大須は萌えているか?

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F1[24] スペインGP 決勝

ある意味期待通りというか、フェルスタッペンとノリスが決勝でもバチバチな感じでしたね。なんかとても良いライバル関係になってきたというか。願わくば、ここにラッセルも絡んでいってほしいものですが。そんなワケで、F1スペインGP決勝のお話。

今回、ノリスはフェルスタッペンに勝てるだけのペースを持っていたように思いますが、ノリスに言わせるとスタートでの失敗がすべてだった、と。フェルスタッペンだけでなく、ラッセルにも前に行かれてしまいましたからね。

漁夫の利を得たラッセルはフェルスタッペンの前にも出て、最初はラップリードを奪ったものの、フェルスタッペンが早々にこれをパス。しかし、ノリスはラッセルの攻略に手間取ってしまい、実質的にラッセルの前に出られたのは35周目になってから。とにかく、ラッセルが間に入っちゃったことが一番の誤算だったんじゃないかと思います。

あと、ノリスが1回めのピットストップを引っ張ったことをどう評価するか、というのもありますね。ラッセルとハミルトンが15~16周目にピットに入り、ノリス陣営はこれをカバーするかどうかという選択を迫られたものの、ノリスはラッセルらのカバーはせずに少し引っ張ってタイヤのオフセットを作ることを選択。

ピットストップ後はラッセル、ハミルトン、サインツまでが前に出た状態になったため、トラックポジションはかなり落としたことになります。ただ、ノリスにとってはメルセデスフェラーリは眼中に無く、どうやったらフェルスタッペンとのタイム差を挽回できるかということにフォーカスしていた感じですね。ひょっとしたらセーフティカー出動の可能性にも賭けていたのかもしれません。

おそらくラッセルのカバーに動いていたとしても結果は大きく変わらなかったでしょうし、どのみちその時点でフェルスタッペンとは5秒くらいの差がついており、アンダーカットを狙える距離でも無かったコトを考えると、ステイアウトしたノリスの判断は間違っていたとは言えない気がしますね。

実際問題としてミディアムでも最後のソフトでも、ノリスはじりじりとフェルスタッペンとの差を詰めるコトができており、ペースとしては非常に良かったと言わざるを得ません。最後までとにかくトップを狙って走る姿は非常に印象的でしたし、あとラッセルとのバトルもクリーンで素晴らしかったですね。こりゃますますファンが増えるわ。

とにかく、ちょっとの差が順位に大きく響くのが今のF1の恐ろしいところで、フェルスタッペンとノリスがこれだけ白熱した戦いを演じていた一方で、それぞれのチームメイトのペレスとピアストリはポイント圏内を争うのがやっとという感じでしたしね(ピアストリはそれなりに見せ場を作ってましたが)。

しかしまあ、メルセデスがこのスペインでも上り調子であることが確認できたのは良かった良かった。そのぶん、フェラーリはチームの雰囲気がどんどん悪くなっているような気もしますが。今回ハミルトンは決勝でもラッセルを上回ってみせましたが、正直決勝用のタイヤとしてハードタイヤがイマイチな感じでしたね。

あとは今回RBがまったくの泣かず飛ばずだったのが気になりますが、これがアップデートが足を引っ張ったせいなのかなんなのかが気になります。角田はレース中クルマのフィーリングも良くなかったみたいですしね。少し前までの絶好調ぶりが嘘みたいですが、これが今のF1の厳しさ……。