大須は萌えているか?

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F1[13] シンガポールGP決勝

トップ争いは無風。F1シンガポールGP決勝。

決勝結果:
2013 FORMULA 1 SINGTEL SINGAPORE GRAND PRIX - The Official F1 Website

決勝後ドライバーコメント:
Race - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

決勝後記者会見:
FIA post-race press conference - Singapore - The Official F1 Website

圧倒的なベッテル

まーベッテルはもう何も言うことが無いレベルなんですけど。予選でポールを獲得して、レースでも先頭からスタートしたときのベッテルってホント圧倒的ですね。スタート直後やタイヤ交換前後の要所要所でガツンとプッシュし圧倒的なラップを刻み、その後2位のクルマとの差を維持し続けながらタイヤをキープする走りに移行する。このメリハリの付け方がとても明快で、かつライバルが付けいる隙がありません。

2位をあっさり突き放し、その差をキープする走りを見せながらも、タイヤのライフはライバル以上に持たせているのもベッテルのスゴいところ。レース終盤になるとピットの言うことを聞かずにファステストラップを叩き出しに行くというやんちゃもたまにやりますが、それだけの自信があるってコトでもあるんでしょうし。

ちょっともう今のベッテルには手が付けられないですね。

一方で、ウェバーさんはベッテルがチェッカー受ける寸前にマシンが火を噴き慌てて止めるなど、同じチームで明暗くっきりすぎる絵面となっておりましたね。なんなんでしょうねこれ。しかも、その後アロンソがウェバーをフェラーリのサイドポンツーンに乗せてピットまで戻ったところ、ウェバーもアロンソも戒告処分を食らってしまい、戒告が累積3回目となったウェバーは次戦10グリッドダウンペナルティというオチが。

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正直、これは大目に見てやって欲しい気がするんだけど……。確かにアロンソ、コースサイドではなくもろライン上にマシン止めてウェバーをピックアップしているので、それは確かに危ないっちゃ危ないんですけどね?

分かれたタイヤ戦略

もはやベッテルとその他大勢というカテゴリ分けになってしまっている感もありますが、2位以下の争いはちょっと興味深いものがありました。序盤はなんとも退屈な展開だったんですが、リカルドが23周目という非常に微妙なタイミングでクラッシュしセーフティーカーを呼び込んだため、各チームのピット戦略が分かれる格好になり、ここがひとつのターニングポイントになったワケですね。

スタートはスーティル以外全車オプションタイヤ(スーパーソフト)だったワケで、だいたい各車12~15周目くらいに最初のタイヤ交換を完了。しかしその後10周程度でのセーフティーカーとなり、ステイアウトさせるかもう一度タイヤを換えるか、実に悩ましいタイミング。

オプション→オプションと繋いだマクラーレンロータスは交換に入り、オプション→プライム(ミディアム)と繋いだレッドブルメルセデスはステイアウト。そして同じくオプション→プライムとしていたフェラーリはこのタイミングでさらにプライムへとタイヤ交換。

この時点で周回数的にはまだ半分以上残っており、さすがにもう一度ピット入らないと……と思いきや、フェラーリマクラーレンもそのまま最後まで走りきる作戦を敢行。結果的に、アロンソは見事2位表彰台を獲得。ライコネンも3位表彰台となり、結果的にタイヤマネージメントに長けた2人にとってはしてやったりの展開となりましたね。

逆にメルセデスはステイアウトしたコトで失敗した……とも言えるんですが、でももしタイヤを換えていたとしても、最後までちゃんとタイヤがもったかは怪しい気も。マクラーレンもバトンがもしや表彰台か?と思いきや、グリップの崖が来てしまいズルズル後退してしまいましたしね。でもこのマクラーレンのチャレンジ自体は良いと思いますけどね。ベルギーみたいにヘンテコなコトするよりは。

ただまー、アロンソにしてみれば「ここまでやってなんとか2位」という状況なワケです。そういう意味ではアロンソも心中複雑なんじゃないでしょうか。

そのほか

そういやQ3初進出だったグティエレスは決勝ではなぜか12位であり、そしてヒュルケンベルグは9位入賞といういつものザウバーに見られる光景が今回も観測された模様。グティエレス未だノーポイントなんですけど大丈夫なんですかね。ザウバー的には実力よりスポンサーでしょうけども。

それからストリートコースといえばマルドナドですが、予選18番手から11位まで追い上げる奮闘。入賞には手が届かないところがまた今年のウイリアムズを象徴しているんですが……。

現在ベッテルアロンソのポイント差は60ポイント、次戦韓国はチャンピオンシップの大勢は決まってしまっているものの、チャンピオン決定にはまだ早いというなんとも中途半端なタイミングのまま迎えることとなります。しかしもし万が一韓国でベッテル優勝アロンソノーポイントなんてコトがあった場合には鈴鹿でのベッテル戴冠という可能性も見えてくるんですけど。

もういっそそうなってくれた方が清々しくて良いのかも?このままだと日本GPも盛り上がりに欠けちゃいそうで……。