大須は萌えているか?

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今年のF1はタイヤ交換にも注目

今年からF1のレース中の給油が禁止となって、ちょっと注目してみたいのが各チームのピットストップの所要時間がどれくらいのモノになるのか?という点。

給油が認められていた時は、ピットストップの所要時間を決める要因は「どれだけの燃料を入れるか」という点にありました。つまり、タイヤを交換してもその後給油が終わるのを待つ必要があった、というコトで。

しかし、給油が無くなるために、今年からは昔のようにタイヤ交換の素早さがピットストップの所要時間を決める要因になるワケです。んで、FIAではタイヤ交換のスピード競争に予防線を張るために、レギュレーションに「マシンを持ち上げるために動力装置を使ってはならない」という項目を盛り込みました。つまりは人の手でジャッキアップしないとダメだよ、って話ですね。

コンマ数秒を争うレースにおいて、もし4秒かかっているピットストップを3秒で済ませられるなら、それは大きなアドバンテージになりますからね-。当然各チーム工夫を凝らしてくるのでしょう、が。

"Auto Motor und Sport" によると、ウィリアムズのテストチームの責任者ディッキー・スタンフォードは「我々の記録は2.83秒だ」と語ったという。

via: メルセデス、フェラーリに似た信号システムをテスト : F1通信

・・・さすがに「2.83秒」というのには絶句。自分のおぼろげな記憶ですと、90年代初頭の給油がまだ復活してない頃のF1だと、4秒代でタイヤ交換できれば上等、くらいだったよーな気がするんですけど。2.83秒て。どうやったらそんなに速く・・・?どうやら各チーム、ジャッキやホイールナットを簡易脱着タイプのモノにしてスピードアップを図っているようですが。それにしても速いなぁ。

こうなると、今度はナットの締め付けが甘かったりして、レース中にホイールごと脱輪するようなケースが増えやしないか、というのが心配になってくるんですけど、これはシーズン始まってみないとなんとも言えないですね。さすがにその辺は素人が心配しなくてもちゃんと対策してある、と思いたいですが・・・。

そういえば90年代には、確かロータス(今のロータスじゃないよ)が「サーフボード」みたいな板をピットに置いて、その板を膨らませてマシンを持ち上げる、なんて試みをしていたと思うんですけど、誰か覚えてません?ジャッキを持つ人間が居なくなるコトでタイヤ交換を素早く終わらせるっていう。でもあんまり効果なかったみたいですけど。まぁ、今やろうとするとレギュレーションに引っかかってしまうんでしょうね。

しかし何より最後にモノを言うのはピットクルーのチームワークと練度なワケで、どのチームがもっとも素早いタイヤ交換を披露してくれるのか楽しみですね。昔だとベネトンピットクルーがすんごく速かった記憶があるんですけど、その技術は今のルノーに受け継がれているんでしょうか?