大須は萌えているか?

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F1[11] ハンガリーGP決勝

週末、体調を見事にぶっ壊してしまい、F1のエントリ全然書けませんでした。そんなワケで、今更ですがF1ハンガリーGP決勝。

決勝結果:
FORMULA 1 ENI MAGYAR NAGYDIJ 2011 - The Official F1 Website

決勝後ドライバーコメント:
Race - selected team & driver quotes - The Official F1 Website

決勝後記者会見:
FIA post-race press conference - Hungary - The Official F1 Website

雨でハンガリーと言えば

決勝はてっきりドライなのかと思ってたんですが、路面やや濡れの状態で全車インターミディエイトでのスタート。ハンガリーで雨といえば、ホンダ × バトンの優勝が思い出されるワケですが、今回もバトンやってくれましたねー。ハミルトンとのバトルで目まぐるしくトップが入れ替わる展開でしたが、ハミルトンが52周目にスリックからインターミディエイトに換えるという決断をし、それがハズレだった時点で勝負アリ。

もちろん、ハミルトンがタイヤを換えた直後に雨が強くなってればバトンの優勝は無かったかも知れませんし、その辺は時の運としか言い様がないですけどね。ただ、バトンはスタートのインターミディエイトからオプション(今回だとスーパーソフト)→オプション→プライム(今回だとソフト)とタイヤを換えたのに対し、ハミルトンはインターミディエイトからオプション→オプション→オプションとタイヤを交換してたので、どっちにせよタイヤが最後までは保たずバトンより一回分多いピットストップをする必要があったワケで。そういう意味では最後にインターミディエイトに賭けたのは当然の選択だったのかもしれません。

バトンも今回はコースオフする場面も見られましたが、やっぱりああいうコンディションを走らせたらピカイチなのは相変わらず。さすがです。一方ハミルトンはスピンした際に走路妨害を取られてペナルティーまで食らい表彰台も逃すなど、明暗くっきり。しかし、ハミルトンが転落したのはベッテルにしてみればラッキーな展開でしたね。

マクラーレンが連勝したコトで、いよいよレッドブルのアドバンテージが無くなってきたか?とも思えるんですが、今回ベッテルはきっちり2位に入ってきており、ウェバーやハミルトン、アロンソにしてみればポイント差はむしろ開いているワケです。ベッテルとランキング2位ウェバーの差ってウェバーが3連勝してベッテルが3戦連続リタイヤしてもひっくり返せない差なので、残り8戦で果たしてどこまで差を詰められるのやら。

アロンソは「7月は3つの異なるコンディション、異なるサーキットで誰よりも多くのポイントを獲得した」とコメントしてますけど、この3戦で縮まったベッテルとのギャップは10ポイント分。チャンピオンシップを狙うなら、さらにペースを上げていかなくてはなりません。そのためには、とにかく優勝を重ねるしかないところですが……。

珍しい光景

今回、絵的に目を引いたのはハイドフェルドのマシン炎上騒ぎ。ピットアウト時にサイドポンツーンから発火し、部品が爆発するような危ないシーンでした。すぐ脱出できて良かったですけど。ピットストップが予想より長引いてしまいオーバーヒートしたみたいだ、とハイドフェルドはコメントしてますが、つまりすぐ作業が終わると思って、クラッチを切った状態でエンジンを高回転キープした状態にしてたら思いの外時間が掛かってしまい、その高回転の負荷に冷却系が耐えられなくなってファイヤー的な。

ピットの段取りミスっただけで燃えるんだからF1ってスゴイですよね(?)。なんとなくハイドフェルドが先走っちゃった感。ここんとこ、芳しい評価も聞かれないハイドフェルドですがこの先大丈夫でしょうか。

それから、ピットのボックス手前のブレーキングでスピンしたダンブロジオも結構衝撃的でしたね。まぁ滑りやすかったんでしょうけど、まさかそんなところでみたいな。誰も跳ね飛ばされなかったのは幸いでした。

くそみそなザウバー

可夢偉は今回も入賞のチャンスがあったように見えたんですが、結果は11位。なんかピット戦略変でしたよねぇ。え?いつものこと?ただ、可夢偉自身もコメントでチームのタイヤ戦略に不満を漏らしているくらいだから、結構重症なのかも。12周目にインターミディエイトからプライム、そこから22周引っ張って34周目にオプション、そこからなぜか延々と引っ張り続けてポイント圏内を走るもどんどん抜かれ、たまらず62周目にもう一度オプションに交換。そりゃ保たないでしょう……。

そういえば予選10番手にいたはずのペレスは、というとオープニングラップで一気に沈没してしまい15位フィニッシュ。なんということでしょう。今回はペーター・ザウバーのコメントもたった2行分しかなく、哀愁を感じます。

The highlight for our team this weekend was Sergio’s 10th place in qualifying.
That is what I will take with me into the summer break.

via: Peter Sauber : Race - selected team & driver quotes - The Official F1 Website

両ドライバーの残留を発表した直後のレースがこれですから、ザウバーにとってはちょっと切ない夏休みになっちゃうのかもしれません。