大須は萌えているか?

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F1[11] モナコGP予選

ちょっとイヤな雰囲気です。F1モナコGP予選。

予選結果:
FORMULA 1 GRAND PRIX DE MONACO 2011 - The Official F1 Website

予選後ドライバーコメント:
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

予選後記者会見:
FIA post-qualifying press conference - Monaco - The Official F1 Website

トンネル出口の大クラッシュ

モナコのトンネル出口でのクラッシュは「わりと良くある」んですが、今回フリー走行ロズベルグ、そしてQ3のペレスと立て続けに起きてしまいました。一番速度が出ているところからのハードブレーキングを行うポイントなので、あそこでのクラッシュはホントに見てて怖い。

ロズベルグはその後予選に出走できましたし、ペレスは脳しんとうと捻挫というコトで、大事にならずに良かったなと。

インタビューで「セルジオと同じコーナーでクラッシュしましたが、あのコーナーは危険なんですか?」と聞かれたロズベルグは、「マジ危険。コース全体の中でも一番危険。」と言いながらも、「でも結局、それはずっとそういうモノだったからね」とコメント。ホントF1ドライバーの精神的タフさと来たら……。あと、「僕の事故は自分自身のミス」とも言ってますね。

The corner is indeed very dangerous, probably the most dangerous spot of the whole track. There is a huge bump and you jump full throttle into the braking zone and that holds quite a few risks. But in the end it was always like that. And I have to say that in my case it was my mistake, as I pushed too early on cold tyres. In the case of Sergio it seems that the track in his situation was probably a bit dangerous.

via: Nico Rosberg Q&A: I’m quick enough to improve in the race - The Official F1 Website

バトンは予選トップ3記者会見で、「(シケイン飛び込み時の)ブレーキング時にリア荷重が抜けるんだ。今年はなんらかの理由でその傾向が強くなってて驚いてる」とコメントしてます。オーバーステア傾向のマシンは特にヤバイとも。

It’s when you first hit the brakes; the rear goes very light. For some reason it seems to be more of an issue this year, which surprises me, because of the blown diffuser systems that a lot of us have. But the rear goes very light and at that point you become a passenger if you get oversteer.

via: FIA post-qualifying press conference - Monaco - The Official F1 Website

つまり、ブレーキをドンと踏んだ瞬間にクルマのおケツが左右に振られてしまい、気がついたらドカーンというワケです。普通、F1マシンの空力がちゃんと機能していればこうした現象は起きないのですが、このブレーキングポイント手前には大きなバンプ(凹凸)があり、そこでマシンが跳ねてしまっているコトが一因と考えられます。でも、ロズベルグの言うように「それは毎年同じコト」なワケで、バトンの言うように今年特に不安定なんだとすればそれは何故なのか。ウィングとディフューザーダウンフォースのバランスの問題?

なんにせよ、このアクシデントは例年より発生する確率が高くなっている、という見方ができるかもしれません。トンネルでのDRS使用を禁止したのにねぇ。決勝はトラブルなく終了してくれるコトを祈ります。

そして予選結果

あーまたベッテルさんですネー。でも実はモナコ未勝利のベッテル。いやまぁ、そのキャリアを考えたら未勝利でも不思議はないですけどね。しかしその一方で、トゥルーリパニスがそのウィナーに名を連ねているんですからモナコって面白いですよね(?)。順当に行けばこのままベッテルが初勝利かと思いますが、バトンとかがスタートでトップ奪えば面白いコトになるかも?あるいは4番手に居るアロンソが、スペインに続くスーパースタートを決める?

ハミルトンはシケインのショートカットをしたというコトでQ3のタイム取り消し。これにより、スタートポジションは9番手に。ベッテルにとっては少し楽でしょうね、ハミルトンが後続に埋もれてると。

Hamilton punished for cutting chicane - The Official F1 Website

あと注目したいのは今期ベストの5番手に飛び込んできたミハエル。こういう低速コースの方が今のミハエル向きみたいです。表彰台狙うなら数少ないチャンスだと思われますが、さてどこまでいけるか。

それから8番手にウィリアムズのマルドナドが入ってますね。クラッシュしたペレスも含めると、今年はルーキー2人がQ3進出を果たしているワケで、コレって結構すごいなと。モナコって経験の差が出るコースですからねぇ。ただこの辺のイキが良くなってくると、可夢偉的にはやっかいな感じもしますけど。ペレスは決勝走らないとのコトで、可夢偉は実質12番手スタート。ポイントは十分狙えるポジション。

不思議なのは、予選をトラブルにより走らなかったHRTの2台が、決勝レースの出走を認められたという話。

予選不参加のヒスパニア勢、決勝レース出走認められる: FMotorsports F1

HRTの2台、フリー走行のタイムを確認してみると、3回あるセッションで1回もトップの107%以内のタイム出せてないんですけど……?これ認めちゃっていいの?「モナコ走るラストチャンスなんですぅぅ」とかお願いされちゃったの?なんかHRTの行動も「普通に予選走ったんじゃ107%通過できそうに無いし、もう2台とも出走やめて泣き落とし作戦に出ようぜ!」みたいに見えちゃうんですけども。チーム自体、スポンサーが見つからずかなり迷走しているみたいなので、HRTもそろそろ見納めなのかも知れません。

HRT、「スポンサー募集」マシンでモナコ出走 : F1通信