やっぱりベッテルさんパネェっす。F1オーストラリアGP決勝。
決勝結果:
2011 FORMULA 1 QANTAS AUSTRALIAN GRAND PRIX - The Official F1 Website
決勝後ドライバーコメント:
Australian Grand Prix - selected team & driver quotes - The Official F1 Website
決勝後記者会見:
FIA post-race press conference - Australia - The Official F1 Website
レッドブルの明暗
予想はされていたコトですが、ベッテルが圧倒的なペースで優勝。トラブルらしいトラブルも無く、文句なしの優勝でした。ベッテルとしては開幕戦で勝つのも、オーストラリアで勝つのも初。去年のブラジル、アブダビから年をまたいで三連勝ってコトになります。ノリノリです。
その一方で、母国GPのウェバーは5位フィニッシュというあまりにもパッとしない結果。ウェバー自身、ここまでペースが伸びない理由を掴みかねているようで、チームメイト同士であまりにも明暗がくっきり分かれたという印象。逆に言うと、ベッテルも歯車が狂えば途端に調子を崩す可能性もある、というコトだとは思うんですが。ていうか、このままだとベッテルが怒濤の勢いで連覇を決めちゃいそうですし。ちょっとは調子を崩していただいた方が。
そしてスタート専用のKERSを搭載してるんじゃね?という噂も出ていたレッドブルですが、決勝のスタートでもKERS使ってませんでしたね。となると、スタート専用KERSという噂はどうやらガセというコトに。結局、KERSに信頼性の問題があって使用を禁じていたというコトみたいですね。
ホーナー 「レッドブルはKERSを使わなかった」 : F1通信
次戦までには対策をしてくると思われますが、まぁレッドブルも盤石ではないというコトで。
レッドブルを追うチーム
2位にはハミルトンが入り、マクラーレンが決勝でも良いペースで走れるコトを証明してみせましたね。途中コースアウトしてフロアを大きく破損していたものの、あんまりペースを落とすことなく走っちゃうあたりはさすがハミルトン。ただ、コンディションが大きく変わるであろう次戦マレーシアでどこまでペースを保てるかも気になります。
3位にはなんとペトロフ。一時はルノー残留も厳しいかもと言われていたのに、開幕から表彰台に乗ってくるとは驚き。昨年の最終戦に続きアロンソに追いかけられる展開になりましたが、最後まで譲らずフィニッシュ。クビサが抜けたコトが奮起の材料になってたりするんでしょうか。ともあれ、今後ルノーも要注目ですね。ハイドフェルドは散々でしたが……。
アロンソは4位フィニッシュがやっと。決勝のレースペースはそこまで悲観するほどのモノでは無かったので、今後に期待、でしょうか。しかしウェバーとやりあってたときに、ハードタイヤを履きながら全体のベストを叩き出すような走りもしてたんですよね。あの辺はさすがアロンソ。一方でマッサが心配。なんか去年と同じようなパターンになりそう。マレーシアでは状況が変わるでしょうか。
そういや、バトンがマッサをオーバーテイクする際にコーナーをカットしてしまった直後、アロンソがマッサの前に出たのってチームの指示なんですかね?なんかわざと譲ったようにも見えたんですが。あれ、バトンがマッサに順位を譲るコトができない状況を作るためにやったんだとしたら知能犯(?)だなーと。
ザウバーはダブル入賞……だったはずなのに
ザウバーはなんとペレスが7位。そして可夢偉が8位のダブル入賞。だったハズなのに、レース終了後に失格裁定が下ったそうで。その理由は、リアウィングのアッパーエレメントの設置範囲がテクニカルレギュレーションに違反していたんだとか。
オーストラリアGP、W入賞のザウバー2台が失格: FMotorsports F1
ザウバーのジェームズ・キーによると、このリアウィングによる性能上のアドバンテージは無く、パーツのデザインを詳細にチェックしてスチュワードに訴えるとのこと。
"Certainly this has not led to any performance advantage. We are checking the design of the parts now to better understand the situation and we intend to appeal the decision made by the stewards."
via: Saubers disqualified over technical infringement - The Official F1 Website
これによって裁定が覆るのかどうかは不明ですが、このリアウィングによるパフォーマンス上の影響が無いのであれば、ザウバーがかなり良いポテンシャルを持っているコトは明らか。なのでそう悲観する話でもないのかも。
それにしても驚異的なのはセルジオ・ペレスですよ。ただスポンサーを連れてきただけではなく、実力もあるコトを開幕から証明してみせました。完走したドライバーの中でただ一人ワンストップで完走。しかも、終盤までワンストップとは思えないくらい良いペースをキープし続けてましたしね。F1初戦とは思えないほど見事なタイヤマネージメント。メキシコ人っていうから、タイヤとか気にせずガンガン行っちゃうタイプのドライバーかと思ってたら(偏見)、可夢偉に近いタイプのドライバーかも?
でも可夢偉も結果的にペレスに先行されたものの、悪くないレースでしたし。去年は開幕後8戦中完走2戦という悲惨な状態だったコトを考えれば、今年はかなり期待できるなぁと。
ともあれ、今年もF1が盛り上がるといいなぁ。まずは、誰がベッテルを止めるかですねー。