大須は萌えているか?

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「革新的」なマシンをフェラーリが投入すると失敗する説

鈴鹿サーキットが2013年もF1日本GPを開催するコトになったという発表があり、まーめでたいワケなんですけれども。

2013年F1日本グランプリレースについて(PDF)

しかし、複数年の契約更新ではなく、1年ごとの更新という点に一抹の不安を感じたり感じなかったり。

こうなると、2013年末で鈴鹿の日本GP開催契約とフジテレビの放送権契約が両方とも区切りを迎える形になるんですけど、ここから先があるのか無いのかがポイントになるんじゃないですかね。

地上波無くなっちゃったから、いっそCSでフジテレビの有料チャンネル契約するのもアリな気はしているんですが、2年経ったら中継自体が消し飛んだりしたらそれはそれで悲しいので、そこまで踏ん切れずにいる今日この頃。マシンもダサいし。

……と、それはさておき。

そんなダサいマシン群の中にあってもチーム自らが「革新的」と評するフェラーリのニューマシン、F2012が開幕前の合同テストでイマイチタイムが伸び悩んでおり、早くも失敗作扱いされそうな勢いですね。

フェラーリ・チーム、今年も苦戦?: FMotorsports F1

もちろん、開幕前のテストでどんだけ速かったかなんてちょっとした目安程度にしかなりません。ただアレなんですよね、フェラーリが「革新的」なマシン作ると割と失敗して終わるイメージがあったりして。

近年のフェラーリって割とコンサバなイメージが強かったんですけど、2009年以降3年間タイトルと縁が無い状態にあって、「革新的にせざるを得なかった」部分もある。これって、1990年前後のフェラーリ大スランプ期にちょっとイメージが重なるんですよね。

その当時のフェラーリの革新的マシンというと、まず思い浮かぶのは1989年の640。F1史上初のセミATを実戦投入したマシンとして有名ですね。

その後セミATがF1の「常識」となったコトを考えるとすっごく偉大なマシンなんですけど、当初は信頼性の問題で壊れまくり。翌年、熟成させた641ではアラン・プロストがタイトルまであと一歩というところまで詰め寄るものの、例の鈴鹿でセナの特攻に合い轟沈。セミATを先駆けて搭載したコトは偉大でしたが、それがタイトルに結びつくコトはありませんでした。

そして今度は1992年に、これまた革新的な「ダブルデッキ」構造を備えたF92Aを投入。このマシンがまた90年代フェラーリ低迷の象徴とも言われるレベルの大失敗作。

ハイテクが一斉禁止された1994年に投入した412T1はサイドポンツーンにNACAダクトっぽいエアインテークを備えるなど、見た目からして攻めたマシンだったものの、これも不発で早々に大幅なアップデートを余儀なくされ。

結局、フェラーリがホントの意味で競争力を取り戻すにはミハエル移籍2年目の1997年まで待たなきゃならなかったワケですね。しかも、このときミハエルがドライブしてたF310Bはむしろオーソドックスなマシンだったりして。

一方で今のフェラーリにも、そのミハエルを倒した男・アロンソが在籍しているワケなんですが。彼はミハエルのように再びフェラーリに黄金時代をもたらすことができるのか、あるいは某プロフェッサーのようにマシンを「紅い耕耘機」呼ばわりして残念なコトになっちゃったりするのか、気になるところです。