大須は萌えているか?

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F1[11] オーストラリアGP予選

ついに開幕、2011年F1グランプリ。オーストラリアGP予選です。

予選結果:
2011 FORMULA 1 QANTAS AUSTRALIAN GRAND PRIX - The Official F1 Website

予選後ドライバーコメント:
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

予選後記者会見:
FIA post-qualifying press conference - Australia - The Official F1 Website

レッドブルKERSを使わなかったのはなんで?

ベッテル速すぎ。

その一言に集約されるような予選でした。Q3で叩き出した1:23.529というタイムは2番手のハミルトンをコンマ8秒近く上回るタイムであり、昨年ベッテル自身が叩き出したポールタイムもコンマ4秒近く上回るモノ。チームメイトのウェバーがハミルトンより下の3番手に甘んじてしまっているコトを考えても、驚異的としか言い様が無い感じです。

しかもベッテルKERSをまったく使わずにこのタイムを記録。コレ、どういう意図だったのかわからないかったんですが、ウェバーもKERSを使ってなかったみたいで、しかもその理由というのがハッキリ明かされてないんですよね。記者会見でKERSを使わなかった理由を問われたベッテルは、「完全に充電されてなかったから」と一言。

Q: James Allen just said you didn’t use KERS? Is that correct and, if so, why not?
SV: We didn’t use it in qualifying, that’s correct.

Q: Reason?
SV: Not fully charged.

via: Formula 1 - The Official F1 Website

ウェバーは「KERSを使ってたらフロントロー獲れてた?」という質問に「たぶん。KERSを使わなかった理由はチーム外には話せない」とのコメント。なんだかとても怪しい雰囲気が漂っていますが、そこにこんな記事も。

レッドブルKERSは、マシン走行中のブレーキングではなくガレージで充電され、レーススタート時のみに使用されると噂されている。

「スタート専用」KERSは理論的には小型かつ軽量であり、マシンのブレーキング中に電池が充電されないので、トラック上の操縦性に影響がないはずである。

via: レッドブル、スタート専用の小型KERSを使用か : F1通信

これがホントだとするとちょっとビックリ。レッドブルとしては、KERSはやっぱり重量バランスを悪くするしブレーキのフィーリングにも影響があるし搭載したくない。でも、それだとスタート時にハンデが大きいから、スタート専用のKERSを作っちゃおうぜ!という話なんでしょうか。あと、レッドブルは技術的に他の大手ワークスチームほどに優れたKERSシステムを開発できてないって説もありますが。

ただなんにせよ、KERSが無くても速いマシンは作れるんだぜ!というコトをまたレッドブルが見せつける格好になってしまいました。これで再びKERS不要論が盛り上がったりして……。

速くなったマクラーレン、低迷するフェラーリ

マクラーレンがテストの時より速くなっている、というのはフリー走行の時から感じられていたコトですが、ハミルトンがフロントロウまで獲ってしまったのは意外でした。当然レッドブルがフロントロウを独占してくると思っていたので。ていうかどうしたウェバー、という話なんですが。

バトンも4番手につけ、テスト時の評判から考えたら上々の予選でしょう。マクラーレンの底力を感じますねぇ。Q3の最後に、ハミルトンのKERSにトラブルがあったらしいのが若干不安材料ではありますが。

んで、フェラーリは完全にレッドブルマクラーレンの後塵を拝する形に。アロンソが5番手、マッサは8番手。どうにもグリップが足りていない感じ。マッサはピットアウト直後にスピンを演じたりもしてましたし。一発が遅くてロングランは悪くない、というパターンに今年もハマってしまうんでしょうか。

こうなると、フェラーリが決勝でどれくらいのペースを見せられるのかが気になるところですが……ピット戦略も含めて注目したいところ。

そのほか

トップ10で以外だったのは、6番手に飛び込んできたペトロフ。予選自己最高位。ハイドフェルドがQ1ノックアウトという散々な結果だっただけに、余計スゴイ。

ダークホースと目されているメルセデスGPはなんか去年とだいたい同じようなポジション。ていうか、ミハエルはやっぱりロズベルクに先行されてるし。去年のマシンはミハエル向きじゃ無かったとか、今年のピレリタイヤはミハエルにマッチしているとか言われてたハズなんですが、さて決勝どうなりますか。

そして可夢偉は堂々開幕からQ3進出して9番手。Q3までにニュータイヤを使い切ってしまっての9番手であり、Q2では6番手タイムを叩き出していたコトを考えると、かなり調子は良いとみていいんじゃないでしょうか。チームメイトのペレスもQ1で6番手タイムを出していたコトを考えると、今年のザウバーは期待できるかも……。「被災地のファンのために良い走りを」とモチベーションも高い可夢偉、大いに期待してます。

それから、金曜日がマシンのシェイクダウンとなってしまったHRTが、復活した107%ルールに引っかかって2台とも予選落ち。スチュワードに特例として決勝の出走を認めて貰えるよう頼んだらしいですが、却下されてしまったみたいです。ちなみに、去年のセナとチャンドックのオーストラリアGPでのタイムはトップの5.8秒落ちくらいで、107%ルールがあったとしても通過できるタイムでした。デビューシーズンよりもさらに成績落としてどうするよ……。次戦は予選を無事通過できるのでしょうか。