平成のライダーシリーズはほとんど観てない（ディケイドとWは最後まで観た）私ですが、Amazonプライムビデオで配信されていた『仮面ライダーアマゾンズ』はなかなか面白くて最後まで楽しめました。全13話と短めなコトもあるんですけど。
アマゾンズの何が良いって、端的に言えば非常におっさん向けなお話だからです。私おっさんなので。制作側の意図としても「大人向け」「原点回帰」はキーワードになっていたみたいですね。
白倉プロデューサー、「仮面ライダーアマゾンズ」は“大人向け”かつ“原点回帰”的作品！ : 映画ニュース - 映画.com
私が特に良いなと思ったポイントは2つありまして、ひとつは仮面ライダーが「異形」として描かれているコト。仮面ライダーって、元々が悪の組織（ショッカー）によって生み出された改造人間じゃないですか。つまりはショッカーの怪人と同列なんですよね。ショッカーに対し戦いを挑みつつ、自分自身も怪人であるという葛藤を抱えているのが仮面ライダーだよな、と。
で、このアマゾンズのライダーはきっちりそこが押さえられてます。てか、主役である2人のライダーを引っくるめて登場する怪人達の総称が「アマゾンズ」であり、そこには明確にライダーも怪人と同じ出自を持つ存在である、という意図が込められてます。この設定だけでも、「あ、これは『仮面ライダー』だ！」となんか嬉しくなりました。
で、もうひとつのポイントは主役の2人居るライダーのうちの一人がおっさんです。仮面ライダーアマゾンアルファこと鷹山仁、38歳（演じる谷口賢志も38歳）。過去の主役が後におっさんになって再登場した例はあるかと思いますが、初登場時からおっさんって今まで無かったんじゃないでしょうか（あったらごめんなさい）。まー見た目スマートなので、そこまでおっさんって感じでも無いのがやや残念なんですけども（？）。
いやしかし、自分が年食ってくるとアニメや特撮で自分と年の近い主役なんて滅多に見かけませんからね、しかもヒーロー役（ダークだけど）なんて。海外作品だと『バットマン』とか他にも結構ありそうですけど。
この2点だけでも、おっさんとしては結構嬉しくなってしまう作品でした。今期BSでも放送されるみたいなんで、プライムビデオの視聴環境が無い方は是非。BSでは若干尺がカットされちゃうみたいですけども（プライムビデオ配信版だと各話35分前後くらいあるので）。
