iPhone用有料TwitterクライアントだったTweetieをTwitterが買収して、無償で公式クライアントとして公開するようになって、かれこれ半年ちょっとが経過しました。私もTweetieは使いやすいクライアントとして愛用してたんで、これが無償になったら他の有償クライアントなんてもうやっていけないんじゃないか・・・と心配してたんですけど、なんだかんだでその後も有償のクライアントが登場してますね。
ここしばらく、有償のクライアントで気になったやつを3種類ばかし購入して試してみたんですけど、どれも結構良いデキで。「そこそこのデキ」だとタダで手に入る公式に勝てないので、どのクライアントも公式や他のクライアントには無い特徴を盛り込んでて、なかなか面白いです。しかし、逆に言うとどのクライアントにも他には無い利点があるので、なかなか「これがメイン!」というのを決めにくかったりもするんですけど。
そんなワケで、私が最近試してみた3つのiPhone用Twitterクライアントアプリについて触れてみたいと思います。ちなみに値段や機能はこのエントリを書いている2010/11/5現在でのモノですのでお気を付けを。一応、バージョンも併せて記載しておきます。
TweetList(Ver 1.8.0)
TweetList for iPhone(公式サイト)
350円。リストを複数作成してて、もっぱらリストを眺めるコトが多い人向け。
リスト表示しているときに、左右のフリックでリストを切り替えるコトができるんで、複数のリストを素早く参照できます。動作もなかなか軽快。アプリ内でのリストの表示順も変更できるので、良く参照するリストを手前に持ってきて・・・なんてコトもできます。
あと、タイムライン上のリンクや@UserIDの部分が直接タップ可能になってて、リンク先やユーザープロフィールに飛べるのは便利。リンクを長押しすると、サブメニューからアドレスをコピーしたりInstapaper(もしくはRead it Lator)に送るコトも可能。ReplyはワンタップでReplyチェーンが展開されるのも良いところ(公式でいう「会話…」をいちいちタップする必要が無い)。
その他の機能としては、
- マルチアカウント対応
- フォントサイズ調整
- InstapaperもしくはRead it Laterとの連携
- GoogleもしくはInstapaperのMobilizerとの連携
- Tweetを長押しでReply・公式ReTweet・非公式ReTweet(書式固定:「RT @UserID:~」)のサブメニュー表示
- Tweetをダブルタップで翻訳、Favorite、コピーのサブメニュー表示
Tweetlogix(Ver 1.1.1)
Tweetlogix(公式サイト)
230円。フォローしている人が多かったりして、タイムラインを手早く見たい人向け。
特徴的なのは、タイムラインの表示が凝ってるコト。画像付きの発言はそのサムネイルがタイムライン上に表示される(マイナーなサービスだと対応してないかも)し、リンクもそのままタップしてリンク先に飛べるようになってます。リンクを長押しすると、サブメニューからアドレスをコピーしたりInstapaper(もしくはRead it Lator)に送るコトも可能。発言者の名前をタップすればその人のプロフィールに飛べるし、@UserIdとなっている部分も同様。
つまり公式だとフリックメニューもしくはTweet個別の画面に飛ばないとアクセスできない要素が、タイムライン上から直接触れるようになってるってコトですね。より直感的に操作できて良い感じ。それでいて動作も軽いので、少ない手数で多くのTweetに目を通したいという人に向いているワケです。リンクや@UserIDが直接タップできるのはTweetListも同じなんですけど、それをさらに一歩進めた感じ。
その他の機能としては、
- マルチアカウント対応
- フォントサイズ調整
- 画面下のメニューをカスタマイズ可能
- InstapaperもしくはRead it Laterとの連携
- 2種類のテーマ切り替え(白背景、もしくは黒背景)
- URL短縮サービスの選択(bit.ly、TinyURL、その他)
- 画像アップロード先の選択(TwitPic、yfrog、Plixi、Posterous)
- 画像アップロード時の圧縮率選択
- ビデオアップロード先の選択(Twitvid、yfrog)
- Tweetを長押しでReply・公式ReTweet・非公式ReTweet(書式固定:「RT @UserID:~」)、翻訳のサブメニュー表示
Tweetings(Ver 3.5.2)
Tweetings | Twitter clients for iPhone, iPad, Chrome & Windows(公式サイト)
350円。見た目第一主義、もしくは多機能なクライアントがいいけどTwittelatorは値段が高い、っていう人向け。
今現在、私がメインで使っているクライアントだったりします。見た目がカッチョイイから。以上。・・・いや見た目だけじゃないです。割と多機能です。いちいち列挙するのが面倒なくらい。
ざっくりと機能を挙げると、
- マルチアカウント対応
- フォントサイズ調整
- 画面下のメニューをカスタマイズ可能
- InstapaperもしくはRead it Laterとの連携
- GoogleもしくはInstapaperのMobilizerとの連携
- Tweet Blocker、Follow Cost、Favstarとの連携
- 7種類のテーマ切り替え(昼と夜で自動的にテーマを切り替えるコトも可能)
- キーワードやスクリーンネームによるフィルタリング
- Tweetに任意のフッター挿入
- URL短縮サービスの選択(bit.ly、TinyURL、is.gd、tr.im、j.mp、twtn.gs、その他)
- 画像アップロード先の選択(TwitPic、Twitgoo、MobyPicture、yfrog、Plixi、Posterous)
- ビデオアップロード先の選択(Twitvid、MobyPicture、yfrog、Posterous)
- ユーザーアイコンタップ(公式みたいにTweetをフリックでもいいんだけど反応悪い)でReply・公式ReTweet・非公式ReTweet(書式:「RT @UserID:~」もしくは「~/via @UserID」)、Favorite、ユーザープロフィール、リンク先へジャンプ、翻訳のサブメニュー表示
- プッシュ通知対応(試してない)
- facebook連携(試してない)
- 複数ユーザーのタイムラインをマージ
見た目が凝ってて多機能な分、動作はややもっさりです。iPhone4で使っている上ではそこまで致命的な感じではありませんが、軽快さを求める人には向かないアプリですね。上の2つに比べると、アプリが落ちる率も少しだけ高い印象があります。メモリは結構食ってそう。
ちなみにこのTweetings、iPhone・iPad向け以外にGoogle Chromeエクステンション版とWindows版が存在してるんですけど、Windows版を試しに入れてみたところエラー出まくりでまともに動かなかったため、即刻削除してしまいました。安定性よりも見た目と機能性を追求するチャレンジングなアプリってコトなんでしょうか(?)。しかし、iPhone版は350円でここまでの機能があるなら上等かなと思います。多機能さがウリのTwittelatorだと600円するワケですし。
見た目の良さや多機能性のためなら多少のリスクは厭わない、というチャレンジャーな方はぜひ。
そんなこんなで
今のところ見た目の良さと機能性でTweetingsを使うコトが多いですが、たまにTweetListやTweetlogixも入れ替えながら使ってます。それぞれに良さがあるので。ひとくちにTwitterクライアントといっても、多種多様なアプリがリリースされてて競争が激しいだけに、いろんな切り口があるモンですね。
だからといって、何種類もTwitterクライアントを集めてどうすんだって話ですけど・・・。自分自身、そこまでTwitterのヘビーユーザーってワケでもないんですけどね。ただ、それぞれのアプリがなんとか特徴を出そうと工夫している様が見てて興味深いなぁと。たぶん開発している方々はかなり大変な思いをしてるんでしょうけども。それでもまだ新しいクライアントアプリが登場したりしてるんだから、いやはや恐ろしい競争世界です。