大須は萌えているか?

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F1[15] メキシコGP 決勝

ようやくというかなんというか。F1メキシコGP決勝。

9戦ぶりの

ロズベルグ、ついに優勝できましたね。今回はハミルトンを終始後ろに押さえた、完勝といってもいいレースだったんじゃないでしょうか。1回コースから飛び出してたけど(でもハミルトンも飛び出してたからおあいこ)。ていうか、チャンピオンシップが関係無くなった途端にこういうレースが出来たことになんとも言えない感じもしますが……。

前回ロズベルグが優勝したのは第8戦オーストリアGP、それ以来なので9戦ぶりの優勝というコトになります。このオーストリアからメキシコまでの間8戦中、ハミルトンは6勝を挙げているワケですけども。やっぱりこの後半の大失速っぷりがすごいですね、ロズベルグオーストリアGP終了時点ではまだハミルトンと10ポイント差という位置に付けていたんですよ彼。

んで、さあここからタイトルに向けての正念場、というところから勝てなくなって、ハミルトンがタイトル決めた直後のメキシコではまた勝てた。ロズベルグがタイトルを獲得するには、まず自分との戦いに勝たないといけないのかもしれません。

一方でハミルトンは2回目のタイヤ交換を指示されたときに「なんで換えなきゃいけないのよ」と無線で食ってかかるなど、タイトル獲得してもなお勝利に拘りまくってましたね。さすが。ハミルトンにしてみればゴールまでもたせられるようにタイヤマネージメントできる自信があったというコトなんでしょう。

そしてレース後のコメントで「前のクルマに近づけば近づくほど、磁石のS極同士が反発するように引き離されてしまうんだ」みたいなコメントをしており、ダウンフォースの少ないメキシコゆえ前走車のタービュランスの影響が大きいコトを指摘してますね。

But, unfortunately, you can’t really follow another car here. The closer and closer you get it’s like two negative poles of a pair of magnets repelling each other, so there was nothing I could do.

via: Lewis Hamilton : In quotes - Sunday in Mexico

マシンの性能差があればそれでもオーバーテイクできるんでしょうけど、同じクルマ同士ですしね。こういう直接のオーバーテイクが難しい状況ゆえに、ハミルトンにしてみれば「ニコが入るなら俺はステイアウトだ、タイヤはゴールまで十分マネージメントできる」という思いが強かったんじゃないかと。

レース後の会見では一応チームの作戦に最終的には理解を示したようなコメントをしてますが、腹の中では絶対納得してないですよ彼。しかしこの飽くなき勝利への執念、生粋のレーサーですねハミルトン。

イリアムズ vs レッドブル

予選で近い場所に居たレッドブルとウイリアムズ、決勝でもなかなか熱い展開を繰り広げてましたね。てっきりメルセデスPUを載せているウイリアムズが直線であっさりレッドブルをぶち抜いていくのかなー、と思いきや、そう簡単な話でもなかったようです。むしろ、リカルドがマッサをコース上でぶち抜くシーンまでありましたしね。テクニカルセクションはレッドブルがとにかく速い。

しかし、セーフティカー明けのタイミングでボタスがクビアトを仕留めて見せたのはお見事でした。川井ちゃんがレッドブルがソフトタイヤに履き替えたのは失敗だったかも、みたいな指摘をしていましたが、元々コースのグリップが低い、ダウンフォースも少ないこのコースでは、ソフトとミディアムの発熱の違いによる影響がより大きく出たのかも知れませんね。ただ、ボタスをマッサと同じタイミングでピットに呼び込まなかったのはホント謎なんですけど、ウイリアムズの謎戦略は今に始まったコトでもないし……。

そういや、ボタスはまたしてもライコネン接触するシーンがありましたが、今回は双方お咎め無しの裁定。まーこれもレーシングインシデントだなー、とは思いつつも、またこの2人やっちゃったのか……という気もしてしまいます。個人的には、なんかライコネンは結果を出さねば的な思いが強く出過ぎてしまっているようにも見えます。本人のコメントはサバサバしたものですが。

ところでレッドブルのPU問題は未だに決着を見ないようですが、ホンダ搭載の目も無いとなると、あとはホントにルノーに土下座するしか選択肢が無い感じですね。

一方、マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエはレッドブルのエンジン状況がマクラーレンの懸念事項にないと話している。

「何度も同じことをくどくどと言うが、パートナーとしてわれわれは戦略に合意しているので、”ロンがノーと言った”とか”アライがイエスと言う”とかそんなレベルの話ではないし、これに関して議論は一切ない。確かに、レッドブルは問題を抱えているが、それはレッドブルが自ら作り出したもの。他の誰かがしたわけではない。私たちはチャリティ団体ではないし、彼らを助けるために存在するわけでもない」

via: ホーナー、Hondaは切望もマクラーレンは論外 | Red Bull | F1ニュース | ESPN F1

ブーリエのコメントは非常に正論だと思うワケですが、しかしレッドブルほどの実力あるチームが、搭載するPU無いからF1撤退なんてコトになったらファンとしてはガッカリなワケで……。

そのほか

ベッテルの脱落は残念でした。1周目の接触からリカバリーするためにリスクを取った走りをしていたんでしょうが、その後さらにスピンがあったり、最終的にはブレーキングミスってクラッシュ、リタイヤとなりノーポイント。チャンピオンシップ2位の座は遠くなってしまった感。

8位入賞したペレスは粘りましたねー。セーフティーカーの時にタイヤ交換しそびれて、1人古いタイヤでドライビングスクール状態になっておりましたが、フェルスタッペンらを押さえての8位はむしろ上出来だったと言えるでしょう。レッドブル、ウイリアムズの速さを考えると、フォースインディアとして7位・8位は想定できる最良の結果かなと。

マクラーレン・ホンダはまぁこれも想像通りというか、ホンダ初優勝の地であるメキシコで苦しいレースとなりましたね。……仮にレッドブルにホンダPU載せたら、ホーナー今度はホンダのコトぼろくそに言ったりしないかしら。