開幕戦とはちょっと状況が変わってきた？F1マレーシアGP決勝。
決勝結果：
2011 FORMULA 1 PETRONAS MALAYSIA GRAND PRIX - The Official F1 Website
決勝後ドライバーコメント：
Malaysian Grand Prix - selected team & driver quotes - The Official F1 Website
決勝後記者会見：
FIA post-race press conference - Malaysia - The Official F1 Website
ベッテル連勝、なんだけど
開幕戦に続き、またベッテルがポールトゥウィン。……ではあるんですが、開幕戦とは違い「楽勝」といえるほどの雰囲気でも無かった感じがします。というのも、やはりマクラーレンの大幅なペースアップがあったからなんですけども。
予選で2番手につけたハミルトンはタイヤマネージメントの失敗もあり、さらにレース後ペナルティを課されたコトもあって8位に沈んでしまいましたが、代わりにバトンが2位フィニッシュ。スタート前にフロントウィングを調整した結果バランスを崩してしまったみたいで、序盤はペースを保つのに苦しんでいたようですが、ピットインの都度ウィングを調整し徐々にペースアップ。気がつけば2位、みたいな感じでした。
タイヤに優しくないハミルトンと、タイヤマネージメントに長けたバトンの差が出たような感じがして興味深い感じがしましたが、ともあれタイヤの扱い方さえミスらなければレッドブルと互角にやり合えるところまでマクラーレンが来ているのは間違いないところ。できればここにフェラーリあたりも混じってきて欲しいワケですが、まぁレッドブル（ていうかベッテル）一人勝ちの状態よりは余程面白い展開でしょう。
レッドブルは決勝中にやっぱりKERSのトラブルが起きてしまったみたいで、そういう意味ではまだ本調子ではない、とも言えるのかもしれませんけど。
ルノーが思いの外速い件
開幕戦のペトロフに続き、ハイドフェルドが3位表彰台。2戦連続で表彰台がレッドブル・マクラーレン・ルノーとなったのはなかなか面白いですね。てか、テスト段階で前方排気システムとか導入して話題を集めたもののペースはイマイチと言われていたルノーですが、フタを開けてみるとかなり良い雰囲気。開幕戦のペトロフだけなら偶然だったかも知れませんが、今回ハイドフェルドも結果を出して見せたコトで、ルノーの戦闘力を証明して見せましたねぇ。
ペトロフも今回リタイヤしたもののペースは悪くなく、今後に期待が持てる内容。このマシンにクビサが乗っていたらどうなってたかなぁ……とも考えてしまいますが。それにしても今回のペトロフのクラッシュ、マシンが跳ねたあとステアリングがすっぽ抜けてたのにはちょっとビックリ。大事にならず良かった。
可夢偉入賞とか
可夢偉はハミルトンのペナルティもあって7位入賞。幻の開幕戦入賞も考えると上々の結果。今回はまたミハエルと散々バトルして、さらにウェバーともやり合ったりしてたんで国際映像にも良く映ってましたねぇ。
現状、レッドブルとマクラーレンがトップ2、それに次いでルノーとフェラーリ、その後にザウバーとメルセデス、てな感じの戦力分布になっているんで、また今年もポイントを巡ってミハエルとやり合う機会が多そう。可夢偉自身、「運命を感じた」とまでコメントしてましたが、なんか「あの」ミハエル・シューマッハと正面からやり合って勝てる日本人ドライバーが居るっていうのはなんだかすごく痛快だし、いいぞもっとやれ。
あと気になるのが、ウィリアムズの轟沈ぶり。2戦連続で2台ともメカニカルトラブルでリタイヤ。予選順位もさっぱり振るわず、一体どうしちゃったんだと心配になるレベル。まぁおかげで可夢偉がポイント獲りやすくはなっているんですけど。
