大須は萌えているか?

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F1[11] イギリスGP予選

新しくなったシルバーストーン。しかし、グランドスタンドからはトップチームのピット作業や表彰台が見られないとかって話も出てますがはてさて。F1イギリスGP予選。

予選結果:
2011 FORMULA 1 SANTANDER BRITISH GRAND PRIX - The Official F1 Website

予選後ドライバーコメント:
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

予選後記者会見:
FIA post-qualifying press conference - Great Britain - The Official F1 Website

ゴタゴタ続きの週末

このイギリスGPから、いわゆる「吹きつけディフューザー」規制が行われるコトになってたワケですが、それを巡ってかなりゴタゴタしてしまっているみたいですね。

この規制、ブレーキング中にもアクセル全開時に近いような排気ガスをマシン底面に吹き付ける手法に対して、「ブレーキング時に許されるエンジンのオーバーラン(つまり空ぶかしってコトだと思いますが)は全開時の10%まで」としたもの。んで、そもそもはFIAトルコGPのときに「次戦スペインから規制するよー」と言ったんですが、一部チームの反発に遭いこのイギリスまでずれ込んでいたもの。つまり、「そんな短期間で準備できるワケねーだろ」というチーム側の声にFIAが譲歩した格好だったワケですね。

ところが、またこのイギリスGPの週末に問題が発生したみたいで。なんでも、メルセデスが「この規制やられるとエンジンの信頼性に問題(クランクケースの圧力がどーたら)が生じるコトが判明したから、もうちょっと猶予してよ」と言い始めたらしく。んなコトいっても、猶予した結果がイギリスGPからというタイミングだったんじゃないの?という話なんですが。

しかしFIA、ここでメルセデスイギリスGPではエンジンのオーバーランを認めるコトにしたらしく、一部チームが優遇されたような格好になり現場は混乱。そしてルノーが「ウチも問題(排気バルブがどーたら)が生じるんですけど?」と言いだし、ルノーも全開時の50%までのオーバーランが認められたらしく。金曜日はその状態でセッションが行われたらしいですが、土曜日の朝になりFIAが「やっぱルノー、お前は言うのが遅かったからダメだ」と手のひらを返し、さらに混乱。

レッドブル、ルノーエンジン搭載チームへの譲歩が剥奪されFIAに説明を求める : F1通信

……わけがわからないよ。そしてさらに、FIAが「じゃあもういいよ、全チームが同意するならディフューザー規制は無かったコトにしてやるよ。ただし今週末はこのままな」と言い出したらしい。

FIA 「全F1チームが同意すればディフューザ禁止を取り消す」 : F1通信

……どうしてこうなった。これについて、日曜朝にまた話し合いが行われるらしいですが、どうなるんでしょうね。F1も菅内閣ばりの迷走をしてしまっているようです。ここまでの話をまとめると、

という感じ?でも、メルセデスGPマクラーレンの予選グリッドを見ると、メルセデスエンジンのパフォーマンスも落ちているよーな気も……。でもフォースインディアは絶好調ですね。今回の予選は天候の要素も絡んでいるので、ようわかりませんが。誰かご存じの方居たら教えて下さい。

それでも結局

んで、そうなるとレッドブルのパフォーマンスがどれくらい悪化したかが気になるところですが、結果としてはフロントロウ独占。ただしポールはウェバー。最後に一雨来てなければ、ベッテルにもチャンスがあったかもしれないですけどね。

ただ、今回の予選では3番手アロンソが2番手ベッテルとのタイム差0.1秒以内にまで肉薄。これを見る限り、少なくともフェラーリには有利にコトが運んでいるように見えます。マッサも4番手に入ってますし。アロンソは「今年ベストの予選パフォーマンス」と言ってますね。カナダでフロントロウを獲得した時には、ポールのベッテルにコンマ2秒近い差があったというのもあるんでしょう。

ただ、このタイミングでフェラーリが勝てたとしても、「規制に乗じて勝てた」というレッテルを貼られてしまうのも目に見えているワケで、なんだかなぁという感じもします。シーズン途中のレギュレーション問題はいつもこういう問題を孕んでしまうのが難しいところ。

ただ、レッドブルがなんとかフロントロウに踏みとどまったのに対し、ルノーペトロフ14番手、ハイドフェルド16番手と大乱調。ゴタゴタの影響がモロに出ている感じがします。このルノーの低迷を見ると、逆にレッドブルはつくづく強いチームになったのだなぁという感じがしますね。

本日の番狂わせ

あと予選で意外だったところといえば、6番手に飛び込んだディ・レスタと7番手に飛び込んだマルドナド。8番手の可夢偉とあわせて、皆自己最高グリッドを獲得。

逆に、マクラーレンメルセデスGPルノーといったあたりは低迷。天候に惑わされたところもありそうですが。ロズベルグは最後の雨が無ければもっと良いとこ行ってたでしょうしね。こういう微妙なコンディションに強いバトンは5番手に入ってますし。ともあれ、いつもとはちょっと違う面子による上位争いが見られるかもしれません。あとは決勝の天候次第ですか。

ところで、シルバーストーンのホームストレートの場所が変わったのって、なんかすげえ違和感あります……。