大須は萌えているか?

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F1[14]ブラジルGP 予選

長かったシーズンもいよいよあと残り2戦。F1ブラジルGP予選。

予選結果:
The Official F1 Website - FORMULA 1 GRANDE PRÊMIO PETROBRAS DO BRASIL 2014

予選後ドライバーコメント:
The Official F1 Website - Headlines - Qualifying - selected team and driver quotes

予選後記者会見:
The Official F1 Website - Headlines - FIA post-qualifying press conference - Brazil

ロズベルグの「完全制覇」は成るか

オースティンではポールスタートしながらも、決勝でハミルトンに打ち負けたロズベルグ。逆転タイトルを狙うならここで勝たなきゃダメでしょ……というブラジルGPですが、FP1~3、そして予選もQ1~Q3の全セッションでトップタイムを叩き出すという速さを見せつけております。

Q3の最後はハミルトンがミスしなければ逆転ポールぽかったですが、それでもここまでの流れではロズベルグに流れがあるのは間違いなさそうです。もちろん、ロズベルグの課題は決勝のレースマネージメントだったり、つまらないミスをやらかしてしまうところにあるワケなので、それを克服して表彰台の頂点に立つことができるのか、が決勝の見所。

ロズベルグ自身今回のレースに期するところがあるようで、オースティンでの決勝レースを振り返り問題点を洗い出した上で、フルタンクのレースシミュレーションもバッチリやった、と力強いコメントをしております。

With the team I've reviewed why Austin didn't work out perfectly for me and we've done a race simulation already this morning with high fuel levels in the car, so I learned a few things that I can improve and am quite confident I can do a better job in this race.

via: The Official F1 Website - Headlines - Qualifying - selected team and driver quotes : Nico Rosberg

ただまー、ホントにハミルトンは決勝でのバトルに強いですからね。うん。お互い譲れないバトルになりそうです。数字の上ではアブダビにタイトル決定は持ち越されますが、このブラジルが実質的なタイトル決定戦と言っても良いんじゃないですかね。

ポイント争いは接戦

メルセデスの後ろにはウイリアムズが並ぶ格好、地元のマッサは結構ガチでポールを狙いに行ってたみたいですね。ウイリアムズのがタイヤのデグラデーションが厳しい傾向にあるコトを考えると決勝でメルセデスを追い詰めるのは難しそうですが、マッサにしてみれば表彰台はガッチリキープしたいところでしょう。

その後方では、バトンが5番手に入ってるのが意外。アロンソマクラーレン入りが熱心に噂される一方で引退説も出ているバトンですが、生き残りをかけてのハッスル中という感じでしょうか。

そんなバトン、F1公式サイトのインタビューで「来年どうよ?」と聞かれ「勝ってタイトル争いがしたいし、それができないなら新しい何かに挑戦するよ。モータースポーツか、トライアスロンか、さらに他のスポーツか……まだわからない」みたいなコメントしてます。

One thing is for sure: whatever I do, it will be exciting. I want to win races and fight for the championship. If I am not able to do that I’d rather be somewhere else - with a new challenge. Whether that is in motorsport or in triathlon or in another sport - I don’t know.

via: The Official F1 Website - Interviews - Exclusive Jenson Button Q&A: Next year will be exciting!

少なくとも、バトンの来年の立場は決まっていないというコト。まーアロンソの決断待ちなんでしょうねぇ……。

そのアロンソは8番手からバトンを追い上げる格好。なんか変なテンションの無線が流れていたり、微妙にそわそわしているように見えるのは気のせいでしょうか。なんか決まった?

5番手バトンから10番手ライコネンまでのタイム差はコンマ16秒の間となっており、ほぼ似たり寄ったり。決勝レースではポイント圏内での争いは結構激しいコトになりそうですねぇ。バトンとアロンソのバトルに期待しましょう(?)。

そのほか

ケーターハムと共にアブダビGPでのカムバックを模索していたマルシアですが、正式にチームを畳んだようです。

マルシャ終焉。200名のスタッフは解雇 - AUTOSPORT web(オートスポーツweb)

鈴鹿で重傷を負ったビアンキの容態は変わらないまま、チームは消滅……となんとも悲しい結末になってしまいました。

一方、ケーターハムはなんとクラウドファンディングを使ってアブダビに参戦するための資金を調達しようとしてます。可夢偉の持参金と、F1チームの運営資金じゃ規模が違うよーな気がしますが……。

チームは11月14日(金)までに235万ポンド(約4億3,000万円)を達成することを目指しており、チーム存続のためファンや企業に10ポンド(約1,800円)以上の支援を呼びかけている。その見返りに、募金額によって異なる商品やマシンパーツ、マシン上に名前が掲示される権利などが用意され、それぞれに定員がある。ファンはcrowdcube.com(サイトは英語のみ)から募金することができ、開始から3時間弱で168,909ポンド(約3,000万円)が集まった。

via: ケータハム、アブダビ参戦に向けて寄付金を募集 | Caterham | F1ニュース | ESPN F1

90年代に服部尚貴もドライブしたコローニという弱小チームも、かつて日本GPで一口2万円の個人スポンサーを募っておりましたなぁ……(結局チームはその後売却され、90年代随一の珍チームであるアンドレア・モーダとなり消滅)。

それでもケーターハムは既に数千万円規模の金を集めているというんだから大したもんですが、こんな方法で金を集めても先があるとは思えないし、応援したいとも思えんですね。

一方、エクレストンはケータハムクラウドファンディングを取り上げて得意の"施しの碗"論を展開した。

数週間前、管財人がケータハムの資産を差し押さえて『Twitterツイッター)』でその売却を告知した際、エクレストンは「彼らは去った方がいいと思う。施しの碗を持った者にうろついてほしくない」と語っていた。

ケータハムがファンに向かって手を伸ばした今、クラウドファンディングについてエクレストンは「惨事だと思う」と言う。

「われわれは施しの碗を望んでいない。F1にいるだけの余裕がないのなら、彼らは他の道を見つけるべきだ」

via: エクレストンとGPDA会長もケータハムの手法を批判 | Caterham | F1ニュース | ESPN F1

残念ながら、こういう状態に陥ったチームが華麗な復活を遂げるコトは無い、と歴史が証明してます。

ラッツェンバーガーとセナの事故から20年目という節目の今年、ビアンキの事故と複数チームの消滅劇という新たな課題がF1界に突きつけられた格好ですね。