大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

今年もあと1週間でF1が開幕するワケですが

今年も、あと一週間でF1が開幕する時期となりました……ってホントはもう開幕していたハズだったんですけど、オーストラリアが順延となってしまったため開幕がずれ込む形となってしまいました。コロナ禍は今もなかなか収束への兆しを見せていない状態なので、ひょっとすると今年もまだこれから思わぬスケジュール変更があるかもしれない……なんて想像したりもするんですが、一応カレンダー上は全23戦というかなりゴージャスなレース数となっておりますね。コロナ禍でレースを開催していくノウハウは昨年の間にだいぶ得られたんでしょうし、日程的なドタバタは少ないと思いたいところですが、市街地コースとかねえ、どうなんですかねえ。

一番気になるのは鈴鹿の日本GPが開催されるのかっていうところなんですが、なにせ開催が10月なのでその頃感染状況がどうなっているかはまだ見通せない状態なので、当分は状況の推移を見守るしかなさそうです。チケットの販売時期も遅らせるんですかねえ。ホンダのラストイヤーでもありますし、鈴鹿サーキット側としても開催させたいという思いは強いでしょうけども。もし席を間引いてのチケット販売とかってなったら、良い席は激しい争奪戦になりそうな予感が……。

開幕前のテストではホンダ勢が好調をアピール、逆にメルセデスが周回数もあまりこなせずにアレ?という状態になり、対にレッドブル・ホンダがメルセデスとタイトル争いができるか……!?と盛り上がっておりますが、テストの時にメルセデスがパッとしなくてもシーズンが始まればやっぱり強かった、というのはお馴染みのパターンなので騙されてはいけません(?)。7年連続チャンピオンチームですから。だいたいですね、今年のシャシーって基本は昨年のキャリーオーバーなんだから、昨年から劇的にパフォーマンスが変わるっていうのは考えにくいワケですよ。それに、仮にメルセデスのマシンがテスト段階での仕上がりが実際にイマイチだったとしても、それをすぐに修正できる力を持っているチームですから。

‘Red Bull are ahead’ – Mercedes concede rivals were ‘class act’ of testing and admit they ‘don’t have answers’ for W12 handling issues | Formula 1®

メルセデスチームの強さは、自分達の力に慢心せず、自分達の弱点を常に客観的に見つめられる点だと思うんですよね。そしてその弱点潰しのために素早いアクションを起こせる。彼らは常に完璧なものを作れるワケではないけど、問題の発見からその修正までのサイクルを素早く回し続けられているという点が優れているのだろうと。こうしたサイクルを上手く定着させていくのはマネージャーの手腕だと思いますし、ハミルトンがトト・ウォルフの存在に拘っているのもそういうコトなんでしょう。これはエンジニアリングの問題だけではなく人心掌握というかチームのモチベーションを鼓舞するやり方を心得ているかって部分も大きいと思っていて、ウォルフやマクラーレンザイドルなんかはその辺含めて上手いのではないかなーと勝手に想像しています。エンジニアとしては一流なんだけど、それ以外の部分がおざなりになっていそうなのが赤いチームの人ですね(?)。

とはいえ、レッドブル・ホンダがよりメルセデスに迫ってくれたほうが好ましいとも思っております。当然、その方がシーズンが盛り上がりますしね。ホンダもF1ラストイヤーに意地を見せて欲しいし。新加入のペレスもまだ予選ペースでは不安が残る状態ではあるものの、レースペースでは早くも順応してきているようですし、ポイントゲッターとしては大いに活躍しそうな予感。

メルセデスレッドブルが「トップ2」なのは疑いの無いところですが、じゃあ3番目に来るチームはどこかと考えるとマクラーレンが最有力かなって感じがしますね。そもそも昨年もコンストラクターズ3位を手にしておりチーム力自体がどんどん上向きになっていますし、そこにメルセデスPUとリカルドが加わったのでさらなるパフォーマンス向上が期待できるのも大きい。リカルドは昨年ドライバーズランキング5位でサインツを上回って見せてますしね。中団グループは昨年同様の混戦が予想されますが、その中でマクラーレンは頭一つ抜けた存在になるのでは、と予想。

その後に来るのがフェラーリかなあ。少なくとも昨年よりはパフォーマンスを向上させてくるでしょうし(ていうか昨年が悪すぎたし)、「これぐらいの位置に来てくれないと困る」と言ったほうが良いかも知れません。気になるのは新加入のサインツがどれくらい安定した成績を残せるのかっていう点で、テストでのやや弱気な印象のコメントがシーズンを通してどこまで改善されていくのか、っていう。そのフェラーリに対して、アストンマーティンに加入したベッテルがどこまで絡んでいけるのかも注目ポイントですが、アストンマーティンは信頼性にやや問題が出ていたのが気がかりですね。ベッテルがどこまで復活できるのかも気になるところだし、ストロールベッテルに対してどこまで食いつくのかも気になるところ。しかしまあチームの総合力としてはフェラーリより下になるんじゃないかなあ。

んで、その後にアルピーヌとアルファタウリ。アルピーヌはマシンがカッコ悪いので個人的には評価マイナスです(見た目で判断)。しかしまー、久々のF1復帰となるアロンソがとにかく注目でしょうね。サイクリング中に事故に遭ったりもして心配されてましたが、フィジカルの問題は無さそうなので一安心。アルファタウリはなんと言っても角田がどこまでやってくれるかですよね。ヨーロッパの下位カテゴリーでここまできっちり、しかも短時間で結果を出してきた時点で非常に期待が持てますし、非常にレース運びが上手く一発の速さもあるという、ホントに「勝てる力」があるんじゃないかと期待させてくれるドライバー。佐藤琢磨以来のワクワク感がありますね(いやもちろん可夢偉の走りも鮮烈だったんだけど)。アロンソと角田がやり合うシーンとか、見てみたいですね。

んで、その後ろがアルファロメオ。最後尾争いがウィリアムズとハースの争いになるのはほぼ確定でしょうけど、今シーズンについては完全にルーキー2人の教育期間と割り切っているハースよりは、ウィリアムズの方がパフォーマンスは高いのかも。ハースはチームメイト同士の戦いがメインになるんでしょうけど、やはり一番の注目はマゼピンがなにをやらかすか、という点でしょうか(やらかす前提)。

ちなみに、F1公式サイトにはプレシーズンテストのデータから弾き出したという全チームの実力ランキングが掲載されていますが、大筋は異論無いもののアルピーヌが4位と高めの評価を受けているのが意外でした。そしてアストンマーティンは7位とアルファタウリより低い評価(ただし、どのチームよりも伸びしろは大きいとしている)なのも意外。

F1 POWER RANKINGS: We’ve ranked the teams from 10 to 1 ahead of the Bahrain Grand Prix – do you agree? | Formula 1®

まー少なくとも、昨年より見所の多いシーズンになるのは間違い無いんじゃないでしょうか。久しぶりのフルタイム日本人ドライバーが居るってだけでも楽しみが増えますよね。