大須は萌えているか?

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アニメな話 2016年秋

もう10月も終わって今年もあと2ヶ月……ってまた今年もダラダラしてなんの成長も無いまま年が過ぎ去っていく……という危機感を覚えつつ、今期観ているアニメの話でも書いておきます(危機感ガン無視)。例によって自分の中の期待値順で。今期は結構面白い作品が多い気がしますが如何でしょうか。

響け!ユーフォニアム2
BD予約済み。シーズン1の続きってコトで、最初から関西大会目指してのピリッとしたムードで話が進行しておりますが、久美子の成長物語は一区切りした感じだし、シーズン2はどういう話になるのかなーと思ったら2年生メインの話になるんですね。これはこれで人間関係の描写が非常に濃厚でお腹いっぱいです。片や久美子と麗奈の長年連れ添っているかのような安定した関係が一服の清涼剤となっておりますね。校舎裏で練習する久美子のユーフォの音が、シーズン1から明らかに進化してたりするのも芸が細かいです。
終末のイゼッタ
世界大戦期のヨーロッパ+ファンタジー要素という世界観でなんとなく『戦場のヴァルキュリア』を思い出したりして。しかし軍事ディレクションとして『月刊PANZER』がクレジットされてるあたり妙なコダワリを感じます。今後の展開を想像するに、一度はフィーネのために戦うコトを誓ったイゼッタが段々その重圧と兵器としての自分に疑問を持つことによって自己崩壊の危機を迎え、そこにゲルマニア帝国の科学力を結集して機械化されたベルクマンがエイルシュタットに侵入、「ちょいと右脚がギクシャクするがァァァァァ俺の体は修理は完了ォォォォォ」などと叫びつつ対魔女用光線兵器を放ち……という感じで如何でしょうか。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
成長著しい1期からの鉄華団メンバーと、新しく入ってきたメンバーとの関係性が物語の軸のひとつになる感じでしょうか。実際、ミディみたいな若手社員いるわー、結構いるわー(でもだいたい知らない間に丸くなる)。あと、ただの三下キャラかと思われたチョビ髭のおっさん(ミルコネン)が未だにヒラヒラと登場しているあたりも面白いっていうか、いるわーああいうおっさん超いるわー。
3月のライオン
将棋って駒の動かし方くらいしか知らないし、将棋のマンガといったら昔『月下の棋士』をチラ見したコトがあるくらい(好きなセリフは刈田升三の「ピースはまだかって言ってんだよ!!」)なんですが、新房監督だしなんとなく観てみたら面白い。川本三姉妹(特に長女)の癒やしキャラっぷりに悶絶しておりますが、主人公である桐山くんの心の闇も深そうで先の展開が気になります。心理描写が秀逸。そして3話(だったかな?)のエンドカードを『月下の棋士』の能條純一が書いてて思わず噴いた。
舟を編む
原作未読なんですが、辞書編集の仕事ってアニメ作品になり得るのかと疑問に思いつつ観てみたらこれがまたなかなか。しかし中の人的な意味で勝改蔵(CV:櫻井孝宏)と糸色望(CV:神谷浩史)が顔を並べているってスゴイ職場だな辞書編集部。さらにハマーン様までいるけど。にしても、あの用例採取カード、紙ベースじゃなくてデータベース化したい……カード持ち歩くよりもスマホで記録したい……あれってアナログなスタイルに拘る理由とかあるんでしょうか?
亜人(リンク先音量注意)
戸崎と永井があっさり手を組んでしまったような気がしますが、そんな判断を下しちゃうあたり戸崎もマトモな人間じゃないですねぇ。ていうか登場人物みんなマトモじゃ無い気もしますねぇ。しかしそもそも「マトモ」って(以下略)
ブレイブウィッチーズ
第4話にして早くも1週間の放送延期が決定し、真の敵はネウロイではなく製作スケジュールであるコトが露呈してしまいましたが大丈夫でしょうか。『ストライクウィッチーズ』の宮藤芳佳よりもスポ根方面に降ったような主人公ですが、なんかブラック企業に勤めてドツボにハマって心身を壊すタイプの性格に見えてしまい彼女の将来が少々不安です。てか、今一番ブラックなのはたぶんこのアニメの製作現場か!ガハハ!(笑えない)

あとは『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』ももちろん視聴継続中。ホントは『ドリフターズ』も観たいところではあるんですが、岐阜放送はウチ入らないし、BS・CS放送は無し、ネット配信はAbemaTVのみというファンキーなスタイル。

……AbemaTVってさあ、オンデマンドで好きな時間に観ようと思うと月960円の有料プランに入らないとダメなんですよね。私、テレビ番組はモータースポーツ中継を除き録画して好きな時間に観るというスタイルなんですが、さすがに『ドリフターズ』のためだけに月960円は無い。かといってオンタイムで観るのもイヤ。というワケで視聴見送り。

それからシュタゲとオカルトがそこはかとなく好きな身としては『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』も観てみたんですが、そのあまりのテンションに付いていけず1話で切りました。志倉千代丸作品はシュタゲ以外はどうもなぁ……。

そういや、今期は『ブレイブウィッチーズ』以外にも早々に放送中断に追いやられた作品もあったようで、こんな記事↓も出てましたね。

10月期放送アニメが「放送延期続出」の異常事態。背景に制作現場の過酷な環境 - エキサイトニュース(1/3)

なんか今って深夜アニメでも妙にクオリティのハードル上がってますしね。また視聴する側もそれに目が慣れて来ちゃってるから、絵のクオリティが下がると「作画崩壊」って叩かれやすくなっちゃってるし。なんか業界全体でチキンレースやってるんじゃなかろうか、とすら思えてきますが。

私がBD集めてる『ジョジョ』シリーズは毎回長いスパンで制作を行っているコトもあってか、その辺のクオリティコントロールには気を遣っているというか、平たく言うと「力の入れどころ」と「抜きどころ」を意識的に使い分けている印象を受けます。「ああ、なんかここはかなり線を単純にして描いてるな」とか「ここのクオリティはすごいな」とか。それでもついついBD買っちゃう作品になってるんだから大したもんです。『ジョジョ』という原作のパワーあってこそ、というのもあるんですけどね。

それこそ京アニなんてかなりハイクオリティな作画のアニメを落とさず生産し続けているワケですが、こういうクオリティとスケジュールのコントロールができているところとできていなところ、その差はどこにあるのかってちょっと気になります。