大須は萌えているか?

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F1[12]ベルギーGP 予選

夏休み明けいきなりの衝撃。F1ベルギーGP予選。

予選結果:
2012 FORMULA 1 SHELL BELGIAN GRAND PRIX - The Official F1 Website

予選後ドライバーコメント:
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

予選後記者会見:
FIA post-qualifying press conference - Belgium - The Official F1 Website

小林可夢偉Q&A:
Kamui Kobayashi Q&A: I love this circuit - The Official F1 Website

琢磨以来の

8月にまるっとレースが無かった今年のF1スケジュール、気分的にはシーズンオフを挟んだよーな感じすらします。しかし、ここからスパ、モンツァとクラシックサーキットでのレースが続き、その後シンガポールを経てもうその次は鈴鹿。もう鈴鹿か、という気もしますが、今年は鈴鹿の後にもまだ5レース控えているので、チャンピオンシップ的にはまだまだって感じですね。なんかしっくりこない感じですが。

んで、そんな久しぶりのF1予選ですが、いきなり可夢偉がフロントロウ、予選2番手に付けるという展開で仰天。金曜日は一日中大雨で各チームまともなデータ取りはできない状況だったみたいですが、FP1で可夢偉がトップタイムをマークし、ドライとなった土曜のFP3ではペレスが3番手、可夢偉が4番手という上々のタイム。

当然2台ともQ3には進出するわな、とは思っていたんですが、可夢偉2番手はさすがに驚きです。Q1、Q2とも可夢偉のタイムは思ったより伸びず、特にテクニカルセクションのセクター2で僚友ペレスにコンマ5秒程度の差を付けられている状況。可夢偉は直線重視でセクター2犠牲にしてんのかなぁ、という気もしたんですが、どうもトラフィックに引っ掛かったりしていたみたいですね。

そしてQ3最後のアタックではトラフィックを警戒し真っ先にアタック。路面コンディションを考えるとアタックはなるべく最後に入るのが望ましいんですが、でも結果としてセクター2で全体ベストをマークし予選2番手。逆に最後にアタックに入ったペレスは5番手タイム。他のドライバーも意外と最後タイム伸びなかったんですよね。可夢偉がぽーんと2番手に入ったときも、「まだこのあとにアロンソライコネン来るから5番手くらいかな?」と思ってたくらいで。

こうなると表彰台獲得に期待が掛かりますが、各チームとも金曜まともに走れていないコトもあって決勝のレースペースは未知数な部分も多いので、あとは出たとこ勝負でしょうね。心配なのは可夢偉よりもザウバーの戦略の方かも……!

あ、余談ですが予選トップ3記者会見のインタビュアーの質問で

Q: Kamui, your first front row in Formula One and also the first front row for a Japanese driver in Formula One, so yoku dekimashita to you.

via: FIA post-qualifying press conference - Belgium - The Official F1 Website

可夢偉、あなたにとってF1で初のフロントロウ、そしてF1の日本人ドライバーとしても初のフロントロウですね。ヨクデキマシタ」って言ってますけど、誰か忘れてませんか……?2004年のヨーロッパGPで佐藤琢磨というドライバーがですね……。

可夢偉の前後

ポールを獲得したのはマクラーレンのバトン。Q1最初のアタックではなんかしっくり来てない感じだったが、リヤウイングのエレメントを新型に交換してから見違えました。バトンはこれがマクラーレン移籍後初のポール獲得だと知りびっくり。しかし、全開区間の長いスパだけにメルセデス勢有利とも思われたんですが、バトン以外はパッとしませんでしたねぇ。ハミルトンですら8番手。

そして3番手は現F1界随一のバイオレンス野郎ことマルドナド。彼が可夢偉の後ろに居ることについて懸念を示す人も多かったみたいですが、Q1でヒュルケンベルグの妨害をしたとしてめでたく(?)3グリッド降格が決定しました。

Maldonado handed three-place grid penalty for impeding - The Official F1 Website

予選でグイッと前に出てきて、そのあとペナルティでズルッと沈む、もはやマルドナドのお家芸となっています。いいぞもっとやれ。ただ、繰り上がりで3番手となったライコネンもスパを相当得意としているドライバーなので、やっぱり気を抜けませんねぇ。

ロータスルノーは今回からメルセデスと同じ「ダブルDRS」の投入が噂されていましたが、金曜の雨でちゃんとデータが取れずに投入見送りになったみたいで。ただ、次戦モンツァも全開率の極めて高いサーキットなので、ここで投入できれば予選のパフォーマンスが一気に向上する可能性ありますね。

伸び悩んだ人たち

ザウバーが予選で大きく躍進した一方で、レッドブルメルセデスGPは低迷。

レッドブルベッテルは今季2度目のQ2ノックアウトを喫してしまいました。ウェバーも7番手がやっとで、さらにギヤボックス交換ペナルティを受けるのでおそらくベッテルの後ろからのスタート。金曜のデータ取りが出来なかったコトが足を引っ張ってますかねぇ。

メルセデスGPもミハエルが13番手、ロズベルグは18番手+ギヤボックス交換ペナルティ付き。ミハエルは今回F1参戦300戦目というコトみたいですが、つくづくスパに縁がありますね彼は。これでさらに復帰後初優勝……となればこの上なくドラマチックですが、F1はそこまで甘くなさそうです。