大須は萌えているか?

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PSVR2を買ってみた話

ソニーストアで予約していたPSVR2が昨日届いたので、さっそく遊んでみたりしています。ソニーストアでの予約は抽選制となっていましたが、結局在庫はダブついているようでAmazonなどでも普通に購入可能ですね。自分が買ったのは『Horizon Call of the Mountain』同梱版ですが、

単体でもふつーに販売されています。

なんで在庫が余っている状態なのかっていえば、おそらくはPS5本体が今まで普通に買える状態に無かったことに加え、PSVR2の価格がPS5本体より高いという点にあるのかなあ、と想像したりはします。ようやくPS5本体もぼちぼち出回るようになってきたとはいえ、PSVR2と同時に買おうと思うと13万円くらいになってしまうワケで、気軽に買える値段ではありません。それでもゲーミングPC買うよりはリーズナブルなんですが、そもそもPlayStationでゲームを楽しみたい層ってややカジュアルな層だと思うので、二の足踏む人も多いだろうなあ、という印象。

私も正直値段見て「たっか」と思いましたが、それでもグランツーリスモVRでプレイしたいという欲には勝てず、そしてソニーストアの予約抽選にも通ってしまったので、つい注文してしまった次第。初代PSVRも購入していたんですが、だんだん使わなくなりホコリを被っている有様なので、2も買ったは良いが結局そこまで使わなかった、というコトになる懸念も否定はできんのですが……。

ただ、PSVR2は初代に比べてかなり印象は良いですね。なにより、USB-Cケーブル一本をPS5につなげるだけ、という簡単さが素晴らしい。初代はプロセッサーユニットだのカメラだのを接続しなきゃいけませんでしたし、その外部カメラに正対してプレイする必要があったのでプレイエリアが著しく限定されるというのも使い勝手の悪いポイントでした。対してPSVR2はゴーグル自身にカメラが内蔵されており、プレイエリアの自由度がとても高い。これならより気軽にプレイする気になるというもの。

自分の部屋はテレビ近辺にハンドルコントローラーを設置できるようなスペースが無いため、グランツーリスモも普通にDualSenseでプレイしているのですが、PSVR2でプレイするならばそれこそPCデスクに座りながらプレイすることも可能になるので、デスクにハンドルコントローラーを設置してもいいかも……なんて考えてしまったりもしています。とはいえ、DualSenseでプレイしても十分な臨場感を得られるので悩ましいところではありますが。とりあえずはベッドの上でクッションに寄りかかりながら遊んでいたんですが、寝そべりながらフォーミュラカーをドライブすると結構ドライバー気分が味わえたりもして。

グランツーリスモ7は当初からVR対応を織り込んだ上で開発されていたようで、通常のレースなども一通りVR対応しているのが素晴らしい。それに、特にモードを切り替えたりする必要もなく、VRゴーグルをかぶった状態でレースを始めればそのままVR視点になるのが良いですね。初代PSVRの頃に比べ、よりシームレスにVRを楽しめるようになっている感じ。

同梱されていたゲーム『Horizon Call of the Mountain』もちょろっとプレイしてみたんですが、同梱版が発売されるだけあってPSVR2の機能があれこれ活用されており、PSVR2というものを最初に体験するのにはうってつけのゲームだな、という印象。移動をする、壁を登る、弓を打つといったアクションをプレイヤー自身の動きで行ったり、メニュー選択にアイトラッキングを利用できたりもしますし(利用しないようにすることも可)。今までVRゲームやったことなくて、どういうものなのかをまず味わってみたいという方には良いゲームなんじゃないでしょうか。

初代PSVRでは結構目立っていたスクリーンドア効果(ディスプレイに網目模様が見えるやつ)はかなり軽減されている印象。まったくないワケではないんですが、ゲームをしている間はほとんど気にならないですね。ただ、ゴーグルの位置決めがちょっとシビアな印象があって、しっかりと目にあった位置で被らないとすぐに画面がぼやけます。このへんは慣れなのかもしれませんが、最初はちょっと難儀するかも。重量的には初代とあまり大きな違いを感じず、ゴーグルをある程度きちっと締め付けないとゴーグルの位置が下にずれたりもします。このへんはやっぱり「めんどくさいな」と思っちゃうところですね。まあこれは他のVRゴーグルでも同じなのかもしれませんが。

初代に比べVR酔いもしづらいとされていますが、私はグランツーリスモを1時間程度連続してプレイしているとちょっと酔ってきますね。そもそもグランツーリスモ自体がVR酔いしやすいゲームというのもあるかもしれませんが。個人差もあると思うのでなんとも言えませんが、何時間もぶっ通しで遊べるか、と言われると個人的にはちょっときついです。VRゴーグルをしっかり固定しているとやっぱり疲れてきたりもしますし、『Horizon』のようにプレイヤー自身が体を動かしたりするゲームだとちょっと汗をかいてきたりもして、ゴーグルの中が蒸れやすくなったりもしますしね。1時間おきくらいの頻度で休憩したい感じ。

あと、私はあまりイヤホンを使いたくない(以前外耳炎になって以降、イヤホンをつけると耳の調子が悪くなりがち)のでPSVR2が届くちょっと前にPULSE 3Dワイヤレスヘッドセットも購入してみたんですが、これは買って正解だったかも。

PSVR2には3.5ミリジャックが付いているので、手持ちのヘッドホンを有線で接続することも可能ではあるんですが、ワイヤレスのが接続の手間がひとつ省けますし。それにこのPULSE 3Dの場合Bluetoothでは無く付属のUSBレシーバーで接続するので、ワイヤレスでも音の遅延がありません(音ゲーも普通に遊べる)。音質は可も無く不可も無くといった印象ですが、サラウンド感はしっかり感じるし、ゲームの音を素直に鳴らしてくれているという印象。音楽鑑賞には向かないかも。ソニー純正でPSVR2の試遊イベントにも用いられていただけあって、ゴーグルと干渉することもありません。イヤホンよりヘッドホンのほうが良い、という人はとりあえず買っておいても損はないかと思います。

ゴーグルを被った状態でVRに対応していないゲームをプレイしてみたりもした(いわゆるシネマティックモード)んですが、わりと不自由なく遊べますね。ただ、シネマティックモードだと解像度がフルHD(1920×1080)に制限されるそうで、4Kテレビで見る映像には劣ってしまいます。ただ120Hz・HDR対応とのことなので、動き自体はとてもなめらかだし発色もいいです。「PSVR2があれば大型テレビいらんのでは」という人もいますが、ただ4K対応では無いし、ゴーグルを長時間被りっぱなしもしんどいので、テレビはテレビで欲しいですねえ。

あと問題を上げるとすれば、収納が地味に困るくらいでしょうか。ゴーグル自体かさばりますし、そこに左右それぞれのコントローラーもあるので。なにかいい感じの収納スタンドなんかが出てくれると嬉しいのですが。左右のコントローラーをそれぞれ充電しないといけないのも地味に面倒ではあります。コントローラーの充電スタンド一緒に買わなかったのはちょっと失敗だったかもしれない(純正の充電スタンド、今品薄でAmazonには価格を吊り上げたマーケットプレイス業者しか在庫持ってない)。

今後どれくらいPSVR2で遊ぶかは、魅力的なVRタイトルがどれくらい出てくるかにも掛かってきますが……とりあえず、FA○ZA含めたDMMアプリが発売日当日にPSVR2に対応してきたというのは朗報と言わざるを得ません。これが使えると使えないとでは、PSVRの価値も大きく変わってきますから(?)。

『Horizon』を一通り遊んだら、『バイオハザード ヴィレッジ』に手を出してみても良いかもしれない……。