大須は萌えているか?

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F1[12]スペインGP 決勝

意外ってレベルじゃねーぞ。F1スペインGP決勝。

決勝結果:
FORMULA 1 GRAN PREMIO DE ESPANA SANTANDER 2012 - The Official F1 Website

決勝後ドライバーコメント:
Race - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

決勝後記者会見:
FIA post-race press conference - Spain - The Official F1 Website

アロンソ勝つかと思いきや

ハミルトンの処分によりポールに繰り上がったマルドナドですが、そのまま優勝するかというとさすがにそれはないだろ、と思ってたんですよ。

だって、スペインですよ。アロンソの地元ですよ。地元の応援パワーだってあるだろうし、アロンソも是が非でも勝ちにくるでしょう。一方で、マルドナドはまだ表彰台の経験もないドライバーなんですから。

んで、スタートでアロンソが先行したのを見て、こりゃいよいよアロンソの勝ちだろうと。

ところが、マルドナドのレースペースが非常に良い。アロンソにがっちり食いついている。離れない。お陰で、フェラーリのまずいピット判断も手伝って、再度トップを奪い返しちゃった。

でも当然アロンソも諦めないワケで、後ろから猛然とプレッシャーをかける。でも、マルドナドがまたすごい堂々とした走りで、アロンソに決定的なチャンスを与えない。正直未勝利ドライバーの走りじゃありません。

マルドナドがチェッカーを受けたときには、なんか彼がもう何度も勝利を重ねているような錯覚すら覚えました。雨が降ったわけでもなく、ライバルに大きなトラブルが起きたわけでもない。堂々たる勝利。唯一マルドナドに運の要素があったとすれば、ハミルトンが最後尾に回されたこと。それでも、今回のマルドナドが強かったことに変わりはありません。

……と、これで終わっていれば良い話だったんですが、レース後にウィリアムズのガレージで火事が発生する騒ぎが。もうなんなの一体。

Garage fire mars Williams’ post-race celebrations - updated - The Official F1 Website

負傷者も出たようですが、幸い人命に関わるようなコトにはなっていないようです。しかし、資金的に潤沢ではないウィリアムズにとってこれは痛そう……こういうの、保険とかって掛かってるんでしょうか。

それはさておき、これで5戦が終了して、勝ったドライバーとチームがすべて違うという、F1ではちょっと考えられないような状況になっているワケですが……しかしまぁ、ワンサイドゲームよりは混沌としている展開の方が面白いのも事実。

5つのチームが優勝したのは2008年以来となりますが、あの年もチャンピオンシップは最後まで大激戦でしたねぇ。今年はどうなるでしょう。

ポイントはとにかくタイヤ。如何に予選一発でタイヤの美味しいところを引き出して、決勝ではそれを持続させられるか。それは極めて困難であるものの、逆にそれができれば今回のウィリアムズのようなコトができてしまうコトが証明されたワケです。

ミハエルはピレリタイヤに不満たらたらのようですが、しかしこの展開の読めなさは面白い。予選はもうちょっとなんとかして欲しいけど。中盤、一歩抜け出すのは誰なのか、それともこの混沌がまだ続くのか。ハミルトンが1度勝てば、そのままスコーンと行きそうな気もするんですけどね?

なにせ今回のレース、ハミルトンは唯一2ストップ作戦を採用して、見事最後尾から8位まで追い上げる器用さも見せてますからね。絶対タイヤ保たないと思ったのに!

可夢偉も自己ベスト

予選ではトラブルに見舞われ、9番手スタートだった可夢偉ですが、決勝ではこれまた素晴らしいレースペースで。ただ、ピットストップするたびに結構なタイムロスが発生していて、前を走るバトンに詰め寄る→ピットで離れる→詰め寄る……という展開。ザウバーのピットワークはどうなってるんだ。

それでも、単独走行だとバトンやロズベルグより1周1秒くらい速く走れていたので、最後にロズベルグまでオーバーテイクしての5位入賞は狙い通りだったでしょうね。可夢偉はQ3さえ走れていれば表彰台狙えてたとコメントしてますが、確かにそんな感じ。実に「惜しい」5位でした。

でも、この調子ならまだチャンスはありそう。タイヤマネージメントが重視される今のF1は、かなり可夢偉向きでしょう。

荒ぶるミハエル

あと今回のレースで印象的だったのは、やっぱりミハエル。セナに追突してクラッシュした挙げ句、無線越しに「idiot(大バカ野郎)」と罵り、そして次戦モナコでの5グリッドダウンペナルティという、素晴らしい三段オチです。

Schumacher handed five-place grid penalty for Monaco - The Official F1 Website

今回セナも他車とも接触するなど、かなり怪しい走りをしてはいたんですけど、セナが特段早いブレーキングをしたワケでも無いのにギリギリまで詰め寄りすぎてぶつけたのはミハエルのミスでしょう。ていうか、この手のミスは何度もやってるよねミハエル。

ロズベルグに初優勝を飾られて以降、なんだか焦りがあるようにも見えますが……モナコでの5グリッドダウンは致命的だし、歯車の狂ったミハエルはどこへゆく。