またしても雨の予選。F1第2戦マレーシアGP。
予選結果：
2014 FORMULA 1 PETRONAS MALAYSIA GRAND PRIX - The Official F1 Website
予選後ドライバーコメント：
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website
予選後記者会見：
FIA post-qualifying press conference - Malaysia - The Official F1 Website
メルセデスが連続ポールですが
開幕戦に続き、メルセデスのハミルトンがポールを獲得。フロントロウにレッドブルが割って入り、3番手にロズベルグという順位は開幕戦と同じ。メルセデス、なかなかフロントロウ独占とはいきません。ただ、今回2番手に飛び込んでみせたのはベッテルです。
しかも、今回ベッテルはかなりハミルトンに肉薄するタイム（0.05秒差）をマークしてみせ、レッドブルがウェットコンディションでなかなかの戦闘力を持っているコトを証明してみせました。まー、ハミルトン曰くもうちょっとタイムを縮めるコトはできたみたいですが。
ただ、レッドブルはロングランのペースもなかなか良さげな感じで、決勝レースかなり面白い存在になるかもしれません。テストであれだけ散々だったのが、開幕2戦目で優勝なんてコトになったらそれはそれで結構ショックですけど。
あと問題は決勝の天気ですが、F1アプリの予報なんかを見ると予選と同じ荒れた天気になる模様。まーそうなると運の要素もかなり絡むコトになるので、思わぬドライバーが優勝するシーンが見られたりするのかも。
特に今年のクルマはブレーキが難しく、かつ特にルノーエンジンはどっかんターボで手を焼いてますからね、ウェットでレースディスタンスをノーミスで走り切るのは至難の業でしょう。開幕戦以上に荒れたレースになりそう。
機を窺うフェラーリ
今回はフェラーリのアロンソが4番手に食い込み、リカルドよりは前のポジション。アロンソはクビアトと接触しマシンにダメージを負うシーンもありましたが、幸いマシンは軽傷だった模様。接触の件もレーシングインシデントとしてお咎め無し。あの雨ではインに飛び込んできたクビアトを見落とすのはやむなし、という判断ですね。
アロンソはあと一歩でロズベルグを食えるタイムを出していたんですが、あとちょっとのところでロズベルグが上回り、トップ3を逃した格好。ただ、開幕戦に比べると状態は良さそうですね。
一方で、ライコネンはアロンソから1秒くらい遅れての6番手。まだ本調子とはいかないようです。ライコネンのコメントによるとウェットコンディションにおけるトラクションが無いみたいで、アロンソに比べマシンのセットアップに苦しんでいる様子。
ただまー、両者とも開幕戦に比べるとグリッドを上げてきていますし、まだ伸びしろもありそう。早いとこ優勝争いに絡めるところまで来て欲しいところ。
バトンのギャンブル
フリー走行でトラブルも出ていたマクラーレンはマグヌッセンが8番手、バトンが10番手。バトンはＱ3にて他のマシンがウェットタイヤでアタックしているところをインターミディエイトで行くというギャンブルに出ましたが、これは完全に裏目。
バトン曰くインターで行くという判断はバトン自身がしたというコトで、「トップ10の後ろで戦っているような状況なんだから、ギャンブルに出る価値はあった」みたいなコメントしてます。まーそれはそうなのかもしれませんけど。ただ、結果としてルーキー・マグヌッセンが2戦連続で予選バトンを上回る形になっちゃいました。
とはいえ、荒れた天気でのレースマネージメントには定評のあるバトンだけに、決勝ではどこまで行けるか注目ではあります。
そのほか
7番手にはこれまたウェットコンディションに定評のあるヒュルケンベルグ。チームメイトのペレスが14番手に沈む中、格の違いを見せつける格好に。
ウェットが苦手とされているウィリアムズはマッサ13番手、ボタス15番手とやはりパッとしない結果。さらに、ボタスはＱ2でリカルドの進路妨害をしたとジャッジされ、3番手降格ペナルティ。
Bottas handed three-place grid penalty for impeding - The Official F1 Website
決勝、ドライになればレースペース良さそうなんですが、決勝もウェットだと辛そうですねぇ。さて、ウィリアムズがその真価を見せつけられるのは果たしていつになるのか。
可夢偉はフリー走行からトラブル続きでまともに走れず……やはりケーターハムだからなぁ……とりあえず、決勝はなんとか走り切って欲しいところ。
決勝はどこまで荒れるかなぁ……。ウェットレースの場合、各ドライバーが使えるインターミディエイトとウェットタイヤの残りセット数もカギになるかも？
