実のところ、日曜に熱が出て朦朧としながら観ていたので記憶があやふやなF1韓国GP決勝です。
決勝結果:
2012 FORMULA 1 KOREAN GRAND PRIX - The Official F1 Website
決勝後ドライバーコメント:
Race - selected team and driver quotes - The Official F1 Website
決勝後記者会見:
FIA post-race press conference - Korea - The Official F1 Website
ついに1-2フィニッシュ
レッドブルがフロントロウ独占からの1-2フィニッシュという完璧な週末。まぁポールからスタートしたウェバーさんは勝てなかったワケですが。今期1-2フィニッシュを飾ったチームはこのレッドブルが初なんですねぇ。アロンソもウェバーが見える位置には居たんですが、付け入る隙は無かったですね。むしろマッサのがタイヤに余裕がありそうだったくらいで。
これでベッテルはとうとう3連勝となったワケで、ドライバーズランキングでもトップに。レッドブルつええ。これでベッテルはチャンピオンの座に大きく近づいたワケですが、アロンソ自身はコメントに焦りを見せてません。
Well, he and Red Bull have had three perfect weekends so congratulations for that, but when everything goes smoothly for so long, inevitably sooner or later something has to happen. We are right in the fight for the title with a car that has never been the fastest. It seems we are capable of doing something good too, don’t you think.
via: Fernando Alonso:Race - selected team and driver quotes - The Official F1 Website
「レッドブルはここんとこずっと上手くやってるけど遅かれ速かれ何か起きるもんだよ。最速じゃないマシンでタイトル争いをするやり方としては僕らは正しい」てなこと言ってますね。実際ベッテルを2度に渡ってノーポイントに追い込んだオルタネーターの懸念も解消されているワケではなく、残り4戦の間にメカニカルトラブルでベッテルがノーポイントで終わる可能性は十分あるワケで。
あと、今回もそうだったようにベッテルはリスクを冒さなくていい場面でプッシュする悪癖があり、これが足下を掬う可能性だってあるワケです。日本GPでは残り2周でファステストラップを叩き出し、ここ韓国でも無線で散々「タイヤを労れ」と注意されてましたね。チームクルーに散々注意されても余裕でプッシュするベッテルはレーサーとしてステキだしそこに痺れる憧れるゥんですが、いきなりタイヤバーストしてレースが終了する可能性も否定はできないワケで。
もし1度、ベッテルがノーポイントでアロンソが優勝なんてレースがあれば再びタイトルの行方はわからなくなるワケで、アロンソとしてはとにかく諦めずに食らいついていく、というコトなんでしょう。
シーズン終盤になってのベッテルの逆転劇を2010年シーズンに例える人も居ますが、さて今年はどういう展開になりますか。
マクラーレンの没落
とはいえ、フェラーリにとってはマッサの復調というポジティブな要素もあるワケです。ここ韓国でも4位フィニッシュ、チームが抑えてなければアロンソをパスして表彰台いけてたハズです。
そしてその一方でマクラーレンは散々なレース展開。バトンはオープニングラップで可夢偉に激突されリタイヤ、ハミルトンはマシントラブル(アンチロールバーの故障らしい)や挙げ句にはコースから剥がれた人工芝を引きずるハメになり、かろうじて10位フィニッシュするのがやっと。人工芝がめくれ上がるという韓国のサーキットのアレさ加減も驚きですが、ハミルトンも迂闊でしたね。なんかもうヤケクソ気味にも見えるんですが気のせいでしょうか。
結果としてコンストラクターズではフェラーリに追い抜かれ3位に、ドライバーズタイトルも事実上望みを絶たれたと言っていいでしょう。
一方でコンストラクターズ4位のロータスはライコネンとグロージャンが5位・7位のダブル入賞(今回はミサイル発射スイッチは押されなかった模様)を果たし、堅実にポイントを重ねてたりして。この辺のコンストラクターズ3位争いもちょっと面白い展開に。ちなみに、ロータスのコンストラクターズ3位はルノー時代の2007年以来ありません。
そのほか
可夢偉はなぁ……なんか当てられたようにも見えたんだけど……本人が謝っちゃってるしなぁ……。去就についても暗い話しか聞こえてこないのが非常に辛いです。ていうか、彼のマネージメントサイドはなにか仕事してるんでしょうか。
今回はトロロッソがベルギー以来のダブル入賞。結構ベルニュ目立ってましたね。ハミルトン相手に一歩も引かないドライビングは良い。もう1年くらい彼のドライビングを見守りたいのですが、来季のトロロッソのドライバーラインナップはどうなるんでしょうか。
そういや今回チェッカーフラッグを振っていたPSYって人全然知らなかったんですけど、今年リリースした曲が欧米では上位にチャートインする人気なんですねぇ。F1ドライバーの方からサイン貰いに行くくらいの人気だって言うから、気になってYouTubeのPV観てみたんですけど、
……イマイチおいらにゃ世間の流行ってのはよくわかんねぇや。韓流好きなウチのかーちゃんに言わせると、「あの人はただの一発屋」だそうです。イケメンじゃないから拒否してるよーな気もしますが。あと、この曲のタイトルが日本語だと「江南スタイル」って書いてあるから「こうなんすたいる」って読むのかと思ったら違ったみたいだよ(愛知県北部には「江南市(こうなんし)」という市がありまして)。
あとはあれですね、表彰台インタビューでジョニー・ハーバートが登場したのは嬉しかったですね。ミカ・ハッキネンとジョニー・ハーバートが居たときのロータスってもう最強!って感じでしたよね。そうでもないか。いやでも、あんなナイスガイなF1ドライバーってのもなかなか居ないですよね。それだけにベネトンに移籍してミハエルの横でどんどん笑顔が消えていく様を見るのは非常に悲しかったですけどね、ええ。
とりあえず韓国GPの総括としてはジョニー最高!ってコトで(やっつけなオチ)。