大須は萌えているか?

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F1[12]アメリカGP 決勝

やれることはなんでもやるというフェラーリの意地。F1アメリカGP決勝。

決勝結果:
2012 FORMULA 1 UNITED STATES GRAND PRIX - The Official F1 Website

決勝後ドライバーコメント:
Race - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

決勝後記者会見:
FIA post-race press conference - United States - The Official F1 Website

わざとペナルティを喰らうという「作戦」

日曜日はずっと出掛けてて、そのままニュースもほとんどチェックせずにF1は録画予約して爆睡してしまったので、久しぶりに「生で観ない」F1となりました。んで、8番手スタートだと思ってたアロンソが7番手スタートになっててビックリ。マッサがギヤボックス交換による5番手降格ペナルティとのことで。しかもあとからF1公式サイトの記事見たら、チームが「アロンソを奇数グリッドにするための戦略的決定」と認めとる。

The Italian team openly admitted that it was a tactical decision taken in order to promote Massa’s team mate and title contender, Fernando Alonso, from P8 to P7 on the grid, a slot which is critically on the right where grip is expected to be far superior as the cars leave the line.

via: Late Massa grid penalty promotes Alonso - The Official F1 Website

この「Circuit of The Americas」というコース、完成後間もないコトもあるのか知りませんが妙に滑りやすい路面のようで、レコードライン上にある奇数グリッドと、レコードラインから外れる偶数グリッドではグリップが全然違うという話だったんですよね。レコードラインってのは皆がその上を走って路面が「出来上がっている」状態なので。

ほいでもって、アロンソは本来8番手グリッドからスタートする予定だったワケで、これだとスタートで順位を落とす可能性が高い。もしベッテルが優勝してしまうと、アロンソは4位以内に入らないとベッテルのワールドチャンピオンが確定してしまうというフェラーリとしてはまさに崖っぷちの状態だったワケです。

しかし今回、珍しくチームメイトのマッサがアロンソの前に居る(今季2度目)。マッサにわざとペナルティ喰らわせてアロンソの後ろに下げれば、1つグリッドが繰り上がってアロンソは奇数列からスタートできるじゃん!というコトで、マッサは尊い犠牲となりました。

でもね-、それをガッチリ結果に結びつけるところがまたアロンソのスゴイところ。予選の調子を考えれば、3位表彰台は予想以上の結果でしょう。そしてマッサも意地を見せて4位フィニッシュしているところがまた。

スポーツマンシップの観点から見ると物議を醸しそうなこのフェラーリの「作戦」ですが、勝つためならルールの粗探しでもなんでもするのがF1。そしてこの行為自体はとくにルール違反に問われるモノでもありません。名門のプライドを放り投げてでもチャンピオンシップの土俵に残る道を探り、見事それを達成したこのフェラーリの戦いぶりはまさにF1というものを象徴しているような気がします。

やっと勝てたハミルトン

前戦アブダビでは圧倒的なスピードを持ちながらリタイヤに終わってしまったハミルトンですが、今回はコース上でベッテルをブチ抜いての優勝。今回もあっさりベッテルが勝つのかなと思っていただけに、ハミルトン vs ベッテルのガチンコバトルは面白かったですね。

ベッテルバックマーカーの処理に手間取っている間に差を詰められてしまったと少々不満げでしたが、まーそういうのも含めてのレースですからね。結果論になってしまいますが、こういうドッグファイト的な展開になった場合にはトップスピードが伸びるマクラーレンのマシンに分があったというコトでしょう。

ただ、優勝は逃したもののベッテルアロンソの前でフィニッシュできたワケで、これで2人のポイント差は13。次の最終戦ブラジルではイヤでもチャンピオンが決まりますが、ベッテル有利な状況は変わらず。

ただ、今回ウェバーが毎度お馴染みオルタネーターのトラブルでリタイヤしており、ベッテルとしてもメカニカルトラブルの不安は残ります。あと、ブラジルは雨の可能性もあるみたいなので、状況によっては波乱の展開もあり得るワケで。これは最後までわからんですね。

ただ、このレースでコンストラクターズタイトルはレッドブルが3年連続で獲得。3年連続でコンストラクターズタイトルを獲得したチームは、過去にはフェラーリマクラーレン・ウィリアムズのみです。黄金時代のロータス(今のロータスとは別物)でも3年連続は達成できてないコトを考えると、レッドブルすごいね。

いよいよ次のブラジルGPで今年のF1も終わり&チャンピオンも決まるワケですが、生中継で観ようかどうしようか絶賛悩み中です……。