大須は萌えているか?

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F1[14]モナコGP 予選

あれ?レッドブルの逆襲は?F1モナコGP予選。

予選結果:
Formula 1 - The Official F1 Website - FORMULA 1 GRAND PRIX DE MONACO 2014

予選後ドライバーコメント:
Formula 1 - The Official F1 Website - Headlines - Qualifying - selected team and driver quotes

予選後記者会見:
Formula 1 - The Official F1 Website - Headlines - FIA post-qualifying press conference - Monaco

モナコの謀略再び?

モナコのような特殊なコースはレッドブルにも付け入る隙がありそうで、メルセデスの連勝にストップをかけるとしたらここかな?という気がしていたんですが、結局またしてもメルセデスがフロントロウ独占という結果になりましたね。ただし、ポールを獲得したのはロズベルグですが。

彼は昨年もモナコでポールtoフィニッシュを達成してますし、父親譲りのストリートコースでの強さがありますしね。ただ、Q3最後のアタックで、ミラボーの進入時タイヤをロックさせるミスを犯してしまい、タイムアタックはパア。

でもエスケープゾーンに退避できたのでマシンは無傷、しかもこれが原因でイエローフラッグ掲示されたために後ろから来ていたハミルトンは少しアクセルを抜かざるを得ず、結果ベストラップの更新はならず。なんとも冴えない幕切れで、ロズベルグがポールを獲得したのでした。

結果的には「先行するロズベルグがハミルトンのアタックを妨害し、ポールを確定させた」なんていう見方もできてしまうワケでして。2006年にもミハエル・シューマッハがマシンを故意にストップさせたとしてタイム無効のペナルティ喰らってるという前例もありますしね。

ただ、レース後チーム関係者もろともスチュワードに呼び出され審議となりましたが、結果としてはお咎め無し。故意ではない、と見なされたワケですね。「チームとFIAから提出されたビデオとテレメトリーデータを確認したが、ターン5のインシデントに関する違反行為の証拠は見つからなかった」とのコト。

"The stewards examined video and telemetry data from the team and FIA and could find no evidence of any offence related to the turn 5 incident," read a statement from the stewards.

via: Formula 1 - The Official F1 Website - Headlines - Rosberg keeps pole after investigation

インタビューでも「モナコでは自身のミスで得をしたりすると陰謀論が盛り上がっちゃうけど、どうよ?」みたいな結構突っ込んだ質問されてますが、「データは明確だしスチュワードもそれを確認している。ファステストを記録したラップや、ミスをする直前のラップとの差異は無く、単にブレーキングポイントを間違えたんだ」とコメント。

That I do understand these kind of theories; Monaco is the perfect backdrop for these kind of things. But I have to disappoint: the data is clear, as the stewards have also confirmed. (The data) is not different to my fastest lap or the lap before, I just missed the braking point - that's it. Of course it's far from perfect. But that's the way it is.

via: Formula 1 - The Official F1 Website - Interviews - Nico Rosberg Q&A: Incident not a repeat of Schumacher 2006

さらには「2006年予選中にシューマッハの行動にインスピレーションを受けたりしてないの?」というさらに突っ込んだ質問まで出てますが、これを重ねて否定。まあそうなるな。

もちろんハミルトンは頭にきているだろうし、レース後の表情明らかに目が怒ってましたね。ただまー、レースはレースで頭切り替えてくるでしょう。モナコはスタートが勝負、2台のうちどちらが先に1コーナーに飛び込むか。スタートがいきなりクライマックスになりそう。いきなり接触は勘弁してね?

やっぱり冴えないベッテル

2列目にはレッドブルが並んだワケですが、ベッテルはまたしてもリカルドの後ろになるという結果に。予選中(Q1途中から)ERSのトラブルが発生し、パワーアシストが得られない状態になってしまっていたようで。……今年はベッテルのマシンにトラブルが集中する年?しかも、予選後のインタビュー記事では「原因が分かっていない、まだトラブル継続中」ともコメントしており、コレ決勝までになんとかなるんでしょうか。

Overall I think that it was a bit of a disappointing day for us as in the middle of Q1 problems with the ERS surfaced and didn’t have full power until the end of Q3. ERS simply didn’t boost as it should have done. Why it happened is still somewhat of a mystery and we will have to evaluate the data this evening. Looks like a long night.

via: Formula 1 - The Official F1 Website - Interviews - Sebastian Vettel Q&A: ERS problems a mystery

ちなみに、ベッテルもQ3ラストアタックでロズベルグの後ろに居た格好ですが、「イエローフラッグの影響はあった?」という質問に対しては「なんともいえない」と。それよりもERSのトラブルが大きかったんでしょうね。

リカルドはリカルドで「最終アタックでミスをした」とコメントしているんで、2台とももうちょっとタイムを引き上げるチャンスはあったのかもしれません。でもリカルドとハミルトンの差はコンマ3秒ちょいあるからなぁ、それでメルセデスには追いつけたかどうか……。

そのほか

今回トップ10で目を引くのは2台ともQ3まで生き残ったトロロッソですかね。クビアトは初めて走るモナコで9番手グリッドという堂々たる成績。Q1ではトンネル出口でバランスを崩しノーズを破損するシーンもありましたが、致命的なダメージは負わずすぐに立て直してくるあたり、ただ者ではありません。

Q1ではエリクソンミラボーでのブレーキングをミスってマッサに突っ込むというアクシデントもあり、これによりエリクソンは決勝をピットスタートするというペナルティ。どちらにせよテールエンダーなんで、あんまし関係なさそうな気もしちゃいますが。可夢偉も21番手という状態で、今のケーターハムはマルシャにも差を付けられた状態になっちゃってますね。うーん。

全体的には同一チームのチームメイト同士が近いポジションに居て、モナコならではのハッスルぶりを発揮するドライバーが見受けられない印象ですねぇ。マルドナドとか期待していたんですけど。あ、でも15番手って一応彼の今季ベストグリッドなのか。

ただ、決勝は雨という予報もあるみたいで、もしかすると波乱の展開もあるのかもしれません。