大須は萌えているか?

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F1[10] ブラジルGP予選

日本シリーズが白熱するのも結構なんですが、さすがに韓国GPに続いて地上波の中継が遅れ倒すという事態に直面すると、なにかこう決定力に欠けるドラゴンズ打線に文句のひとつも言いたくなるワケです。

えーっと、F1ブラジルGP予選です。

予選結果:
FORMULA 1 GRANDE PREMIO PETROBRAS DO BRASIL 2010 - The Official F1 Website

予選後ドライバーコメント:
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

予選後記者会見:
FIA post-qualifying press conference - Brazil - The Official F1 Website

番狂わせにも程がある

世の中、時として番狂わせというのはあるものです。それはF1とて同じこと。しかし、ここまでの番狂わせというのはなかなかお目にかかれませんね。つまりヒュルケンベルグポールポジションを獲得しちゃった、という話なんですが。

確かに今回の予選はウェットからドライへとコンディションが変化していく難しい、そして番狂わせが起きやすい状況ではあったんですが、それにしてもQ3の最後にソフトタイヤでアタックしたヒュルケンベルグの勢いは尋常ではありませんでした。最終コーナーがまだツルツルな状態で、どのマシンも挙動を乱している中でトップに立ち、立て続けにタイムを更新してのポール獲得。なんと2番手のベッテルに1秒以上の差を付けてます。

僚友バリチェロも6番手に付けてますが、それでもタイムはヒュルケンベルグから2秒近く落ちるワケで。正直、最後の数周だけヒュルケンベルグのウィリアムズがチートモードになっていたとしか思えないような状況。記者会見でも「どうやったの?」と聞かれ「わかんね」と答えてますが。アロンソ曰く、10センチでもラインを外したら大きなタイムロスになるような状態だったそうなんで、余程神がかったマシンコントロールをしていたというコトなんでしょうけども・・・。

Q3の間にレコードラインが乾き始めて、いち早くタイヤ交換に踏み切ったのがルノーマクラーレン、ウィリアムズ。残り時間がそんなに無い状況ですので、タイヤに手早く熱を入れるコトが重要なシチュエーション。ただ、クビサなんかは最終コーナーのところでコースオフする場面が映ってたんですよね。そこでタイヤを冷やしてしまった、というコトはあるかも知れません。他のドライバーもコースオフしたり慎重に行きすぎたりで、タイヤに十分に熱を入れられなかった、というコトも考えられるかなと。

でもヒュルケンベルグはコースオフするコトなく、右京が言うところの「若さ」で攻め込んできっちりタイヤに熱を入れるコトができ、そのグリップを最大限発揮するコトができた・・・というところでしょうか。

ここまで18ポイントを獲得しているものの、そこまでズバ抜けているという印象も無かったヒュルケンベルグ。しかしこのポールで一気に名を上げましたねぇ。コスワースにとっても復帰後初ポール。決勝はドライの予報みたいですが、どこまで上位に残り続けられるかですね。さすがに表彰台とかは厳しいでしょうが、自己最高位(ハンガリーの6位)以上のフィニッシュは十分狙えるんじゃないですかね?

タイトル争いのメンツは

ヒュルケンベルグが最後に美味しいところを持っていってしまいましたが、タイトル争い組4名はきっちりその後ろに固まっている状態。可能性がほぼ無くなったバトンは11番手ですが。気になるのはアロンソが5番手であるコト。レッドブル勢はドライでは無敵っぽいので、このコンディションで少しでも前に出たいところだったと思うんですけどね。マッサも9番手と低調。マッサ曰く、タイヤになかなか熱が入らなかったってコトみたいですが。

レッドブルにしてみれば韓国のような有様は繰り返せないところですが、この期に及んでもウェバー優先という姿勢を打ち出さないところが弱点になるかもしれないですね。ていうか、またウェバーがチームに対する不満をぶちまけたみたいですし。

ホーナー、問題発言のウェバーに「レーシングに集中しよう」 : F1通信

マシンというハードウェアではレッドブルが相当有利なものの、ドライバーの心理というソフトウェアではかなりの「脆弱性」が存在しているのがレッドブル。一方でアロンソとハミルトンはタイトル経験者ですからね。チームメイトがタイトル争いから脱落してるだけにサポートも得られやすいですし。順当に行けばレッドブルで間違い無いレースなんですが、前戦同様なにがあるかわからないのがレースなので・・・。

そのほか

今回の可夢偉は12番手。ハイドフェルドが16番手なコトを考えると悪くないポジションですが、Q3までいって欲しかったなぁ。しかしポイントは十分狙えるポジションなので期待。

アジア連戦で結果を出してるミハエルさんは、今回予選8番手とロズベルグを上回るグリッド。どちらかというとロズベルグがQ2でタイムが伸びなかった(ブエミに邪魔されたとかなんとか)という感じですが。ミハエルはQ3で一瞬2番手タイムを叩き出したので「おっ」と思ったんですが、結局は収まるところに収まった感じですね。

左近はブラジルには出走せず、またクリエンが走ってますね。今回は食中毒とかそういう発表は無かったみたいですが、まぁなにも言わない方が潔くていいんじゃないですか。そのクリエンはまたセナをぶっちぎるタイムを記録。タイムだけ見たら、どう考えてもクリエンをレギュラーにすべきだよね・・・。