トヨタの社長が、トヨタのグループ企業が主催するラリーシリーズに参戦しクラス総合優勝を果たしたというニュースがありました。
トヨタ:豊田社長、ラリー1500CC超で総合優勝- 毎日jp(毎日新聞)
これを見て、思わず「接待ゴルフならぬ接待ラリーか……」なんて思ってしまったコトは秘密です。んで、2chまとめブログなんかのネタにもなってました。
痛いニュース(ノ∀`) : トヨタが主催のレースでトヨタの社長が優勝 「若者の車離れ打開になれば」 - ライブドアブログ
ちなみにラリーとレースは違う競技なんですけどね?
ただまぁ、モリゾウさんこと豊田社長はニュルブルクリンク24時間レースにも参戦してたりしてモータースポーツ経験豊かな人なので、必ずしも「出来レース」ならぬ「出来ラリー」ではないのかもなぁ、なんて思い、このラリーシリーズのサイトを覗いてみました。
すると各イベントの結果が公開されているページがあったので、試しに結果一覧のPDFをダウンロードして見てみたんですよ。今回モリゾウさんが優勝したシリーズ第4戦目となる富山のイベントはまだ公開されていなかったので、1~3戦の分を。
モリゾウさんが参戦しているのはクラス4と呼ばれる1500cc以上のトヨタ車で争われるクラスで、86がメインとなるクラス。んで、このクラスの参戦台数とモリゾウさんの順位を見てみると……
- 第1戦:全3台/モリゾウ1位
- 第2戦:全7台/モリゾウ4位
- 第3戦:全10台/モリゾウ5位
……なんかすごく妥当な結果が出ているような気がしてきました。ちなみにこのシリーズ、トヨタ車に乗っている人なら気軽に参加できるのがウリみたいで、別にすべてのイベントにエントリーしなくちゃいけない義務なんてありません。
つまり何が言いたいかというと、第4戦まですべてのイベントにエントリーしているのはモリゾウさんだけなのです。そしてこのイベント、総合優勝は各イベントの順位ごとに貰えるポイントの累積で決定されるワケですが、1位10ポイント、2位8ポイント、3位7ポイント……以下1ポイントずつ下がっていって8位2ポイント、そして完走すれば必ず1ポイント。F1みたいに優勝者がかなり多くのポイントを得られる配分にはなっておらず、真ん中くらいでも安定した成績を残せる人が有利なポイント配分になってます。
つまり、毎回参加した人が圧倒的に有利というコトです。
ちなみに、第2戦の結果を見てみるとなぜかモリゾウさんと同じクラス4に脇坂寿一と飯田章というベテランプロレーサーコンビが参加しており、さらりと優勝をかっさらっております。モリゾウさんに順位を譲ろうなんて気はさらさら無いようです。
そう考えると、モリゾウさんが総合優勝を果たしたのは、接待ではなくモリゾウさん自身のモータースポーツに対する愛と熱意の表れなのだ……なんていうとちょっと良い話っぽくなりませんかね。ていうかモリゾウさん、FFでいいからもっと安くて軽くて小さくて楽しいクルマ出してください。別にヴィッツでもいいんだけどさ。
しかしこのTRDラリーチャレンジ、1日のイベントだと1分~3分半のSSが6~7つあって、参加費がコ・ドライバー含めた2人分で3万6千円ちょっとらしいので、割と手軽で面白そうかも……と思ったものの、そういや今俺トヨタ車乗ってないわー、残念だわー(ミサワっぽく