大須は萌えているか?

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F1[12]韓国GP 予選

日本GPの興奮から息つく間もなく、F1韓国GP予選。

予選結果:
2012 FORMULA 1 KOREAN GRAND PRIX - The Official F1 Website

予選後ドライバーコメント:
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

予選後記者会見:
FIA post-qualifying press conference - Korea - The Official F1 Website

またしてもフロントロウ独占

レッドブル鈴鹿に続いてフロントロウ独占。とはいえ、今回ポールを奪ったのはウェバーさんでした。ミハエルがドロップしたことによりポールからのスタートとなったモナコを別とすれば、今季初。

ただ嫌な言い方をすると、それまでトップタイムを並べてきたベッテルが最後の最後にタイムを更新できなかったからでもあります。ベッテルが無線でマッサがどーたらって発言していたものだから、ベッテル vs マッサのバトルが勃発するのかとも思いましたが、ベッテルはその後のインタビューでマッサに非は無く、自分の誤解によるものだと説明してます。

Well, we did talk about it on the out-lap, but my impression was that Felipe would pit - and he didn’t. I think that I misunderstood (race engineer) Rocky, but it’s no big deal. For sure Felipe did nothing wrong. I think lately we have had too many discussions about who was in the way of whom, so I want to make it clear that it was my mistake.

via: Sebastian Vettel Q&A: Missing pole was my fault - The Official F1 Website

マッサがピットに入るものだと思ってたら入らなくって、アクセルを戻さざるを得なかったってコトみたいですね。

ポールを逃したベッテルですがペースそのものは至って順調ですし、まぁレースでも普通にいけば勝つんでしょう。ウェバーが途中まで先行した場合……チームはどうするんでしょうねぇ、はっはっは。ウェバーもFP3は途中でトラブルに見舞われてあまり走れなかったりしたんですが、その辺のハンデは感じさせませんでしたね。つまりはレッドブルがいよいよ盤石の体制になってきた、というコトです。

フェラーリロータス

とはいえ、アロンソもこのままランキングトップの座を大人しく譲るワケがありません。今回の予選、アロンソはかなり気合いが入っていたよーな気がします。実際、Q2では2番手タイム出してましたしね。ただ、Q3ではやや遅れて4番手。路面があまり良くないコースなので奇数列は辛そうですが、決勝はどうなるか。ホントはハミルトンの前、3番手からスタートしたいところだったでしょうね。

ついでに言うと、日本GPでアロンソのリタイヤのきっかけとなったライコネンがすぐ横におり、そしてその2台後ろにはグロージャン・ミサイルが配備されております。アロンソにしてみれば、この辺を上手いことかいくぐるのも一つ重要なミッションになるのかな、と。

ライコネンのマシンは今回から新しいエキゾースト(コアンダ効果がどーたらってやつ)が投入され、予選もまずまず。次戦からはグロージャンのマシンにも投入される予定とかで、終盤まできてもロータスはアクティブっすねぇ。

ていうかロータスコンストラクターズポイントで現在フェラーリに24ポイント差の4位に付けているんで、うまく行けばフェラーリを食ってのコンストラクターズ3位を狙える位置に居るんですよね-。そりゃ気合いも入ろうというモノ。しかしフェラーリも今回マッサが予選6番手と復活傾向。鈴鹿で何かが弾けましたかね。この2チームの争いも結構激しさを増しそうです。

来季の可夢偉は……?

鈴鹿で大活躍だった可夢偉は、今回は13番手。ただ、フリー走行のときよりもマシンの雰囲気は良さそうです。ポイントは狙えそうな気配。

ただ、鈴鹿の表彰台もザウバー残留にはあまりプラスにはなっていないみたいで、結局のところザウバーが求めているのはスポンサーを持ち込めるドライバー、というコトのようです。メキシコのスポンサーであるテルメックスが来季もザウバーの支援を継続すると発表したコトから、現在のサードドライバーであるメキシコ人ドライバー、エステバン・グティエレスがレギュラー昇格するのはほぼ確実。

そしてもうひとつのシートに有力視されているのは可夢偉では無く、現在フォースインディアを駆るヒュルケンベルグ。ただ、ヒュルケンベルグって大きなスポンサーは特に持ってなかったよーな気がするんですけど、どうなんですかね?ウィリアムズから放出されたときだって、マルドナドの持ち込みスポンサーが大きな要因になってたワケで。ただ、そのヒュルケンベルグが今回予選8番手となかなかの好位置に付けているのがまたなんとも。

可夢偉の成績はふつーで考えたら上出来の部類だと思うんですけど、資金の問題でシートを失うんだとしたら残念すぎる話で。しかしまーこの辺がF1のめんどくさいところではあります。かつて下位のカテゴリーではパッとした成績を残していないにも関わらず、スルッとF1レギュラーシートを獲得した井上隆智穂というお人がいらっしゃるのですが(マーシャルカーに轢かれた人、といえばわかるかも)、彼は目立った成績が無くても、スポンサーとマネージメントの力でF1に登り詰められるコトを証明したドライバーでした。それが良いか悪いかは別として。

そんな井上隆智穂さんがこんなつぶやきをしてたりして。

F1に乗れば莫大な契約金がもらえ、実力だけで速いドライバーが、ヘルメット一つ持ってチームと契約してF1に乗るという妄想は、フジテレビと日本のレース専門誌が作りあげたフィクションである事に気づかなくてはいけない!気づいてないのは日本だけである(汗)!認めたくない気持はよく分かるが!

via: Twitter / takiinoue: F1に乗れば莫大な契約金がもらえ、実力だけで速いドラ ...

F1の現実を見据えて、その現実に即した方法論でF1まで登り詰めた井上隆智穂と、実力を買われてトヨタの育成ドライバーとなりF1まで登り詰めた可夢偉可夢偉自身はドライバーがスポンサーを持ち込む必要があるという状況そのものを疑問視しており、なんとも対照的な感じがします。

こんなF1の現実は昔からわかっちゃいるコトなんですが、一頃はあんなに溢れかえっていたジャパンマネーが消え失せ、可夢偉のような実力のある日本人ドライバーが苦境に立たされているのはなんともやりきれない話。モバゲーとか支援してくれないかな、そしたら喜んでソーシャルゲームに散財しますよ!(?)

そういや、一方でフォースインディアのヴィジャイ・マルヤ代表に逮捕状が出たなんてニュースもあって、これはこれでなんかアレ。

マルヤ代表が経営し、同チームの主要スポンサーでもあるキングフィッシャー航空がハイデラバード空港に対して使用料として支払った小切手が不渡りになっているというもの。

同航空はこのところ赤字が続いていて、深刻な資金難に陥っているとみられている。

via: ヴィジャイ・マルヤ代表(F・インディア)に逮捕状: FMotorsports F1

……F1やってる場合じゃないのでは……?フォースインディアの明日はどっちだ。ともかく、世の中カネですよカネ。……はぁ。