それなりに盛り上がってたような気もするF1イタリアGP決勝です。トップを走っていた人は除く。
決勝結果:
FORMULA 1 GRAN PREMIO SANTANDER D'ITALIA 2011 - The Official F1 Website
決勝後ドライバーコメント:
Race - selected team & driver quotes - The Official F1 Website
決勝後記者会見:
FIA post-race press conference - Italy - The Official F1 Website
2011年シーズン終了のお知らせ
パラボリカ ウェバー散って シーズン\(^o^)/オワタ(字余り)
ベッテル完勝です。スタートこそ、アロンソがフェラーリの地元であるモンツァで意地を見せてトップに立ちましたが、今のフェラーリにベッテルを抑え込めるだけの力は無く。アロンソのオーバーテイクしたあとのベッテルは、1周あたりコンマ7~8秒くらい速いタイムを連発してみるみる後続を突き放してそのまま優勝。
一方で、未勝利ながらもしぶとくドライバーズランキング2位に付けていたハズのウェバーさんは、マッサと衝突してフロントウィングを破損、なんとかマシンをピットまで戻そうとするもパラボリカ手前で壊れたウィングがマシン下面に潜り込み、ステアリングが切れずにそのままクラッシュ。
結果として3位表彰台に立ったアロンソがウェバーに代わりランキング2位になったワケですが、こうしてランキング2位以下のドライバー達の間で程よくポイントが分散されてしまっている現状は、ベッテルにしてみれば笑いが止まらない状況。こうなると、もはや興味の対象は「誰がベッテルを止めるか」ではなく、「ベッテルがいつ決めるか」になってきます。
イタリアGP終了時点でトップのベッテルと2位アロンソのポイント差は112ポイント差。残りは6戦ですので、シンガポール終了時点でベッテルがこの2位との差を125ポイント差以上に広げられればその時点でタイトル確定。そのための条件を考えてみると、まずベッテルは表彰台に立つことが必須。その上で、ベッテルの順位に応じて以下の条件を満たす必要があります。
ベッテル優勝 | ベッテル2位 | ベッテル3位 | |
---|---|---|---|
アロンソ | 4位以下 | 7位以下 | 9位以下 |
バトン | 3位以下 | 5位以下 | 7位以下 |
ウェバー | 3位以下 | 5位以下 | 7位以下 |
ハミルトン | お手上げ | 優勝以外 | 4位以下 |
足し算引き算苦手なので、算数間違えてたらご一報ください。ベッテルが優勝した場合、アロンソが表彰台に立つか、バトンかウェバーが2位に入らないとタイトル確定。そう考えるとシンガポールでタイトルが決まっちゃいかねない気もするんですが、個人的にはたぶん決まらないと見ます。
まずアロンソ自身がシンガポールを得意としていること。去年もベッテルを抑えきっての優勝を飾ってます。まぁクラッシュゲートのコトはそっとしておきましょう。ちゃんと最後まで走り切れば、アロンソが表彰台に乗る可能性は相当高い。また、バトンもここ3戦、1位・3位・2位ととても調子が良い。それを考えると、シンガポールではアロンソかバトンがタイトルを阻止する格好になるんじゃないかな、と。
そうなると、テレビ中継でも言っていたように鈴鹿でタイトルが決まる可能性が濃厚。正直、タイトル争いがこの状況では日本GP決勝もサーキットまで見に行くコトないかな、とか思ってたんですが、もしベッテル連覇の決定可能性があるなら見に行く価値あるかも。今年も金曜日だけ鈴鹿行こうかな、とか思ってたんですが、ちょっと悩ましくなってきました。
そうでなくても、今のカレンダーだと鈴鹿でのタイトル決定ってレアですからね。最後に鈴鹿でドライバーズタイトルが決定したのっていつだろうと調べてみたら、2003年のミハエル・シューマッハが最後(たぶん)。もしベッテルが決めたら8年ぶりというコトになります。
あと、もし鈴鹿でタイトルを決めた場合残り4戦を余してのタイトル確定となり、これは2004年のミハエル(このときはベルギーでタイトル確定)以来。2009年シーズン序盤を席巻したときのバトンさえ、後半失速してタイトル確定させたのはブラジルでしたからねぇ。
今年はホント、ベッテルのベッテルによるベッテルのためのシーズンでした(過去形)。
現代に甦る妖怪
今回のレース、アロンソ以上に見せ場を作ったのが誰あろうミハエル・シューマッハ。好スタートを切り火が付いちゃったのか、ハミルトンと延々とやりあってましたね。たぶん、復帰後一番目立ってました。ミハエルもモンツァ得意ですし、元フェラーリドライバーとしてはやはり燃えるモノがあるのかもしれません。
しかし、しばらくは「今日のミハエルやるなぁ~」と眺めていたんですが、ミハエルのクルマ1台分ならぬ3/4台分くらいのスペースしか残さないエグいブロッキングが目立ち始め、チームもたまらず無線で「ちゃんとスペース開けるように」と指示している有様を見てなんだかなぁという感じに。
テレビ見ながら、そういえば昔妖怪通せんぼジジイと古舘伊知郎に呼ばれていたドライバーが居たなぁ、なんてコトを思ったりもして。いや、今回のミハエルは同一周回のバトルだから、そこまで非難される話でも無いんですけど。
そのほか
ザウバーがまさかの全滅。2台ともギヤボックストラブルらしいですが、なんでまぁこんなシーズンも終盤に差し掛かってギヤボックスが相次いで壊れるのか。現役時代の鈴木亜久里のマシンじゃあるまいし。ザウバーのギヤボックスはエンジン同様フェラーリから供給されているモノですが、トラブルの原因は分かってないようです。ならなんでワークスはノートラブルなのよ……。
それからスタート直後にグリーンに右フロント落としてコントロールを失い、横向いたままシケインに特攻してしまったリウッツィは次戦5グリッド降格ペナルティ。この影響もあって、8台がリタイヤという久しぶりにリタイヤが多いレースになってましたね。あとリカルドはトラブルで周回数が足りずに完走ならず。
これにて今シーズンのヨーロッパラウンドは終了、どうせ韓国GP以降は消化試合だから正味残りあと2戦です!(オイ)