大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

F1[13] スペインGP予選

ヨーロッパラウンド開幕、F1スペインGP予選。

予選結果:
FORMULA 1 GRAN PREMIO DE ESPANA 2013 - The Official F1 Website

予選後ドライバーコメント:
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

予選後記者会見:
FIA post-qualifying press conference - Spain - The Official F1 Website

3戦連続

F1が開幕フライアウェイからヨーロッパに戻ってきて、グランプリウィークに「今日のセッション何時からだっけ?」と気にする必要が無くなりました。……とはいえ次戦モナコは少しスケジュールがイレギュラーだし、その後はカナダ行ったりもしちゃうんですが。あ、ちなみにGoogleカレンダーなど使っている方はこういうサイトなんかでカレンダー出力してインポートすると確認しやすくなって便利だったりしますよ。

それはさておき。

メルセデスがまさかの3戦連続ポール獲得となりましたねぇ。しかもフロントロウ独占。そしてロズベルグは自身初の2戦連続ポール。メルセデスGPのマシンは今宮さんが驚嘆するレベルで最終セクターのスピードが優れており、ここのアドバンテージをもってポールに結びつけたといって良い感じです。もちろん他のセクターもトータルで速いんですけどね。

カタロニアの最終セクターって一番テクニカルなセクションですが、なーんでメルセデスGPだけここまで突出して速いのか。……さっぱりわからない。メルセデスGPはFRICKという油圧制御式のアクティブサスペンション(?)を搭載しており、それがアドバンテージになっていると言われてますが、コレが威力を発揮するのはむしろセクター2のようなミッドレンジのコーナーだと思ってたんですが。しかも、フリー走行の段階ではセクター3含めて平凡なタイムだったのに、予選になっていきなり速くなった。一体どんな仕込みをしたのか、それともフリー走行では三味線弾いていたのか。

しかし、レッドブルフェラーリにしてみれば「どうせメルセデスは一番最初にタイヤダメにして落っこちるでしょ?」みたいな感じであまり相手にしてない雰囲気です。アロンソは「メルセデスを過剰に恐れる必要は無い、いつも彼らはタイヤデグラデーションが激しいからね」と。

We were well aware that Red Bull and Mercedes would both be very strong, but while it’s true we have to start taking back points on Vettel, we are not too scared of Mercedes, who usually have higher tyre degradation.

via: Fernando Alonso:Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

ベッテルも「過去のレース見ればメルセデスがタイヤに厳しいってわかるでしょ。1周だけ速くてもレースディスタンスを通して見るとスゴくないよね」みたいなコメントしてます。

If you take a look at the last few races , and even go further back in time, you can say that the Mercedes have always been tough on the tyres.
What probably works on single fast lap is not fantastic over a race distance. So it could be that the tyres will give them a hard time tomorrow.

via: Sebastian Vettel Q&A: P3 is a good result - The Official F1 Website

ただ、カタロニアはフロントロウスタートが圧倒的に有利というデータもあるワケで。去年もマルドナドがまさかの優勝を飾りましたし。メルセデスGPはどうなりますかね。

真の優勝争いは

でもまーメルセデスはきっと決勝で没落するという想定に立ちますと、本命は予選3番手に付けているベッテル、4番手のライコネン、5番手のアロンソあたりになってくるワケです。ここでまた興味深いのは、各チームのタイヤ戦略。今回もピレリはプライムにハード、オプションにミディアムを持ち込んでいるワケですが、メルセデスGPレッドブルマクラーレンといったチームは予選をすべてミディアムで乗り切り、ハードのニュータイヤをまるっと残してます。

一方、ライコネンはQ1でハードのニューを2セット消費し、Q2とQ3でミディアムのニューを1セットずつ投入。アロンソはQ1でハード1セット、Q2とQ3でミディアム1セットずつ投入。

となると、決勝ではレッドブルは予選で使ったミディアムから新品ハード⇒新品ハード、ロータスはミディアム⇒新品ミディアム⇒新品ハード(ハードとミディアム逆かもしれませんが)、フェラーリロータスと同様の作戦になるんでしょう。今回、ハードとミディアムの性能差はそこまで大きく出ていないよーな感じがしますが、このタイヤ戦略の違いがどう結果に反映されるのか。

あと、ピレリの戦略予想(⇒3ストップの可能性が高い決勝へ (ピレリ): FMotorsports F1)では今年も3ストップ作戦がメインになるとされていますが、ロータスはおそらく2ストップを狙ってくるでしょうね。レッドブルフェラーリがどう動くかも興味深いところ。

ちなみにフェラーリのマッサはQ2でウェバーの走路妨害をしたとして3グリッドダウン。グティエレスライコネンの走路妨害で同様に3グリッドダウン。なにやってんだか。

Massa and Gutierrez penalised for impeding - The Official F1+ Website

ザウバーヒュルケンベルグでも15番手がやっとで、なんだかなぁという感じですが……。

そのほか

ヨーロッパで「Bスペック」と言ってもいいレベルの大幅アップデートをするという話があったようなマクラーレンですが、相変わらずパッとしないままだったような。ペレスがQ3まで進出して見せたのが救いでしたが、バトンは低調なまま。うーん。

去年のウィナーであるマルドナドも18番手に沈み、チームメイトのボタスにも負けるというオマケ付き。これはボタスがスゴイという話なのかなんなのか。ウィリアムズとザウバー、昨年あれだけ中段グループからレースを盛り上げていたチームの沈みっぷりを見ると少々悲しいモノがあります。

あ、それからケーターハムのヴァン・デル・ガルデが19番手獲得でビアンキの前に。チームメイトのピックをコンマ4秒凌ぐタイム。マルシャとケーターハムの争いも今後激化していくんでしょうか。