夏休み明け早々の気まぐれな天気。F1ベルギーGP予選。
予選結果：
2013 FORMULA 1 SHELL BELGIAN GRAND PRIX - The Official F1 Website
予選後ドライバーコメント：
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website
予選後記者会見：
FIA post-qualifying press conference - Belgium - The Official F1 Website
トップ集団の明暗
今年もスパの天気は気まぐれみたいですね。初日のフリー走行でも雨が降ったみたいですが、その後はドライセッションとなったため予選もそのままドライ……かと思ったら予選前になってまた雨。そしてQ2にかけて乾いていって、このままQ3はドライセッション……かと思いきやまた雨がパラつくというホントに気まぐれな天気。
こうした状況では如何に一番路面のコンディションが良い状態で走るかがポイントとなるため、チーム戦略もさることながら瞬時にミスなくタイムをたたき出せるドライバーのテクニック、それから運が求められる難しいシチュエーションといえますね。
しかしそれでもポールポジションを獲得したのはやっぱりハミルトンなのでした。これで4戦連続のポールですか、すごいっすな。そして2番手にベッテル、3番手ウェバー、4番手ロズベルグという概ねいつものメンツで上位グリッドが占められる結果となりました。
Q3はセッション開始直前に雨がパラついてきた状況だったので、早いうちにアタックするのが有利かと思ったんですけどね。そしてセッション中盤にディ・レスタがマークしたトップタイムを各車上回れずにいたものだから、これは2009年に同じくフォースインディアでポールを獲得したフィジケラの再来か……とも思ったんですが。
しかし最後の最後、セクター2の路面コンディションが改善され、メルセデスとレッドブルの各車が怒濤のタイムアップ。路面コンディションの改善に賭けて最後の最後にうまくアタックのタイミングを持ってきたチーム戦略、1アタックできっかりタイムを刻んで見せたドライバーたちの見事な走りでした（ロズベルグは他の3台より早くアタックに入っちゃって損をした）。これぞF1チーム、F1ドライバーの凄みですね。
そしてまぁ川井ちゃんも嘆いておりましたが、フェラーリはアタックに入るタイミングを完全に間違えてしまい、9番手と10番手に沈む結果に。こういうの見るとね、もう今年のフェラーリはダメだなぁ……なんて思っちゃったりもします。
コースの長いスパは、ピット付近がウェットでも一部セクターは乾いてるなんてコトも珍しくないですからね。そんなコトはフェラーリも十分に分かってるハズなんですが。
決勝では予選よりは雨降りにくいらしいですが、はたしてどうなるやら。ただレッドブルはどちらにせよ速そうですね。フェラーリはドライの方が嬉しそう。ロータスもドライの方が競争力ありそうですね。メルセデスのレースペースはどうかな？
躍進の下位チーム
今回の予選で印象的だったのは、マルシャの2台とケーターハムのヴァン・デル・ガルデがQ1突破してみせたコトでしょう。特にマルシャが2台揃ってQ1突破なんざなかなか見られる光景ではありません。Q1の最後にはレコードラインがかなり乾いてきていたので、この3台はミディアムタイヤを装着してアタックするギャンブルを敢行し、これが功を奏した形。
一方でドライでは調子よかったはずのトロロッソの2台は揃ってQ1ノックアウトという有様。ウィリアムズも特にギャンブルすることもなく沈み、そして今回結構良さげなパフォーマンスを示していたグティエレスはなんと21番手に沈む結果に。彼は早々に新品のインターミディエイトを履き直してアタックしていたものだから、路面が改善してきたセッション終盤にアタックできる余力が無かったんですね。
ザウバーにしてみれば、ヒュルケンベルグが11番手につけるパフォーマンスを発揮したのが救いでしょうか。最近はチームの資金問題についていろいろ取り沙汰されてますが、ロシアマネーはちゃんと支払われているんでしょうか。フェラーリエンジンのお金も支払えない状況で、最悪シーズン途中でエンジンの供給を止められるかもなんて噂までありましたが……。
そのほか
そういや、フリー走行ではまたピレリタイヤのバーストが発生したみたいですが、大丈夫なんですかね？
ピレリタイヤ、「タイヤ事故の原因は金属プレート」: FMotorsports F1
原因は異物を踏んだことによるもののようですが、一度ああいう事件が起きてしまうと「バースト」と聞くたびになんか疑念が浮かび上がってしまって……。ピレリとしても頭が痛い問題ではあるでしょうが。
あとは決勝の天気が気になるところですが、まぁスパの気まぐれは今に始まったコトじゃないですしね。この素晴らしいサーキットとヘンテコな天気を楽しみましょう。
