大須は萌えているか?

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F1[13] イギリスGP予選

渾身のアタックラップは見応えありました。F1イギリスGP予選。

予選結果:
2013 FORMULA 1 SANTANDER BRITISH GRAND PRIX - The Official F1 Website

予選後ドライバーコメント:
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

予選後記者会見:
FIA post-qualifying press conference - The Official F1 Website

異次元の速さ

カナダではポールを逃したメルセデスですが、ここシルバーストーンではコースとの相性も良かったのかメルセデスの2台が完全に予選の流れを支配してましたね。Q2なんてQ1ユーズドのミディアムタイヤで一発アタックしただけで突破しちゃう有様で、まさに余裕綽々といった感じ。これで決勝も速ければ完璧なんですけどねぇ……。

それはともかく、圧巻だったのはQ3最後のハミルトンのアタックラップ。「サーキットに来ているのファンのためのラップだった」という1周は、改修後のシルバーストーンコースレコードを塗り替える完璧な1周。ロズベルグにコンマ4秒の差を付け、1人だけ29秒台に突入するというすさまじいラップでした。なんかこの予選1周のアタックにかけるテンション、ハミルトンの敬愛するアイルトン・セナを彷彿とさせるモノがありますね。

スペインやモナコロズベルグの後塵を拝したハミルトンですが、カナダとそしてこのイギリスで勢いを取り戻してきましたね。メルセデスの2人はホント実力が拮抗し合っている感じ。あとは決勝のレースペースはどうですかね。すぐ後ろにはレッドブルの2台が控えていますので、順当にいけばそっちが勝つんでしょうけど……。

ベッテル独走の危険性

予選の速さではメルセデスに歯が立たないものの、ベッテルは堅実に予選3番手を獲得。総合力を考えれば一番優勝に近いところに居るのは彼なワケで、あとの焦点はメルセデスがどこまで食い下がれるかという点と、チームメイトのウェバーさんが意地を見せられるかという点になりますか。

そういやウェバーさんは今シーズン限りでF1を引退して、来季からポルシェワークスでルマン参戦したりするそうですね。トヨタさん大変ですね。空くことになるレッドブルのシートに誰が座るかってのも気になるところですが、ライコネン来そうな気配ですね。そうなるとレッドブルがますます盤石過ぎてアレなんですけど。ベッテルライコネンの同一マシン対決は興味ありますけど。

現役最年長のウェバーさんが引退すると今度誰が最年長になるのよ、と各ドライバーの年齢見てみたら、次期最年長ドライバーってライコネンじゃないですか(1979年生まれ)。ライコネンが最年長……全然しっくりこない……。

話がどうでもいいところに逸れましたが、ベッテルがここでも最大限にポイントを積み重ねるとですね、チャンピオンシップの趨勢がほぼ決まりかけちゃいそうな勢いなワケですよ。ていうか、アロンソライコネンが予選で勢いなさすぎるんですよ。

アロンソはカナダで2位フィニッシュしてますし、決勝の強さは持っているとは思うんですが、今回は予選9番手がやっと(ディ・レスタの予選結果除外のおかげでひとつ繰り上がり)で今期ワースト。トラブルらしいトラブルがあったワケでも無いし、コンディションに問題があったワケでも無いし、シルバーストーンフェラーリにとっては苦手なサーキットでは無いハズ。なのにこの予選結果は非常に不安。予選の速さを改善するのがフェラーリ一番の課題のハズなのに、むしろ悪化させてどうする。

アロンソはQ3で1回目のアタックをハード、2度目をミディアムというタイヤチョイスをしており、戦略もギリギリまで迷っている感じがします。これではベッテルの前でフィニッシュするのはなかなか厳しい……。

ライコネンアロンソのひとつ前。こちらもなかなか予選の速さがついてこない。モナコ10位、カナダ9位とここ2戦でポイントを稼げていないので、ライコネンにとってもここらが正念場ですね。ていうか、やっぱりロータスでタイトル争いは厳しいという非常に妥当な結論に達しつつあるというか……。

マクラーレンはイギリスに戻ってきても論外なままだし、フェラーリもこの体たらくとなると、今年はまたベッテル独走となってしまう公算が強くなってきちゃうワケでして。シーズンの流れを考える上でも、ヨーロッパ連戦の頭となるこのイギリスでフェラーリにはそれなりの速さを見せて欲しいもんです。

インドとトロロッソ

今回の予選で印象的なタイムを刻んで見せたのがフォースインディアとトロロッソ。フォースインディアはディ・レスタのマシンが重量規程違反(500グラム足りなかった)となり予選結果除外となったのが残念でしたが、それさえなければ2台ともトップ10スタートとなるところでした。

そしてトロロッソのリカルドは予選5番手。もちろん今季ベストっていうか自己ベストですよねコレ。Q2落ちとなったヴェルニュもミスさえなければQ3行けてましたね。今回ここまでトロロッソの調子が良いのはちょっとびっくりなんですけど、レッドブルのシートに空きが出来たコトでドライバーのモチベーションも向上してるんですかね?

一方でザウバーやウイリアムズはどうにもこうにもポイント争いできるレベルにまで届きそうに無い感じ。昨年とはまた立場が入れ替わっちゃったなぁ。