大須は萌えているか?

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F1[11] イタリアGP予選

マクラーレン有利と思いきや、なF1イタリアGP予選。

予選結果:
FORMULA 1 GRAN PREMIO SANTANDER D'ITALIA 2011 - The Official F1 Website

予選後ドライバーコメント:
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

予選後記者会見:
FIA post-qualifying press conference - Italy - The Official F1 Website

モンツァでも速い今年のベッテル

超高速サーキットのモンツァコーナリングマシンであるレッドブルは不利でマクラーレン有利というのが定説ですが、今年はベッテルがまんまとポールポジション獲得。しかも、2番手ハミルトンにコンマ5秒近い差を付けて。今年のベッテルはポールくらいあっさり獲ってしまうのでは、という気はしてましたが、ここまでの差が付くというのは驚きですねー。

ちなみに各マシンの最高速を見ると、ベッテルはぶっちぎりの最下位です。トップのペレスが349.2km/hを記録しているのに対し、ベッテルは327.7km/h。22km/hも遅い。チームメイトのウェバーでも336.1km/hなので、かなり極端な感じもします。

それでもセクター1を除けばあっさりとトップタイムをマークしているのは、他のマシンよりトラクションとコーナリングが相当優れているってコトなんでしょうね。そして、このセットアップがレッドブルのマシンのモンツァに対する最適解だという自信もあったんでしょう。

KERSのトラブルがあったとはいえ、ウェバーがクルマの方向性を決めきれずに5番手に終わったのに対して、不利と言われるモンツァで速く走るにはどうすれば良いかを的確に判断し、セットアップし、ポールを獲る。ベッテルがここまで速いのは、ドライビングスキル以上に自分の乗っているクルマのコトを誰よりも深く理解しているからなのかも。

もしこのままベッテル優勝なら、2008年にトロロッソで初優勝を飾って以来のモンツァ制覇というコトに。ちなみに、意外なコトではあるんですが、マクラーレンのハミルトンとバトンは共にモンツァでの優勝経験がありません。

冴えないフェラーリ

地元で良いところを見せたいフェラーリは、アロンソ4番手、マッサ6番手とまぁ概ねいつものポジションに。アロンソが「予選4番手はたぶん今シーズンで一番よくある結果だろう」なんてコメントしてるから確認してみたら、予選5番手が5回、4番手が今回含めてやっぱり5回、あとは2番手・3番手・8番手が各1回となってました。アロンソさん大正解。

それでもアロンソモンツァは割と得意としているドライバーなのでなにか期待したいところではあるんですが、正直今のフェラーリだとベッテルマクラーレンに勝てる材料が見当たらない……。

アロンソは「優勝争いはとても難しいだろう」、マッサは「表彰台が目標だけど、とても難しいだろうね」とひじょーに現実的なコメント。

そのほか

トップ10ではブルーノ・セナが前戦に続いてQ3進出。ペトロフ越えはなりませんでしたが、良い雰囲気で来てますね。見ている方としても、「セナ」という名のドライバーが遅いとなんか切ない気持ちになってしまうので、頑張って欲しいところではあります。

フォースインディア越えを目指すザウバーは予選では完敗。ペレス15番手、可夢偉17番手。ここんとこ、4戦連続で可夢偉が予選でペレスの下、というのが引っ掛かるところ。決勝重視というスタンスもあるんでしょうけど、なんか勢いが落ちているように見えてしまうんですよねぇ。

とりあえずこのままだと、決勝ではフェラーリ可夢偉も活躍しなさそうな雰囲気が、とりあえずスタートでマクラーレンが飛び出してハミルトンが存分に暴れん坊将軍ぶりを発揮してくれるコトを期待したいと思います。