大須は萌えているか?

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F1[14]ブラジルGP 決勝

いやー実に見応え有りましたね、メルセデスのピットでニャンニャンするピケとラウダ。……F1ブラジルGP決勝。

決勝結果:
The Official F1 Website - FORMULA 1 GRANDE PRÊMIO PETROBRAS DO BRASIL 2014

決勝後ドライバーコメント:
The Official F1 Website - Headlines - Race - selected team and driver quotes

決勝後記者会見:
The Official F1 Website - Headlines - FIA post-race press conference - Brazil

土壇場での意地

このレースでの焦点は、とにかくロズベルグがどこまで決勝を戦い抜くコトができるのか。もしここでもハミルトンに負けるようなら、アブダビGPは棄権して家で屁こいて寝てろくらいに思っていたんですが、今回のロズベルグはミスを犯しませんでしたね。そう、こういうレースが見たかったんですよ。

今回のロズベルグは、ハミルトンのミスに助けられた側面もありました。あの2回目のピットストップ前のスピンね。あれによってロズベルグは余裕を持つことができたし、ハミルトンは少しばかり無理をしなくてはならなくなった。とはいえ、最終スティントでは再びすぐ後ろまで迫ってきたハミルトンに対し、ロズベルグは最後まで隙を見せるコトなくフィニッシュしてみせた。これはもうホントにお見事でした。

一方のハミルトンは、ピットストップ直前にプッシュしろと言われてタイヤを完全に使い潰して速いラップを刻んだら、なぜかもう1周走れと言われてスピンしてしまった……と。ハミルトンにしてみれば恨み言の一つも言いたい状況なんでしょうが、「That's motor racing.」と自分に言い聞かせるようなコメント。

これでハミルトンとロズベルグの差は17ポイント、仮に最終戦のダブルポイントが無かったとしても逆転タイトルがあり得る差です。これでこそロズベルグもタイトルに挑戦する権利があるというもの。

ただ、ダブルポイントを加味しても、ハミルトンは2位ならタイトル確定。トラブルさえ出なければほぼ2位以内が約束されているメルセデスのマシンを考えると、絶対的に有利な立場には居ます。ロズベルグは「(アブダビGPまでの間に)フェリペ・マッサにはリラックスしてやる気を高めてもらって、そして彼が2位で僕が優勝するという素晴らしいアブダビの週末にしたいね!」みたいなコトを冗談めかして言ってますが。

Ha, I need to motivate Felipe Massa to have a very relaxing time and then to have a stunning weekend in Abu Dhabi so he comes in second and I win the race!

via: The Official F1 Website - Interviews - Nico Rosberg Q&A: I never let Lewis get within striking distance

まー、マッサとハミルトンの間に誰かが割り込むには、「何か」が起きないと難しいでしょうね。ただ、時としてその「な何か」が起きるのがレースなんですけど……。でもまーとにかく、今回のロズベルグの勝利で、最終戦アブダビGPが楽しみになってきました。

なぜか表彰台に残ったマッサ

地元ブラジルでハッスルしたマッサ、今季2度目の表彰台ゲット……なんですが、彼最初のピットインで速度違反やらかして5秒ペナルティ(リミッターボタンを2度押してしまったらしい)、そして次のピットインではウイリアムズの手前に陣取っていたマクラーレンのピットに向かってしまう……なんてサザエさん並に愉快なコトになっていたんですよねぇ。よく3位に残れたなぁ……。

チームメイトのボタスはシートベルトが緩んでしまうというトラブルに加え、タイヤにやや厳しいウイリアムズにあってペースメイキングに四苦八苦して10位……という結果を考えると、マッサの3位は光りますね。タイトルは取れないけどお祭り騒ぎの地元じゃ強い、F1界の清原とでも言うべきでしょうか。

終戦でもロズベルグから活躍を期待されている(?)マッサですが、果たしてタイトル争いのキーマンになるのか。

そのほか

今回はライコネンを巡るバトルが見応えありましたね。3ストップ作戦が主流となる中で2ストップを採用したライコネン、バトンとベッテル、それからアロンソとやりあってオーバーテイクされるシーンがありましたが、簡単には抜かせないあの走りは、久しぶりにライコネンらしいなぁと思えるシーンでした。

今回バトンは予選5番手から4位に入るという活躍。今のマクラーレンではベストの仕事と言えるでしょうね。一方のマグヌッセンは予選7番手からの9位フィニッシュ。ここに来てのバトンの活躍は、マクラーレンにしてみれば悩ましい問題かもしれませんね。アロンソのチームメイトにどちらを残すのか的な意味で。

長いシーズンも次戦アブダビGPで決着。さて、どうなりますか。