さて、しばらくブログの更新をサボっている間にF1も開幕しちゃったワケでして。今年はなんだか役者が揃っている感もあって興味深いシーズンになりそうですね。金曜日のフリー走行2回目の結果を見ると、メルセデスGPとマクラーレンのメルセデス軍団が上位を独占しており、この勢いで予選・決勝まで行っちゃうと「ドイツの科学力は世界一ィィィィィ」なんてコトにもなりかねません。
2010 FORMULA 1 GULF AIR BAHRAIN GRAND PRIX - The Official F1 Website
5番手はレッドブルのベッテルですが、トップと1秒差あるのはちょっと気になるところ。ウェバーはタイム出せてないですし。まぁ昨年のパターンでもレッドブルはフリー走行ではあんまりタイム出してこない印象があるので予選ではまた違ってくるとは思うんですが、はてさて。フェラーリもタイムはそんなに伸びてませんが、特にマッサは周回数を稼いでましたね。決勝用のセッティングをいろいろ試してたんでしょうか。
ザウバーの可夢偉は11番手と可もなく不可もないポジション。ザウバーもドタバタの中での参戦でスポンサーが全然無いという苦しい状況ですが、なんとかポイントを稼いで良いスポンサーを見つけて欲しいところです。一貴が結局参戦できないし、琢磨はインディに行っちゃった今となっては、可夢偉には期待しちゃいますね。できれば琢磨もインディで好成績を残してF1にカムバックして欲しいところなんですけど。
その一方で気になるのは新規参戦組のパフォーマンス。ロータスは比較的タイムを出せている感じはありますが、それでもトップのロズベルクからは5秒以上遅いタイム。コヴァライネンとトゥルーリという経験豊富なドライバーをもってしてもこのタイム。これに続くのがヴァージンですが、グロックはトラブルでほとんど周回できず。新規チームだけに仕方ないところもありそうですが。
んでどうにもヤバそうなのがHRT(旧カンポス)で、ブルーノ・セナのタイムはなんとロズベルクの11秒落ち。ちなみに2006年のバーレーンでデビューを飾ったスーパーアグリの井手の場合、金曜フリー走行2回目ではトップから7.6秒落ちのタイムだったりします。チームメイトのチャンドックはなんとマシンが完成に至らず周回できず。新しいチームにルーキードライバーの組み合わせでぶっつけ本番とか、どうにもヤバそうな空気が漂ってます。
あまりにタイム差のあるマシンが混走すると思わぬ事故に繋がる危険性もあるため、予選107%ルールを復活させるべきとかって意見も出ていますが、すぐには無理でしょう。ただ、パフォーマンスに改善が見られない場合、このままフルシーズン戦うにはあまりにリスキーなのも間違いないところ。ただシーズン中のテストも制限されている状況でどこまでパフォーマンスアップできるのかも疑問ですけど。
F1がジリ貧にならないためにも新規参戦チームが必要だ、というのは同意なんですけど、そのために著しくパフォーマンスの劣るチームを許容しなければならない、ってのは違うと思ってます。それならばカスタマーシャシーを認めるなりして、新規チームでもすぐにそれなりのパフォーマンスを発揮できる環境を用意すべきではないかな?
ともあれ、予選に注目ですね。