大須は萌えているか?

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B-1グランプリが焼きそば無双なのは何故か

ちょっと前に姫路で行われたB-1グランプリで、岡山県の「ひるぜん焼きそば」がゴールドグランプリを取ったんだとか。

私自身はB-1の会場とか行ったコトないしあんまり詳しくないのでアレなんですけど、とりあえずなんかやたらと焼きそばが強いイメージがあります。実際問題、過去の受賞歴を見てみると、第1・2回大会で富士宮焼きそば、第4回大会で横手焼きそば、そして今回(第6回)でひるぜん焼きそば。6回のうち4回焼きそばが1位なんですか……。

なんでそんな焼きそばが強いのかよくわからんのですが、↓のページとか見ててなんとなく合点のいくところもありました。

暇人\(^o^)/速報 : 「B-1グランプリ」 岡山の「ひるぜん焼そば好いとん会」が1位! 焼きそば強すぎだろ… - ライブドアブログ

まずB-1グランプリの投票というのは、実際にそれを食べた人が箸によって投票するみたいなので、まずはなるべくたくさんの人に食べて貰う必要があると。そのため、じゃんじゃん作れて回転の良い料理が有利、という話。

それから、焼きそばみたいに鉄板でジュージュー焼く料理だと、その臭いに釣られて人が集まりやすいというのもありそうです。美味しんぼで言うところの、第3巻「炭火の魔力」で鰻を焼く臭いをわざと店外に流して客を釣るあの理屈。

それから、B-1グランプリ姫路大会のサイトには、こんな記述も。

B-1グランプリは、食べ物を提供するのではなく、“まちを売る” つまり、まちを大いにPRして、活性化に繋げていくことを目的とした「まちおこし」イベントです。
B-1グランプリの出展者は飲食店ではなく、まちおこし団体の方々です。そのため「出店」ではなく「出展」と、「販売」ではなく「提供」という表現を使用しています。

via: 第6回B級ご当地グルメの祭典!B-1グランプリinHIMEJI

コミケでは同人誌を「販売」するのではなく「頒布」するのだ、的な。同様の記述はB-1グランプリ公式サイトでもされていて、その理念がくどいくらいに書かれています。ていうかB-1グランプリってグルメイベントじゃなかったのね、知らなかった……。

それはさておき、ポイントは「出展」しているのがどうやら料理のプロというワケでもなさそうだ、という点(実際は結構プロも混じってるのかもしれませんが)。しかも大会やってるのは屋外ですから、調理器具も限定されます。そうなると、素人が屋外でも作りやすい麺類だとかに偏るのもやむを得ない気がしてきます。

それに、主催者が「これはグルメイベントじゃなくてまちおこしイベントなんだ」と明言しているくらいなので、ぶっちゃけこれは料理の独創性とかを競う、という概念が無いワケですね。イベントを通して地域の名前を売る、という趣旨なので、変にアクの強い料理とかじゃなくて、万人受けする料理の方が都合が良いワケです。

そうした事情を勘案していくと、まーそれなら焼きそばでも別にいいのかぁ、なんて思うのですが、しかしそれでもやっぱりこのマンネリさ加減はなんとかならんのか、という気もしちゃうんですけどね。いやだって、大会の理念がどうとかいっても、私みたいに外野から見ている人間にとっては、気になるのは地域名ではなくてその料理ですもん。

公式サイトでもグルメイベントであるなどと誤解されることも多いとして、その理念がコッテリと書かれているワケなんですけど、なぜ「誤解」されるかといえば、その本来の理念に興味が無いからです。身も蓋もないけど。

B-1グランプリの規模自体はどんどん膨れあがってるみたいですけど、この勢いがどこまで続くのか。私としては、焼きそばはもういいです……。