大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

『アイルトン・セナ ~音速の彼方へ』を観てきた

F1日本GPにタイミングを合わせて公開された映画、『アイルトン・セナ ~音速の彼方へ』を観てきました。

アイルトン・セナ ~音速の彼方へFLASHサイト、動画自動再生されますので注意)

私は92年くらいからF1を見始めてたので、ギリギリでセナの現役時代を見ているコトになります。94年サンマリノGPで他界するまで、ほんの短い間しかセナの走りを見るコトはできなかったんですが、その短い間でもセナファンになるには十分でしたね。特に93年のブラジルとドニントンでの連勝でもうメロメロですよ。それだけに94年サンマリノGPの結末はあまりに衝撃的で、それ以降セナの特番を片っ端から見たりセナに関する書籍を読みあさったりもしてました。

んで、今年がセナの生誕50周年というコトでこうしたドキュメンタリー映画が公開されることとなったワケですが、正直観に行こうかどうか迷ったんですよね。今になってこういう映画を観たところで、どこかで見かけたコトのあるシーンしか出てこないんじゃなかろうかという気がしたので。

でも、結果的には観に行って正解でした。今までに見たコトの無い映像がかなりふんだんにあって、それだけでも劇場まで足を運んだ価値はあったかなと。

映画の作りとしては、セナのカート時代、そしてF1デビューから94年の事故までを時系列順に追っていくオーソドックスなもの。ただ映像のチョイスが結構特徴的な感じがして、特にあの93年ドニントンの「伝説のオープニングラップ」が収録されてなかったのは意外でした。それにホンダとの蜜月も触れられてないし、ベルガーやマンセル、ミハエル・シューマッハといった面々もほとんど出番はありません。セナ以外のドライバーで登場するのは、とにかくアラン・プロスト。あと、F1の政治的な部分の描写にもかなりのウェイトを置いているので、当時のFIA会長であるバレストルも結構な頻度で登場します。

尺の都合もあったのかもしれませんが、この映画はレーサーとしてのセナではなく、人間としてのセナを追いかけたかったのかな、と感じましたね。純粋にレースをしていたカート時代から、ドロドロの政治で動いているF1に身を投じ、年々変わっていくセナの表情がとても印象的でした。それと、三宅アナと今宮さんの「あのシーン」が収録されているのにもビックリしましたけどね。

そんなわけで、セナファンなら観ておいて損は無い映画です。最近F1を見始めたという方でもそれなりに興味深い内容になっているんじゃないかな、とは思いますが、できれば80年代半ばから90年代前半にかけてのF1についての予備知識があると良いかも。解説的なナレーションが無いので。

それにしてもセナが他界してもう16年ですか・・・そりゃ自分も年取るわけだ・・・。