次第で速かったり遅かったり、という感じなのが辛い。

……メルセデスに関しては何も言うまい。

そしてレッドブルに並ぶ主役だったのは角田ですよね。

予選Q3進出もお見事でしたし、決勝も完璧なタイヤマネージメントを見せての10位入賞は素晴らしいの一言。ストロールの追撃が気になるところでしたが、正直ストロールはタイヤマネジメントが下手なので助かりましたね。ストロールより、リスタートで大失敗したにも関わらず角田の後ろでフィニッシュしたヒュルケンベルグのほうがやっかいな存在だったのかもしれない。やはり今年のハースは侮れない。

なお、今回はチケット代をケチって逆バンク付近で観戦していたんですが、逆バンクで角田が2回もオーバーテイクを決めてくれたので、むしろ逆バンクで大正解っていう感じでした。ただ、逆バンクの常設席ってカメラマンエリアか最上段くらいじゃないと、金網が邪魔になってきて写真撮るには向いてないんですけど。

アロンソはかなりタイヤマネジメントを上手くやって6位フィニッシュしたコトを考えると、アロンソとストロールの実力差がかなり浮き彫りになってしまったレースとも言えそうですね。ローレンスさんはそろそろランスに見切りをつけて、角田を雇うコトを考えたほうが良いんじゃないでしょうか(?)。

あとはスタート早々にクラッシュしてしまったリカルド、予選は角田に肉薄しただけに残念な結果になっちゃいましたね。ていうか、あのクラッシュによる赤旗中断が個人的にはかなり痛かったんですが、その話はまた記事を改めたいと思います。