大須は萌えているか?

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F1[14]ハンガリーGP 決勝

なんか予選決勝といろいろなコトが起きすぎやろという気がせんでもない、F1ハンガリーGP決勝。

決勝結果:
The Official F1 Website - FORMULA 1 PIRELLI MAGYAR NAGYDÍJ 2014

決勝後ドライバーコメント:
The Official F1 Website - Headlines - Race - selected team and driver quotes

決勝後記者会見:
The Official F1 Website - Headlines - FIA post-race press conference - Hungary

確執再び?

予選の結果から見るとロズベルグの優勝は鉄板、あとはレッドブルとウィリアムズ(ていうかボタス)の争いか……と思いきや、勝ったのはリカルドでした。ていうかロズベルグは表彰台にもおらず、代わりにピットスタートだったハズのハミルトンが表彰台に居ます。この抜きにくいハンガロリンクで。んなアホな。

年に数回、こういう予想もできないような展開のレースがあるからF1は面白い……んですが、まさかピットスタートから表彰台に上るとは思ってなかったよハミルトン。2度のセーフティカーランに助けられたコトもあるとはいえ、この追い上げは驚異的ですね。オープニングラップでいきなりスピンしたときにはプッツンしちゃったかなとも思ったんですが、序盤からセーフティカーが出たコトにより気を取り直したのかも。

しかし今回はハミルトンがロズベルグを先行させろというチームオーダーを無視するシーンがあり、またなんだか穏やかじゃ無い雰囲気が漂っております。

ハミルトンの立場で考えれば、あそこでロズベルグに譲りたくないのは当然。「彼(ロズベルグ)はオーバーテイク可能なほど近くにいなかったのに、チームがなぜ譲るよう頼んできたのか理解できないし、フェルナンドとの差を広げたくなかった」てなコメントしてますね。

I was in the same race as Nico and if I let him past and he had the opportunity to pull away, then he would have come back and overtaken me. I didn't understand why the team asked me to do that as he didn't get close enough to overtake and I didn't want to lift off and lose ground to Fernando.

via: The Official F1 Website - Headlines - Race - selected team and driver quotes : Lewis Hamilton

ただ、ロズベルグには「ハミルトンが譲るから」と無線が入っており、自分から仕掛けられない状態でもあったんですよね。チームにしてみれば、チームメイト同士のバトルで余計なリスクを背負いたくないからチームオーダーを出しているワケで。

まー例によってチームプレーと個人プレーのどちらを取るか問題というコトになりそうですが、改めてチームはチームオーダーを出すポリシーを明確にし、両ドライバーともに納得させる必要があるでしょう。いっそもうチームオーダーなんて出さない、お前ら共倒れ上等でバトルしてこい!っていうロックンロールな戦略もアリかとは思うんですが、ここんとこのメルセデスのトラブル率の高さを見るに、あんまり慢心していると足許掬われる可能性も否定はできんと思うんですよね。

メルセデスにしてみれば、今年は絶対確実にダブルタイトルを獲りたい年。そのためには、やはりリスクを最小限に、少しでも多くのポイントを持ち帰る戦略を重視すべきです。観てる側にしてみれば、もっとガンガン争えよお前らって話にはなるんですけど。

メルセデスのトト・ヴォルフはチームとして難しい状況だったコトを示唆しつつ、「しかしいつものように、様々な混乱や誤解を通じて、冷静に、我々のやり方で前に進んでいく。(チームオーダーを出す)あの決断を下すのに多くの要因が絡んでいたし、それが正しいか否かに関わらず決断しなくてはいけない」てなコメントしてます。

Obviously, we need to sit down, discuss and analyse the moment when Lewis was asked to let Nico pass - but, like always, we will do this calmly and work our way through any confusion or misunderstanding. There were so many things influencing the decisions we made and we must still determine whether we were right or not.

via: The Official F1 Website - Headlines - Race - selected team and driver quotes : Toto Wolff

しかし、シーズンの折り返しまで来てロズベルグがポイントリーダーというのは少々意外な感じもします。実力的にはハミルトンのが勝っているように見えますし。ただ、運も実力のうちって言いますし、こうして争っている間にロズベルグも強さに磨きが掛かってくる、のかも?

それに、これだけ接戦の方が後半戦も盛り上がれていいんじゃないですかね。あとはセナ・プロみたいなところまで確執が発展しなければ。

強いリカルドとアロンソ

こういう荒れたレースで表彰台に上るドライバーこそ真に強いドライバー、って感じがしますが、そういう意味ではこのリカルドの勝利は初優勝以上に価値のある勝利になったんじゃないですかね。ましてや、勝負強さではF1トップクラスのハミルトンとアロンソオーバーテイクしての勝利ですし。

リカルドのオーバーテイクってキレイなんですよねー。仕掛ける場所、ライン取りを見極めて、相手に反撃させずにズバっといく。でも相手のラインを潰しにいってるワケでもない。

僚友のベッテルは最終コーナーでスピンするなどして7位フィニッシュどまりなところを見ても、もう完全にレッドブルのエースじゃないですか彼。今回のレースで、ドライバーズポイントではベッテルに対し43ポイントリード。いや、いくら精彩を欠いているとはいえ、あのベッテル相手ですからね?

それから2位のアロンソに至っては、リカルド以上に予想外の結果でした。今のフェラーリが表彰台に上れるとは……。敢えてソフトタイヤを引っ張りまくるというギャンブルが成功しましたね。優勝は逃したものの、2位獲得は十分以上の戦果でしょう。ていうか、もう最後完全にタイヤ終わっていた状態で2位を守れたのは、フェラーリではなくアロンソの強さに他ならないワケですけど。

やっぱりアロンソすごいというか、今のフェラーリアロンソ乗せておくのはホントもったいないというか……。クルマに恵まれていれば、もう今頃5回くらいチャンピオン獲ってておかしくないでしょ、彼。

アロンソと組んじゃうと、ライコネンも完全に脇役になっちゃうんだよなぁ……。