大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

F1[10] 日本GP決勝

トップ争いは膠着気味だったものの、日本には可夢偉がいた・・・!F1日本GP決勝です。

決勝結果:
2010 FORMULA 1 JAPANESE GRAND PRIX - The Official F1 Website

決勝後ドライバーコメント:
Japanese Grand Prix - selected team & driver quotes - The Official F1 Website

決勝後記者会見:
FIA post-race press conference - Japan - The Official F1 Website

トップ争いは淡々

スタート直後にはペトロフとマッサが引き起こしたクラッシュによりセーフティカー投入という波乱がありましたが、その後のトップ争いは非常に淡々としたモノでした。クビサがスタートでレッドブルの間に割って入ったのでちょっとワクワクしたんですが、残念ながらトラブルで早々にリタイヤ。ルノーは今週末調子よかっただけに残念でした。

マクラーレンもハミルトンにギヤトラブル、ピットストップを引っ張ったバトンも十分なマージンを稼ぐには至らず、レッドブルアロンソを脅かす存在にはなりませんでしたね。んで、アロンソ鈴鹿サーキットのコトを「レッドブルの強さを誇示するために作られたようなサーキット」とコメントしてますが、まぁホントに去年・今年とレッドブルが速い速い。

鈴鹿で連勝を成し遂げたベッテルは大層鈴鹿のコトが気に入ってしまったようで、以下のQ&Aで「鈴鹿はゲンの良い場所みたいですね。鈴鹿とあなたの故郷であるヘッペンハイムの間で姉妹都市提携するのはどうです?」と尋ねられ、「いいじゃないか」とコメント。ついでに、来年も勝つ気満々なようです。

Sebastian Vettel Q&A: Suzuka and I have a special relationship - The Official F1 Website

ちょっと過去のレースを確認してみたんですけど、鈴鹿の日本GPで2年連続優勝したコトのあるドライバーってハッキネンとミハエルだけなんですね。ちなみにミハエルは2000年~2002年の3年連続を達成しています。もしベッテルが来年も勝てば、ミハエルに並ぶ連勝記録達成ってコトに。鈴鹿と縁の深いドライバーと言えばセナっていう印象がありますが、セナは勝つ以外のコトで話題になる方が多かった・・・ただ、だからこそ人々の印象に強く残っているんでしょうけどね。

このレースの結果により、トップはウェバー(220ポイント)のまま、2位と3位にアロンソベッテルが同ポイント(206ポイント)で並ぶ形に。ウェバーとは14ポイント差。4位ハミルトン(192ポイント)、5位バトン(189ポイント)。マクラーレン勢は苦しくなってきましたね。

鈴鹿可夢偉フィーバー

そして日本人ファンの主役はやはり可夢偉マクラーレンのバトンと同様、ピットストップを大幅に遅らせる作戦だったワケですが、ピットストップまでに稼いだマージンが十分ではなく、タイヤ交換後は12番手まで落ちる形に。それでもなんとかポイント狙えるかどうか、と思ってたんでんすが、そこから怒濤のオーバーテイクショー。しかもストレートで遅いザウバーではシケイン・1コーナーといった定番コーナーで仕掛けられないため、デグナーから勢いをつけてヘアピンの超レイトブレーキングで抜き去りまくるという、ちょっとセオリーでは考えられない走り。

もちろんタイヤのグリップに余裕があったというのもあるでしょうが、それにしても度胸良すぎ。しかも、接触してサイドのエアロを破損してもペース落ちるどころか速くなるっていう。もうホントに気持ちが伝わってくる、痛快な走りでした。この興奮はもしかすると琢磨以上かも知れない。鈴鹿のヘアピンで、アウトからオーバーテイクする人なんて見たことないですよ。ヘアピンのカメラマンシートから写真撮ってた方々は大興奮だったでしょうね~。

最終的には先行していたチームメイトのハイドフェルドオーバーテイクハイドフェルド可夢偉の勢いを見てラインを譲ったように見えました。レース後のコメントでは「オプションタイヤを履いた可夢偉は明らかに速かった」と可夢偉を賞賛。なんという紳士・・・!

そのほか

あと目を引いたのは、終盤のメルセデス同士のバトルですね。本当に久しぶりに、ミハエルのホットな走りを見られた気がします。最終的にはロズベルクがトラブルによりクラッシュしてしまったのは残念でした。攻め立てるミハエルを完全にブロックしてフィニッシュするロズベルクを見たかったのに・・・!しかし、ミハエルもさすがは鈴鹿3連勝男というところでしょうか。

結果的に、現地で観戦した方々にとっては可夢偉の走りだけでも十分に元が取れた感じだったんじゃないでしょうか。いやー、こんなレースなら現地で見たかった(後悔先に立たず)。お金と時間と体力に余裕があるなら、週末どっぷり鈴鹿に行くべきですね。

鈴鹿でのF1開催の契約は現状2011年までとなっていますが、2012年以降の開催に向けても交渉中だそうです。

鈴鹿サーキット、2012年以降の新しいF1契約を交渉中 : F1通信

観客が減っているにも関わらず、わずかながらでも利益が出ているというのはちょっと驚きですね。今年はコースサイドの広告には日本企業がブリヂストンくらいしか見当たらなくて、結構シャレにならない雰囲気を感じたりもしていたんですが。他の開催国では赤字垂れ流しで大ブーイングというのも珍しく無いのに、鈴鹿の日本GPってどんだけすごいの・・・。

さて次戦は開催が不安視されている韓国GPですが、バーニーさんが「やる」と断言しているみたいなのでやるんでしょう。観客にとって、それが幸せな体験となれば良いんですけど・・・。