大須は萌えているか?

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F1[16] シンガポールGP 決勝

体調不良だったり台風に気を取られたりしている内にすっかり機を逃した感がありますが、それでも一応書く。F1シンガポールGP決勝。

リカルドも奮闘したものの

決勝の一番の見所はフロントロウを獲得したリカルドがどこまでイケるか、という点だったんじゃないかと思うんですが、期待に違わぬ奮闘ぶりでした。しかし惜しいところで優勝逃しちゃいましたねー。それでもリカルドは満足げでしたが、そりゃあれだけのレースはなかなかできるモノじゃないでしょうしね。

リカルドとロズベルグの争いに於けるキーポイントは、やはりリカルド3回目ピット後のロズベルグの「ステイアウト」の決断だったんでしょうね。というか、ステイアウトせざるを得なかったワケですが。

リカルドがピットアウトした瞬間はロズベルグとのタイムギャップが29秒あり、ロズベルグがプッシュしてこの差をキープできればリカルドをカバーする形でタイヤ交換が可能だったんですが、その直後アウトラップのリカルドがセクター2で1.5秒、セクター3では2.5秒もロズベルグとの差を縮め、あっという間にロズベルグの選択肢を潰してしまいました。

ただまー、結果としてはロズベルグが逃げ切り勝利だったワケなので、ギリギリピットインできるかも、くらいの差に留めておいた方が良かったかもしれませんね(結果論)。

ともあれ、トップ争いが接戦(しかも異なるチーム同士)だと面白いですね。最近滅多に無いからなぁ、こういう展開。ロズベルグはこの勝利によって再びポイントランキングトップに浮上。ハミルトンが逆転した時にはこのままロズベルグはズブズブ沈んでいくんかなぁ、と思っていただけに、これは意外な展開。ただ、今回のハミルトンは元から調子悪かったコトもあり、「まぁ、しゃーない」みたいな雰囲気でしたね。

噛み合わないフェラーリ

ロズベルグがタイヤ交換を行わないコトによってポジションを守った一方、ハミルトンはタイヤ交換を仕掛けたコトによりライコネンのアンダーカットに成功。ハミルトンのピットインを受けてフェラーリのピットはライコネンを入れるかどうかで少し迷ったようで、ライコネンも無線で作戦を聞き返したりしてましたね。

How Hamilton strategy nearly cost Rosberg victory in Singapore(動画)

結果としてアウトラップのハミルトンが大きくタイムを縮めるコトに成功してしまったワケで、この辺はフェラーリのチグハグさが目立つ格好に。せっかくライコネンがコース上でメルセデスオーバーテイクするという見せ場を作ったのにねぇ……。

相棒のベッテルも最後尾から5位フィニッシュに持ち込むというパフォーマンスを見せており、決勝でのフェラーリの戦闘力はかなりのモノだったんですよね。しかしベッテルは予選のトラブルでそれを完璧な形では順位に反映できず、ライコネンもせっかくの表彰台のチャンスを逃すという、ある意味今のフェラーリらしいレースとなってしまいました。

そのほか

あとレースの見せ場となったのがフェルスタッペンとクビアトのバトル。トロロッソに「降格」後、ひたすらパッとしない状態が続いて来季のレースシート喪失待ったなし状態だったクビアトですが、ここシンガポールではトロロッソのマシンと相性が良かったコトも相まって、予選からパフォーマンスを発揮。そして後ろから突きまわしてくるフェルスタッペンを一度は完全にブロックしきったのはお見事でした。久しぶりにイキイキしたクビアトを見ましたねぇ。

これで何か吹っ切れてくれるといいですが。

それから今回も11位フィニッシュと絶妙なポジションでフィニッシュしノーポイント街道爆走中のグティエレスですが(開幕から乗ってるドライバーでノーポイントなのはザウバーの2人とルノーのパーマー、そしてグティエレスの4人)、今回またブルーフラッグが振られているのに譲らないと文句を言われたようで。

グティエレス「陰で笑いものにするな!」 メルセデスの「邪魔」発言に怒り

今回のグティエレスの動きって印象に残ってない(放送されたシーンにあったかも記憶にない)のでアレなんですが、しかしこうも繰り返し指摘されてるのはなんなんですかねぇ……。ぜひF1公式サイトでグティエレスのブルーフラッグ掲示時の動きをまとめたビデオを公開いただきたく。

そういや、今回優勝を飾ったロズベルグは今回のレースでF1 200戦目だったみたいですが、セーフティカーのドライバーを務めるベルント・マイランダーは今回が300戦目だったようで。F1最多参戦記録を持つルーベンス・バリチェロが通算322戦なので、来シーズンには追いつけますね!

……いやしかし、セーフティカーって荒れた天候の中などで出動したりもするワケで、これだけの長きに渡ってスピンぶっこいたりするコトも無くF1マシンを先導し続けているって、実はかなりスゴイことなんじゃないかっていう……。