大須は萌えているか?

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「ドッカンターボ」って褒め言葉なの?

たまたま目にした、ハイブリッドとして復活した日産シーマの開発者インタビュー記事の中で、ちょっと気になる言い回しが。

初代シーマは、『ドッカンターボ』と呼ばれる走りのよさで、1988年には月3000台、年間3万6000台の販売と、大ヒットした。

via: 【クルマ人】HVで復活! 伝説の日産「シーマ」開発の橘川氏+(1/3ページ) - MSN産経ニュース

私はバブル世代じゃ無いので、初代シーマって乗ったコトは無いんですけどね。ヤンキーが中古を乗り回しているイメージしか。

それはさておき、私が気になったのは「『ドッカンターボ』と呼ばれる走りのよさ」という言い回し。「ドッカンターボ」って褒め言葉だったんですか?

いやなんだろう、私のイメージでは、「ドッカンターボ」って「扱いづらいターボ車」を指す、悪い意味の言葉だと思ってたんですけど。

ターボラグが大きく低~中回転がスカスカで、その後いきなり爆発的に「ドッカン」とパワーが出るから「ドッカンターボ」。この手のクルマを速く走らせようと思うと、極力タービンの回転を下げずに走る必要があり、またパワーとトルクの盛り上がりが急激なのでクルマの姿勢制御も難しい。

中にはこの「ドッカンターボ」を好む人もいるんですけど、それはこのパワーの出方がいかにも「ターボ効いてます」って感じがするから、じゃないですかね。あとは「このじゃじゃ馬っぷりがたまらん」という方。どちらにせよ、「速く走りたい」人ではなく、「暴れ馬を御することに快感を覚える」タイプの人向けの特性。

そんなワケで、「ドッカンターボ」と「走りのよさ」はどう考えても結びつかないんだけどなぁ……。実際問題、ターボ技術が進化するにつれ、そのフィーリングはドッカンターボとは正反対の、大排気量の自然吸気エンジンに近いフィーリングを指向していったように見えますし。

この発言した方、日産のマーケティング・ダイレクターの肩書きを持つプロ中のプロなので、言葉の意味を勘違いしているとは思えなくて。だとすると、最初は良い意味で使われていたのが、いつの間にか悪い意味の言葉に変質していったとか?あるいは、私が「ドッカンターボ」の意味を勘違いしていただけ……?

ちなみに私の乗ってたインプレッサもかなりドッカンでしたが、楽しかったですとても。